おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
勤務中に誤って同僚に発砲してしまい、PTSDを発症した女性警官が、気分転換に山奥のキャンプに出掛けてみたら、偶然悪徳警官による、無抵抗な容疑者の射殺現場を目撃してしまい、命を狙われる事となり、、、、大反撃大虐殺を繰り広げる心に迷いのない骨太女性刑事のPTSDのPの字も無いレディースアクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、かなり重武装の大人数を相手に、ほぼ丸腰で、互角に戦うレディースアクション作品です。
それでは、まずは、あらすじから、
同僚への誤射で、PTSDを発症した女性刑事メーガンは、気分転換のために相棒のジェレミー達とともに山奥のキャンプに出掛ける。
しかし、そこで偶然、地元の警察官たちによる、麻薬密売人の処刑現場を目撃してしまい、証拠隠滅のために命を狙われる事になるのだった!?
監督・製作・脚本とマルチに活躍しているのは、ロイド・カウフマン出演の(KILLER RACK)や(WIDOW`S POINT)等の
グレゴリー・ランバーソンで、勢い重視のレディースアクション世界を演出しています。
主演は、(PROTEGE MOI)や(FRAGILE HEART)等のアレクサンドラ・フェイ・サディギャンで、PTSDに悩んでいる割には、痛快に悪党に銃を向けていきます。
で、その相棒役で、(パージ エクスペリメント)やショーン・パトリックフラナリーの(アサルト33)等の
ピーター・ジョンソンが登場し、主人公をサポートしていきます。
で、主人公が迷い込む近隣の住人役のスペシャルゲストで、(シーバース)や(ザ・クレイジーズ)等の多くの名作ホラーに出演する
リン・ホーリィが登場し、特に物語には影響を及ぼしませんが、主人公を一瞬手助けします。
そんな、スタッフ・キャストで製作された本作の物語は、まずは、アレクサンドラ・フェイ・サディギャンとピーター・ジョンソンのバディ警察官が、
パトロール中に事件が発生したという事で現場に駆け付けますが、その際に、アレクサンドラが誤って、駆け付けた他の警察官に向けて発砲してしまい、
命を奪ってしまう、というまさかの展開から始まります。
冒頭のこのシーン、演出力、アレクの演技力、カメラマンの技量、どこがどう噛み合わないのか、誤って発砲してしまった、
という緊迫感や悲劇性よりも、
普通に銃を構えていたら、間違えて発砲しちゃった
という感じの、実に腑抜けたようなシーンですので、もしかすると、わざと発砲しておきながら、誤射したふりをしているのか?
とサイコポリス?と疑ってしまいますが、その後の腑抜けたようなシーンの連続を見続けていると、本作は、そんな内面を深掘りして行くような繊細な作品では無く、
ただ単に、足りないものが多すぎて、緊迫感を醸し出す事ができない
作品だという事が、直ぐに分かります。
その足りないものは、予算であったり、それを含めた撮影機材であったり、キャストの表現力であったり、
という感じで、無限に想像がつきますが、ただ、本作、アサイラム作品のような、あやかり優先のやっつけ内容であったり、
有象無象のゾンビものやサメパニックもののような素人がやりたい事をやっているだけ、というような作品ではなく、
足りなさ過ぎてはいても、大好きな題材を、面白く見せようとする目線は、しっかりと存在しますので、
見ていて、嫌になってしまう程の不快感は無く、むしろ、その足りなさが、一種の魅力の一つになっているような、
絶妙な腑抜け感(一応ギリギリ誉め言葉です)
が立ち込めているために、意外と癖になる内容となっています。
勿論、鑑賞する側が、100歩ぐらい、歩み寄った場合の話しですが、、、。
で、同僚の警察官に向けて発砲しちゃったアレクは、(そうは見えませんが)PTSDを発症しまい、心配したバディのピーターは、
乗り気では無いアレクの気持ちをリフレッシュさせるため、友人夫婦と行く、山奥へのキャンプに誘います。
で、なんとなく、ぎこちなならがもキャンプは進み、友人夫婦に気を遣って、アレクとピーターが散歩していると、
突然銃声が聞こえてきて、地元の警察官数名が、犯罪者と思われるゴツイ男を無情にも射殺する現場を目撃してしまいます。
で、仰天していると、後ろから別の地元警察官に見つかり、危機的な状況を、、、
石ころを投げる事で回避し
存在がバレてしまったバディは、そのまま一目散に退散し、巻き込まれた友人夫婦と共にキャンプ道具も勿論、そのままに逃げ出します。
で、結構な身分を証明する荷物等もそのままに逃げていますので、情報を得た地元悪徳警官は、仲間の荒くれ住民や、
悪徳スワットチーム等、数十人態勢の人間狩りチームを組織し、四人を追い詰めていく、というのが本筋となっています。
内容的には非常にシンプルで、冒頭のPTSDの要素等は、あっという間に消え去って、丸腰の女性警官が、敵の銃を奪ってやりたい放題に反撃しまくる、
という(ランボー)の表面の上っ面だけを真似たような内容ですが、やはり本作独特の腑抜け感に包まれたアクションシーンの数々は、
微妙にしっかりとした感情表現をするキャストが混ざっていたり、ホラー作品で有名なリン・ローリィのゲスト出演で御口直しをしてみたり、
主人公は、戦う女子の戦闘服・タンクトップで走り回ってみたり、という感じで、意外に最後まで鑑賞しきれるぐらいの魅力は放つ内容となっています。
という事で、真面目に真正面から鑑賞すると厳しいかもしれませんが、ちょっと角度を変えて鑑賞してみると、
娯楽アクション作品として楽しめる部分も存在する作品となっていますので、アクション映画好きの方や、
ちょっと変わった映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2022年製作 アメリカ製作 レディースアクション
監督・製作・脚本 グレゴリー・ランバーソン
出演 アレクサンドラ・フェイ・サディギャン、ビル・ケネディ、ピーター・ジョンソン、リン・ローリィ、ニコル・コロン、ドミニク・ルオンゴ
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