修行度 🔥🔥●●●●●●●●
（アクセルフォール）のシャーロット・ベストが不死身のアマゾネスを演じるジャンルを特定しにくい、監禁・拷問・SF・ホラー・ファンタジー・サスペンスレディースアクションシリーズ第一弾！！
作品紹介
2023年11月17日公開
今回ご紹介する作品は、シャーロット・ベストが謎の不死身アマゾネスを演じた一応レディースアクションです。
それでは、まずはあらすじから、
裏街道で暮らすジョシュアは、闇組織がらみの、ある荷物を積んだトラックを運転する仕事を請け負ったが、
仕事の途中その荷物を紛失するミスを犯してしまい、組織から命での代償をせまられる。
しかし、人気の無い森林地帯で、銃口を向けられたその時、地中に埋められた何者かの存在を確認する。
そして、その人物との出会いが、ジョシュアの運命を大きく変えていく事になるのだった！？
オーストラリアで2017年に製作された作品を、2023年になって国外で公開するために
サブタイトルを付け加えて新作のように公開されたレディースアクション作品です。
本国では好評だったのか、2017年の翌年に続編（SKINFORD THE CURSE)も既に公開されています。
2017年の本国公開版と2023年の海外公開版で、サブタイトル以外の違いがあるかどうかは分かりませんが、上映時間自体は、オリジナルと全く同じ分数なので、
恐らく（レオン完全版）とか（エクソシスト ディレクターズカット版）とか、（ブレードランナー 最終版）等のように、
初公開から月日が流れてから、新たな魅力を加えて完全な形で公開し直したような変更は無い、オリジナルと同じ内容だと思われます。
ですので、2017年に製作された作品が長い年月をかけて2023年（日本の併給元の表記と微妙にズレてますね）に完成した、というわけでもありませんので、
ただ単に古い作品を新作として公開したかっただけではないでしょうか。
日本でも、実際には2017年に製作されていた作品だという事は、公開時に表記があった方が良かったのではないでしょうか。
と言いう事で、2017年に製作された作品が2022年作品として2023年に公開されている事で、色んな不具合が出てきます。
まずは、2018年に製作された続編ですが、恐らく１作目と２作目はセットで権利を購入していると思われますので、
今後、劇場公開かDVDスルーで日本でも続編はリリースはされると思われますが、その時の続編の製作年度は何年と表記されるのでしょうか？
2018年と正直に表記してしまうと直結で繋がったシリーズなのに、前作よりも4年も前に続編が製作された事になります。
1作目と同じ配給元のリリースならまだ良いですが、他の配給会社からのリリースだと、正直に2018年製作と表記してしまうとおかしな事になってしまいます。
あともう一つ、製作年度の表記のズレの不具合として、大人キャストは良いとしても、重要な役柄で登場する子役の成長が挙げられます。
2017年製作当時に13歳だった（マッドマックス怒りのデスロード）等にも出演していた子役の、ココ・ジャック・ギリースは、
2023年には、当然19歳に成長していますので、作品で演じた役柄のイメージとはかけ離れた容姿の女性になっています。
続編リリースの時は、どういう風に紹介されるのでしょうか、、、。
という感じで、色んな意味で問題のある本作の実際の内容が、また色々とツッコミどころ満載の内容となっています。
監督は、視覚効果マンとして（マッドマックス怒りのデスロード）や（キング・オブ・エジプト）に参加している二ク・カチェフスキーで、
色んな要素を詰め込んだごった煮的な世界観を創造しています。
散々な目に合う主人公役には、(BLOODY HELL)や(DROWN)等のジョシュア・ブレナンが扮し、頼りない青年が、とんでもない事件に巻き込まれていく姿を演じています。
で、主役ではないながらも、主役級の重要な謎の女性ゾフィアを演じているのは、（アクセルフォール）（詳しくはこちら）や、
ドラマシリーズ（タイドランド）等のシャーロット・ベストで、物語の鍵となる役柄を演じています。
で、その主演二人を追い詰める側の組織のボス役で、先にご紹介させて頂いた子役のココ・ジャック・ギリースが加わり、ごった煮でカオスな物語が描かれていきます。
で、その物語は、犯罪まがいの仕事を続けるジョシュアが、何かをやらかして、権力を持つ犯罪組織の部下に捕まってしまい、
深夜の薄暗い森林地帯に連れて行かれ、自分が葬られる穴を掘らされ、銃口を向けられる、といういきなりクライマックスかのような緊迫したシーンから始まります。
※↓物語展開が、そのまま作品の面白みになる作品で、展開に触れていますのでご注意下さい↓※
で、穴にドスンと落とされ、いよいよ終わりかという場面で、落とされた穴の底から、何者かの手首が飛び出している事に気付きます。
で、腕を掴んで、驚くと同時に銃撃されてしまいます、、、、、、、、
、、、、、、が、、、、
まさかの、無傷！！
何発も銃弾を直撃しているのに、何故か全く無傷の無敵の状態に驚くジョシュアですが、まだ危機的な状況は変わりませんので、
隙を突いて反撃し、なんとか難を逃れます。
で、とりあえず、その飛び出している手首が動いているので、引きすり出してみると、砂の中かから、シャーロット・ベスト演じる謎の女性ゾフィアが登場します。
で、ジョシュアは戸惑いつつも、自分の無敵ボデイと、謎の美女との間に関連性を見出すと、命を狙われている危機的な状況の保険としてゾフィアに手錠をはめて、
もう一方を自分の腕にはめて、離れないように行動を共にする頃になります。
ジョシュアは上半身裸、ゾフィアも半裸に近い恰好で、、、、。
で、ゾフィアが無口過ぎる（話せないわけではなく、あまり話さない、という感じですが、後半何故か饒舌になります）ために、
何故そんなところに埋められていたのか？何故埋まっていたのに生きているのか？等、知りたい情報は語られる事なく、
また、ジョシュアも
過度なリアクションをずっとしている割には、普通の人が思うような疑問は一切聞こうとも、解明しようともしない、
という独特なキャラクターとなっていますので、謎の女性の謎の部分は、そのままで、何も明らかにしないままに、
女性が不死身でどんな目に合っても絶対に死ぬ事が無く、近くにいる人もついでに不死身になる、という謎のルール
だけを把握していきます。
何故、そうなる？は全てスルーです。
で、そのままの恰好で、病気で入院している父親の見舞に行き、上半身裸でも看護師に何も言われず、そのまま普通にちょっと過ごして、
またしても闇組織の部下に捕まってボスの所まで連れて行かれると、ボスが子供であるココ・ジャック・ギリースで、
大人びた物言いで、ジョシュアを問い詰めていきます、『トラックの中身はどこだ？』と。
で、ジョシュアが闇組織から追われている理由は、トラックに積まれていたはずのある荷物を、運んだところ、
何故か中身は無かった、という事で、その中身入りのトラックを見つけるように命令されます。
子供なので、意外に寛大ですが、それからジョシュアとゾフィアの二人組は、なんとかそのトラックを見つけ出し、
荷台を確認してみると、、、、、、
というのが、本作の大体の大筋となっています。
うら若き女性を誘拐監禁して体内に爆弾を埋め込んで、遠くまで行けないようにする、というリアル系の監禁サスペンスが重要な要素としてありながらも、
一方で主人公の一人が不死身、しかも、触れた人も一時的に不死身なったり、傷や病が回復する、というRPGに登場しそうな能力を持っていて、
しかも主人公達を追いつめる犯罪組織のボスは、13歳（設定は何歳か分かりませんが、、、）というツッコミどころ満載、
というより、やりたい放題過ぎてついていけないぐらいの世界観となっています。
物語がどのように展開するのか予測不能で興味をそそられる、というより、やり過ぎで展開はどうでも良くなる、
という感じでしょうか。
これが、そういうカオスな世界観でも、レディースアクション部分がしっかり見せ場として存在していたり、
トーチャーホラーとしての特殊メイクに見せ場が存在していたり、アクションのテンポが良かったり、主演二人の掛け合いが痛快だったり、等の
娯楽作品としてのしっかりとした見せ場があれば良いのですが、それぞれのごった煮要素が、ふわっとしていて、見せ場らしい見せ場も無く、
印象に残るのは、ジョシュアの浮きがちな大騒ぎと、子役の芸達者ぶり、不死身のゾフィアのターミネーターのような存在感、そしてカオスをさらにカオスにしてしまうような大どんでん返し、
という、DVDジャケットイメージからは、予測できないような内容のカオス作品となっています。
という事で、物語進行の時系列がバラバラで、ジャンルがボーダレス、しかも製作されたのが2017年、という色んな意味で混乱を招く、カオス作品ですが、
薄着の女子が走り回る、一応ジャンル的にはレディースアクションに分類される旧作
となっていますので、レディースアクション好きの方や、変わった作品好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2022（2017）年製作 オーストラリア製作 レディースサスペンスアクション
監督 二ク・カチェフスキー
出演 ジョシュア・ブレナン、シャーロット・ベスト、リック・ハーバート、ゴラン・クルート、ココ・ジャック・ギリース、ロジャー・シべラス
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