おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
HEXと呼ばれる高度な陣形でのスカイダイビングを成功させたチームに、一人、また一人と悲劇が訪れる、前半の素晴らしいスカイダイビングシーンが、後半のオカルト展開で台無しになるトンデモ系のオカルトホラー!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、スカイダイビングにオカルト要素を加えたトンデモホラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
過去の出来事で心に傷を持つサラは、今日もソロでスカイダイビングをこなしていたが、ペイトンをリーダーとする5人のスカイダイビングチームに勧誘される。
あまりの押しの強さに、チームへの加入を決めたサラだったが、ある日ペイトンは、HEXと呼ばれるダイビングの陣形への挑戦を決める。
それは、挑戦した者は、皆命を失うという都市伝説の残る大変危険な陣形だった!?
監督は、テレビシリーズ(キャグニー&レイシー)等で俳優としても活躍し、監督としては本作がデビューとなるクリス・ジョンストンで、
前半と後半で違う映画のようなジャンルを超えた世界観を描いています。
で、クリス・ジョンストンと共同監督として、実際のスカイダイビングのワールドチャンピオンに輝いたアンディ・マルキオーディが参加し、
迫真のスカイダイビングシーンを演出しています。
で、主演は、(アドアストラ)や(デッドプール)等に出演しているケイラ・アダムスで、可憐な魅力で過去に傷を負ったスカイダイバー役を演じています。
で、ケイラ・アダムスをチームに誘うリーダー役で、A24製作の(ネバー・ゴーイン・バック)等のマシュー・ホルコムが登場し、
モテモテのイケメンキャラで、主人公をチームに誘っていきます。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、あるスカダイビングチームがダイブし、そのうちの一人が命を落としてしまうシーンから始まります。
その後主人公であるケイラ・アダムスが登場し、ソロでのダイブを決めるシーンから、5人組のスカイダイビングチームのリーダー、マシュー・ホルコムによる
ケイラ・アダムスのチームへの勧誘攻撃が始まります。
過去の出来事から、ソロでのダイブに拘り、頑なにチームへの参加を断るケイラと、なんとかチームに引き入れたい見るからにプレイボーイ風のマシュー、
という二人の青春ドラマのようなやり取りに、優しそうなチームメンバーと、紅一点だったクロエ・バーマンの嫉妬による反抗的な態度、という感じで、前半は、
6人の男女によるスカイダイビング青春ドラマ
が展開されていきます。
この前半の展開はドラマ部分も丁寧に描かれていて、自ら孤独な生活を送っていたケイラが、陽気な雰囲気のチームと、少しづつ打ち解けていく様子が、
合間に入る本格的なスカイダイビング映像と共に、良い相乗効果となって描かれていきます。
で、本格的なチームへの参加となっていく事で、リーダーのマシューが予てから計画していた、ある挑戦をメンバーに打ち明けます。
それは、エクストリームな強盗計画、、、ではなく、スカイダイビングのチームでのダイブの陣形として、最も危険な陣形とされる
HEXヘックス(hexagonヘキサゴン六角形とか六芒星、魔女等のちょっと悪魔系の意味合い)と呼ばれる陣形で、
6人の優秀なスカイダイバーが揃って初めて挑戦できるような大変危険な陣形として一部の(作品世界の)スカイダイバーの中では有名な、
やっていはいけない都市伝説のような陣形となっています。
過去HEXに挑戦した猛者はいるものの、全員命を落としてしまった、という伝説が残る程の危険な陣形で、
優秀なケイラをスカウトしたマシューは、実は色恋よりも、そのHEXへの挑戦が目的だった事が分かります。
で、その陣形を説明され(ましたが、どこが、どう危険なのかは良く分かりません、、、)、恐れながらもマシューに強く推される形で、
メンバーも、HEXへの挑戦を決意し、いよいよその日を迎える事になります。
で、期待と不安に駆られながらも、意を決してダイブするメンバー、、、、
6人の息もピッタリ、迫真のスカイダイビングシーンも映し出され、、、、
困難とされたHEXも、いよいよ優秀な若手ダイバーたちによって、、、、
ついに、カメラにその大成功の瞬間が、、、、、、
収められ、、、、、、
!!!!!!!!!!
※↓ここからは、それまでのドラマが吹き飛ぶような物語展開に触れていますのでご注意ください↓※
!!!!!!!!!!
、、、、、、、、
き、、、、、消えたっ!!!
中心でダイブしていたマシューが!!!!
カメラの前で、スゥ~~っ、と消えた!!
、、、、、、、、、
個人的な思い込みで、スカイダイビングをし終えて、地上に降りてみたらメンバーが消えていて行方不明になるミステリアスなスリラーだと思っていたのですが、
このカメラの前で、スゥ~~っと消えてしまう事で、本作は、リアルな青春ドラマから、一挙にスーパーナチュラルでアンリアルな世界観へと急速に舵を取り始めます。
その後、暫くはマシューを探す、ミステリー的な物語展開が描かれますが、人が目の前でパッと消える現象を、
警察が解決出来るはずもないので、雰囲気だけのミステリーが続き、しかも、そんな状況になってしまっても、チームは何故か義務のように、またダイブに繰り出します。
で、今度はメンバーの一人が、まさかのダイブ中に気絶する、という事件が起こり、なんとかケイラの頑張りで地上までは着地させるものの、
すでに空中でこと切れていた、というハプニングの連続で、メンバー6人中、一人は消失、一人は命を落とすという、不可解な現象が続き始めます。
※↓ここからは、さらにジャンルを越えた物語展開に触れていますので、ご注意下さい↓※
で、不穏な空気が立ち込める中、なんとなく急にムラムラしたケイラは、意外なメンバーを誘い一夜を共にしますが、
朝目覚めてみると、まさかのお相手メンバーが無残な姿で、ベッドでこと切れている現場に居合わせてしまいます。
惨殺です。
勿論、警察に尋問されますが、ケイラには殺めた記憶はなく、刑事も、何故か君が犯人ではない、と根拠のない自身を見せます。
で、6人中一人は消える、一人は突然死、一人は惨殺される、という物凄い状況に困ったケイラは、、、
スピリチュアルな力のある母親に呪文を唱えてもらいます。
スピ母『心をリラックスさせて』
スピ母『ゆっくり深呼吸して』
スピ母『心の中で、ソー、、、ハムと唱えるのよ。』
スピ母『ソーで息を吸って、、、、』
スピ母『ハムで息を吐き出すのよ。』
何の映画を観ているんだっ!!
その後も、犠牲者は勿論出てしまいますので、(ファイナルデスティネーション)のようでもありますし、
(ジャンボ墜落 ザ・サバイバー)のようでもありますし、最終的には、この事件の黒幕のような人物(最初からバレバレですが、、)が、
このトンデモ展開のペラい落ちを、(シックスセンス)とか(ユージュアルサスぺクツ)のような、誰もが驚く説得力のある捻りの効いた落ちのような雰囲気で話し続けるエンディングが、
説明を聞けば聞くほどに、逆に設定の穴がどんどん拡大しながら終幕を迎える、という色んな意味でトンデモ作品となっています。
という事で、後半の嘘の連続のような展開は残念ですが、前半のスカイダイビングシーンは流石に本物のチャンピオンが参加しているだけあって、
見所の連続となっていますので、アクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
いや、それにしても勿体ない、、、。
作品情報
2022年製作 アメリカ製作 サスペンス
監督 クリス・ジョンストン、アンディ・マルキオーディ
出演 ケイラ・アダムズ、マシュー・ホーカム、ブライアン・デヴィッド・ロバーツ、エリック・アルぺリン、クロエ・バーマン
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まぁくさん、こんにちは。
「あなたの知らないワゴンセールの世界」のS原です。
今回は(今回も)すごいですねえ・・・(ため息)
この映画(DVD)は、正直言ってまぁくさんよりも先に見つけたかったですよ。
だって、ツッコミどころ満載ですごくブログで紹介しやすそうだから(笑)
そして「HEX 地上4500m消失領域」のDVD中古販売をチェックしたら、結構高い(3000円以上)というカオスな状態。この世で、ぼくとまぁくさん以外に誰も買わないのに、なぜ高値で売ろうとする・・・?
激動の年の最後にふさわしい珍作の紹介をありがとうございます。
あ!
そういえば、まぁくさんも(おそらく)大好きなメガフォースネタをブログで書きました。まぁくさんなら楽しめるのではないか、と。。。
では、また来年もよろしくお願いします(^^♪
https://talksessionyands.hatenablog.com/entry/2023/12/30/003000
S原さん、いつもコメントありがとうございます!
(HEX 地上4500m消失領域)は、確かにツッコミどころは満載な作品です!かなりトンデモ系の作品ですが、恐らく一番の問題は前半のプロが撮影したと思われるスカイダイビングのシーンが良すぎる、という点じゃないかと思われます!結構な臨場感で、迫力のシーンを見せられて、美女がチームに加わる、加わらないのドラマを見せられながらも、中盤以降まるで違うオカルト展開に突入した挙句に、最終的に漫画みたいなオチが付く、という監督が二人存在するのも納得な内容に、唖然としてしまいますので、機会がありましたら是非ご鑑賞してみて下さい!
ブログも拝見しました!(メガフォース)も良いですね!香港のゴールデンハーベスト社の作品でブルーレイ買いました!あの時代性を感じさせる近未来感がたまらないですね!
また、来年も引き続き宜しくお願い致します!