お薦め度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
作業中の地下坑道で落盤事故発生!押し寄せるメタンガスや地下水、しかも酸素の残りは僅か1時間!!男たちの生き残りを懸けたサバイバルドラマ!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、熟練の炭鉱夫が落盤事故で生き埋めにされながらも、希望を失わずに前進しつづけたサバイバルドラマです。
それでは、まずはあらすじから、
米国アパラチア鉱山の第9鉱山。
炭鉱夫たちの採掘作業中にメタンガスの充満による爆発事故が発生する。
仲間の大多数が犠牲になってしまう中、生き残った数名は、生きる望みをかけて奥へと進んでいく。
しかし、押し寄せる地下水、絶え間なく崩れ続ける岩盤、そして酸素の残量は残り1時間を切っていた、、。
そこで、炭鉱夫たちは究極の選択を迫られることになる!?
突然の落盤事故によって、尊い命の犠牲者を出しながらも、生きるために前進し続けた男たちの人間ドラマです。
劇場未公開という事で、知名度の低い作品ではありますが、その地方で生きる男たちの熱い人間ドラマがしっかりと描かれており、なかなかの力作となっていました。
舞台のほとんどは当然ながら地下3000メートルの暗くて狭い坑道内となっていますが、
その閉塞感がしっかりと表現されていて、撮影自体も困難を極めたのではないでしょうか。
同じ地下で展開される物語でジャンルは違いますがホラーアクション作品の(ディセント)なども撮影が非常に困難だったと監督がインタビューに答えていましたので、
こういった地下が舞台の作品の本数が少ないのは、やはり、その撮影の困難さからくるのではないかと思われます。
そそういったハードルの高い作品に挑んだスタッフの並々ならぬ気迫は、本作終幕時のスタッフロール時に流れる、
舞台となった地方で実際に炭鉱夫として活躍している男たちのインタビュー映像という形でも、ひしひしと伝わってきます。
本作の本編の緊迫感とこのスタッフロール時のインタビュー映像で、鑑賞後には炭鉱夫のドキュメンタリードラマを観終わったような感じにさえなります。
おそらく、それが本作スタッフの一番の狙いなのではないかと思われますので、シンプルな物語ながらも上手く考えられているのではないでしょうか。
というわけで、本作は知名度も低く、見落としがちな作品ではありますが、
他のC級、Z級作品と同じように埋もれてしまうにはもったいない作品となっていますので、機会がありましたらご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
結構、じーんと来ますよ。
作品情報
2019年製作 アメリカ製作 パニックドラマ
監督・脚本 エディ・メンソール
出演 テリー・セルピコ、ケヴィン・サイズモア、マーク・アシュワース、クリント・ジェームス
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