おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
アンドロイドが自我を持ち、人間に反旗を翻すという今まで何度も観た内容の既視感たっぷりなアクション性の薄い、豪華キャストのゆったりSFサスペンス!!
作品紹介
2024年1月19日公開
今回ご紹介する作品は、サム・ワーシントンとシム・リウが共演したSFサスペンス作品です。
それでは、まずはあらすじから、
人間を模したアンドロイド、シミュラントを取り締まる捜査官ケスラーは、あるシミュラントの行方不明事件の影に、アンドロイドの元技術者である男の存在を確認する。
その男は巧みに捜査をかく乱し、他のシミュラントにも接触を取っていた。
そして、ケスラーは、捜査を進めるうちに、その男が進める、ある壮大な計画を知るのだった!?
監督は、女優としても活躍し、監督としても(アウト・オブ・コントロール)や(アンダー・ハー・マウス)等で活躍している
エイプリル・マレンで、定番とも言えるのSF設定の物語を描いています。
主人公の捜査官を演じているのは、(アバター)シリーズや(ザ・ボディガード)(詳しくはこちら)等のサム・ワーシントンで、
暴走したアンドロイドを取り締まっていくヒーロー役を演じています。
で、アンドロイドの元開発技術者役で、(シャン・チー テンリングスの伝説)(詳しくはこちら)や(バービー)等の
シム・リウが登場し、主人公と対峙していきます。
で、恋人との関係に悩む男役で、(バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ)や(メン・イン・キャット)等の
ロビー・アメルが登場し、過去のフラッシュバックに悩んでいきます。
で、その恋人であり、ロビーとはまた違う理由で悩む女性役で、(ワイルドスピード)シリーズや(パラサイト)等の
ジョーダナ・ブリュースターが登場し、事件に巻き込まれていきます。
で、逃亡中のアンドロイド役で、(ディープコンタクト)(詳しくはこちら)やテレビシリーズ版の(フロム・ダスク・ティルドーン)等の
アリシア・サンスが登場し、緊迫感を盛り上げていきます。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、シミュラントという人間の雑用をこなすアンドロイドの取締官であるサム・ワーシントンが、
規定に反して行方不明になっているアリシア・サンス演じるシミュラント(以下シミュ)を追って潜伏場所に乗り込みますが、
そのアリシアシミュが、まさかの人間の命令に従わない、という危機的な状況から始まります。
で、女性型であっても、本来物凄いパワーを持っているアンドロイドですので、サムは簡単に放り投げられて逃走してしまいます。
で、追うサムですが、追い付けないと判断するや否や、シミュの運動機能をストップする電磁場を流すゴツい銃をぶっ放して、
近辺で正常に動いているシミュもろとも、動きをストップさせてしまいます。
で、逃げている途中で停止されられたアリシアシミュもあえなく御用となります。
で、アリシアが、何故自我を持って、人間の命令に背いたか?を調べるため、サムはアリシアの記憶回路を呼び出して、
普段の生活を探ってみると、ある男と頻繁に接触している事が発覚します。
で、アリシアが潜伏していたアパートを調べていると、その男は隣人(シム・リウ)だった事がわかります。
で、一方、ある高級住宅に住むロビー・アメルとジョーダナ・ブリュースターのカップルは、幸せそうではあるものの、
なんとなく溝があるような雰囲気で、ロビーの方は、頻繁に過去の出来事のフラッシュバックと悪夢に悩まされています。
こちらのカップルのシーンは、唐突ですので、過去に起こった現実の出来事なのか、夢の出来事なのか、はっきりとは分かりませんが、
ゆっくりと似たようなイメージの日常風景が繰り返されていきます。
で、そんな中、調べを進めたサムは、隣人シム・リウが、実はシミュの開発に携わった人物だという事が分かります。
重要参考人に昇格したシムですが、その後行方をくらまし、今度は、ロビーとジョーダナカップルのもとを訪れます。
訪れた理由は、このカップルの間で生じたある問題で、それを解決するためにシムはある提案をする事になります。
で、シムの行方を追うサムは、ロビーとジョーダナカップルとも接触する事になり、大騒動へと発展していく、というのが大体の大筋となっています。
物語的には、こじんまりとした(ブレードランナー)という感じで、アンドロイドが電気羊の夢を見そうな自我を持ち、
自分達はもっと自由に生きたいと願い、その自由を勝ち取るために人間に反旗を翻すという、ほとんどそのままの物語展開となっています。
ですので、物語展開等も簡単に先読み出来てしまい、こうなるかな?と思ったようになりますので、下手するとリメイク?と思ってしまいそうなぐらいに既視感で満たされています。
新鮮味と言えば、電磁破一発で、アンドロイドの動きを全て止められるアイテムの登場と、後味の悪すぎる希望ゼロのエンディングでしょうか。
さらに、本作(ブレードランナー)のような斬新なSFビジュアルや設定等があるわけではなく、さらに日本版DVDジャケットのイメージのような
SFアクションとしての見せ場もほとんどなく、アクションシーン自体がほぼ存在しませんので、そのジャンルを期待して観始めた方(ほとんどだと思いますが)にとっては、
非常に消化不良感の残る内容となっています。
アクションヒーローのイメージの強いサム・ワーシントンや、シム・リウ、そして、車ノリのアクティブな彼女のイメージの強いジョーダナ・ブリュースターという、
アクションイメージの強いキャストがこれだけ結集していながら、全員ほとんど動かない、というのも消化不良感を強めています。
という事で、DVDジャケットとキャストのイメージから想像する作品内容と、実際の内容に相違のある作品ですが、
(ブレードランナー)のお手軽ゆったり再現版と思って鑑賞すると、割と楽しめる作品でもありますので、
SF好き映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2023年製作 カナダ製作 SFサスペンス
監督・製作総指揮 エイプリル・マレン
出演 サム・ワーシントン、シム・リウ、ジョーダナ・ブリュースター、ロビー・アメル、アリシア・サンス
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