皆さん、こんにちはまぁくです。この数日で、急に気温が下がりましたが、いかがお過ごしでしょうか。個人的には1年で今の時期が一番気温的に過ごし易いと感じている今日この頃です。
さて、先日映画館で鑑賞しそびれた邦画作品を鑑賞しました。
(騙し絵の牙)です。
塩田武士原作、吉田大八監督、大泉洋、松岡菜優、佐藤浩市等出演のオールスターの話題作です。
出版社内の派閥争いに巻き込まれる人々を描いたサスペンスドラマで、自身の所属する雑誌の存続を懸けた利権争いがスリリングに描かれていきます。
原作者が主役に大泉洋を想定して執筆した主人公像が、本人のイメージにピッタリで、何をするにも非凡な才能を発揮するやり手編集長役を好演していました。
脇を固めるキャストもベテランばかりですので、作品世界に自然に入っていくことができました。
本人を想定して執筆されているので当然ですが、大泉洋のもともと持っているキャラクターに凄くハマっていて、物語も面白いので、
今後もシリーズ化して欲しいところです。
あと、やっぱりリアルな書籍と書店の良さを改めて感じました。ネット販売も勿論便利で良いのですが、、。
さて、書籍も電子化が進み、映像作品も配信で鑑賞する事も多くなった昨今ですが、それでも電波に乗らずにアナログな状態のまま時代に取り残されている存在があります。
VHSです。という事で、(未DVD化のレア作品)今回は(香港ドラマ編 其の壱)という事で、香港映画の中でも比較的パッケージ化の少ないジャンルに絞ってご紹介させていただきたいと思います。
それでは、まずは、日本のアイドルグループ【少女隊】が主演した香港映画から、、
〇HOW ARE YOU MY FRIEND 少女隊 (青春節拍)デビュー直後の日本のアイドルグループ少女隊が、香港で主演したアイドル映画。歌って、踊って、恋して、大活躍の作品ですが、完全に香港映画で日本では劇場公開さえされていません。何故に、、。他に山本陽一なども出演しています。
〇ツイ・ハークのチャイニーズ・ファーストラブストーリー (打工皇帝) (チャイニーズゴーストストーリー)のジョイ・ウォンと(ミスターブー)(詳しくはこちら)のサミュエル・ホイが出演しているのに、タイトルがツイ・ハークの、、となっている所に勢いを感じます。ラーメン工場で働くサミュエルが一目ぼれしたのは工場経営者の娘であるジョイ・ウォンだった、というラブコメディ。共演は音楽も担当する才人、テディ・ロビン。シネマシティ社製作作品。
〇恋愛季節 (KISS ME GOOD BYE) 当時香港の薬師丸ひろ子として売り出されていたアイドルロレッタ・リーのアイドル青春映画。歌手の卵とダンサーの卵の恋が、香港の町を舞台に描かれる恋愛ストーリー。1986年の作品ですが、まだこの時期には、その後ロレッタ・リーが三級片(18禁作品)で一世を風靡するとは思いもしませんでした、、。
〇あの愛をもういちど (我愛太空人THE OTHER HALF AND THE OTHER HALF) 劇場公開作品。1997年の香港返還を前に海外移住が盛んになった香港で、妻子をカナダに送り、香港に残って仕事を続ける男が、逆に夫を海外に送って香港で働く女性に出会う事で起こるドラマを描いたロマンティックコメディ。主演は(パープルストーム)(詳しくはこちら)等のカム・コクリョン。女性監督クララ・ローのデビュー作で、当時香港では、本作公開をきっかけに移住者の事を【太空人】と呼ぶようになったそうです。
〇トワイライトランデヴー (花月佳期)劇場公開作品。ブームの造り手、香港のスピルバーグ、ツイ・ハークが製作・監督したSFラブファンタジー。偶然知り合った若い男女。しかし、男性の方は、銀行強盗に濡れ衣を着せられて殺されてしまい、電灯の下でしか姿を現せない幽霊となってしまう。ひょんな事から男性の命を救うために過去へと戻った二人は、そこでつかの間の時間を過ごすことになる、、というロマンティクな作品。出演は(香港国際警察)などのチャーリー・ヤンと台湾アイドルのニッキー・ウー。
〇望郷 (BOAT PEAPLE) 劇場公開作品。当時香港ニューウェーブ派と呼ばれていたアン・ホイ監督の傑作。香港だけでなく、海外でも絶賛された作品。ベトナム戦争終結後のベトナムを舞台に戦争後に現地に立ち入った日本人ジャーナリストと少女の絆を描く感動作。主演は歌手としても活躍しているジョージ・ラム。まだ新人だったころのアンディ・ラウも出演しています。
〇ビビアン・スーの恋しくて、、、 ビビアン・スーが台湾時代にアイドルとして人気のあったころに出演したアクションコメディ作品。監督は(炎の大捜査線)などのジュ・イェンピンなので、泥くさい感じのドタバタアクションです。共演はアイドルのジミー・リンと当時人気爆発中のシー・シウロン。ファミリー向け台湾・香港合作。
〇ドラゴンヒート (竜火) 劇場公開作品。デビュー作、金城武主演の(初恋)を監督し、当時勢いに乗っていたマルチタレントエリック・コットが監督した2作目。当時はポスト・ウォンカーワイなんて呼ばれていましたが、、、。出演は監督本人と、カレン・モク、アニタ・ユン、ジャッキー・チュン、スー・チーと豪華で、アーティストつながりで、日本からもホフディランや森山達也などが出演。
〇ホールド・ユー・タイト (HOLD YOU TIGHT) 劇場公開作品。レスリー・チャン主演の(ルージュ)などで知られるスタンリー・クワン監督作品。香港公開当時はウォン・カーワイ監督の(ブエノスアイレス)を上回るヒットを記録、海外でも絶賛され、ベルリン映画祭では、アルフレッド・バウアー賞を受賞。主演はまさかのバリー・ウォン作品などのドタバタ系のヒロインが好評だったチンミー・ヤウ。
〇BE MY BOY (A QUEER STORY) 劇場公開作品。それまではあまり存在しなかったジェンダーの世界を描いた人間ドラマ。主演は(欲望の街)シリーズや近年でも(ゴールデンジョブ)(詳しくはこちら)で活躍しているジョーダン・チャン、ジョージ・ラム、スー・チー、ン・ジャンユーという豪華キャスト。監督はシユウ・ケイ。
という感じになっています。
今回ご紹介の作品は、劇場公開されている作品も多めなのですが、やはり香港映画の中でのドラマ作品というジャンルは、
アクションのようにはっきりとイメージとして残りにくいのか、パッケージ化さえされていない作品も割と存在します。
劇場公開での興行収入が振るわなかったのか、もともとパッケージ化する予定がなかったのかは、わかりませんが、近年特にその傾向が加速しているように感じます。
以前当ブログでご紹介させていただいた香港映画(淪落の人)(詳しくはこちら)も、公開から1年半以上経過していますが、
全くパッケージ化される気配がありません。
公開当時主演のアンソニー・ウォンが来日までしてPRしていた作品で、内容も凄く良い作品なので、是非もう一度鑑賞したいのですが、
鑑賞する手段がない、というのは非常に残念です。
というわけで、香港映画のドラマ系作品は、その時、観る機会があるのなら、後回しにせずにすぐに観ておいた方が良い、という事はいえそうですね。
という事で、本日もお立ち寄り頂きありがとうございました。
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