お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
今現在の年齢を重ねたヴァンダムにしかできない男泣きドラマ
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作品紹介
2019年10月25日公開
今回ご紹介するのは、円熟味を増したジャン・クロード・ヴァンダムがアンダーグラウンドな世界で戦うアクションドラマです。
それでは、まずはあらすじから
南アフリカでやり手のボディガードをしていたルカスは、妻の死をきっかけに仕事をやめ故郷のベルギーで幼い娘サラと二人で暮らし始める。
生活のためにアンダーグラウンドな店の用心棒の職についたが、勤務中の暴力事件の仲裁をきっかけに加害者の恨みを買うことになり職を追われる事になる。
そこで新たにストリップクラブの用心棒の職を得るが、暴力事件の加害者が政府関係の人間の息子であったために警察に目をつけられる事となり、その弱みにつけこみストリップクラブのオーナーヤンの犯罪の証拠をつかむために潜入捜査をするように強要される。
追い詰められたルカスは渋々潜入捜査を開始し、次第にヤンの信頼を得て潜入捜査も進むが、慎重なヤンは疑いの目も向けており、ある日ついに娘を誘拐するに至る。
そして怒りを爆発させたヴァンダムは娘を救出するため単身アジトに向かう事になるのだった。
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原題のLUKASは作品内のヴァンダムの役名そのままです。
ヴァンダムのハリウッドではなく、フランス語圏の作品なのでホームグラウンドでは無理をせず今現在の生身の渋いヴァンダムが堪能できる作品となっています。
いつものB級よりの格闘アクションというよりは、日本で単館公開されるようなヨーロッパのドラマ作品を見ているような雰囲気です。
役柄もハリウッド製ヒーローのような明るい役柄ではなく、挫折したものがアンダーグラウンドな世界で、
必死にもがきながらそれでもなんとか前向きに生きようとしている、そんな役柄でアクションも格闘というより殴り合いのリアルな喧嘩、といった感じのアクションです。
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そのアクション自体もたびたびワンカット長回しのシーンもあり、とことんリアルを追求しているようでした。
ただ、全体に漂う暗めの雰囲気とさらにラストの暗さはもうちょっと救いのある流れになればもっと後味良い作品になるのになぁ、と感じました。
それでも最近のヴァンダム作品の中では群を抜いて良作だと思います。
それにしても日本版のポスター見てるといつもと全く変わらないイメージが残念ですね。
今までの作品が似たような感じなのでしょうがないですし、ヴァンダム主演作品のイメチェンに反応する人がいったいどれだけいるんだという事になるのでしょうか。
逆に今まで通りを期待した人にとっては退屈と感じるかもしれませんが、今現在の年齢を重ねたヴァンダムだからこそできた役柄だったと思います。
セガール、スタローン、スナイプスなどのかつてのアクションスターが最近は主演作と思いきや顔見世程度にしか出演していない作品が多くなってきている中、
出ずっぱりで今できる事を前面に出して出演しているヴァンダムにはこれからも頑張っていただきたいです。
予想以上には楽しめるアクションドラマとなっていますので、機会がありましたらご鑑賞頂きたいと思います。
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作品情報
2018年製作 アクションドラマ、WECワールドエクストリームシネマにて特集上映
監督 ジュリアン・ルクレルク
出演ジャンクロード・ヴァンダム、スヴェヴァ・アルヴィティ
![](http://ei-ga.net/wp-content/uploads/2020/03/ザバウンサー5-1024x484.jpg)
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