未DVD化のレア作品 【香港現代アクション編 其の四】

投稿者: | 2021年8月9日

皆さんこんにちは、まぁくです。なんだかんだとオリンピックもついに閉幕となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。同時にコロナの感染者数も凄い勢いで伸びてしまっていますが、なかなか厳しい現実ですね、、。

さて、先日予備知識なしである実験的な作品を鑑賞しました。

アノニマスアニマルズ動物の惑星)です。

せっかく鑑賞したので、もう少し詳しくご紹介しようと思っていたのですが、人間と動物の立場が逆転している世界で、人間が動物に蹂躙される64分の映像作品、

という事以上に説明する事ができそうにもない作品でした。

恐らく、人間は普段、動物に対してこういう事をしているんだよ、というメッセージが込められているとは思いますが、

特にそれ以外の世界観が作りこまれているわけでもありませんでしたので、そういう映像を64分間見る作品、といった感じです。

台詞がないので、字幕もない映画ですが、別に動物は人間の言葉を話しても良いような気がしますが、不気味感を出すためか言葉は話しません。

なので、物語展開もほどないので、どちらかと言うと少しだけ展開のあるアートフィルム的な感じでしょうか。

とにかく、好き嫌いは完全に別れそうな作品となっています。

このビジュアル一発ネタと言えなくもないですね、、。

さて、(アノニマスアニマルズ)は賛否の分かれる作品だと思われますが、製作した作品のほとんどが、どちらかというと世間的に否の意見の方に偏る作品ばかりを製作していた映画製作会社がかつて香港に存在しました。

ニコイチ香港ニンジャ作品で有名なフィルマーク社と同系列のIFD社です。

既存のアジア作品を新たに撮影したアクション(特に忍者多し)シーンを付け加えて、1本の別作品として堂々と公開してしまう、

というインチキ独特の商法で、多くのトンデモ作品を多数製作(詳しくはこちら)と(こちら)していた商魂たくましい会社です。

その後大火事によって会社自体が消滅してしまう、という物凄い最後を迎える事になるこの悪名高き会社の作品群は、

VHSバブル期は結構な需要があったものの、その作品的な価値の低さから、その後のDVD化の波には当然乗れずに、ほとんどDVDになっている作品が存在しません。

一部、海外でまとめてDVD化されている作品もありますが、日本では全くDVD化されていません。

という事で、今回の(未DVD化のレア作品)は、(香港現代アクション 其の四)という事で、IFD社製作作品を中心に少しご紹介させていただきたいと思います。

それでは、どれからでもいいですが、まずは、あの有名作品の亜流っぽいタイトルの作品から、、。

ソルジャーターミネーター特攻人間兵器 (AMERICAN FORCE 4 SOLDIER TERMINATORS) 香港偽忍者ニコイチアクション作品で有名なフィルマーク社から派生したIFD社が、英語圏での配給目的に製作したコマンドアクション。製作はニコイチ映画でお馴染みのジョセフ・ライ。内容はアジア圏の架空の国の内戦を収めるために米国特殊部隊アメリカンフォースが戦いを挑む、という勧善懲悪作品。一応、シリーズの4作目です。キラキラのVHSジャケットが逆に何が映っているのか良く分かりません、、。

ドラッグストライカー麻薬に賭ける狂弾 (PLATOON THE WARRIORS) こちらもIFDが製作した英語圏向け疑似アメリカアクション作品。今回はベトナム帰りの二人の男がそれぞれ二つの巨大な麻薬組織を作り、やがて対立しだし、いつの間にか血で血を洗う争いに発展してく、というアンダーグラウンドな物語。でも、結局最終的にはボスの二人が迷彩服で格闘するラストバトルになだれ込みます。監督は、多くのカンフー作品でお馴染みフィリップ・コー!!このころはフィルマークやIFD作品に多く参加していました。

マグナムサンダーボルト香港暗黒街の抗争 (MAGNUM THUNDERBOLT) こちらもフィリップ・コーが今度は主演して激烈アクションを披露している暗黒街アクション。しかも共演は(ドラゴンロード)などの往年のカンフースター、チャーリー・チャン、という男気の注入された作品。内容はヨーロッパ帰りの殺し屋フィリップが、悪の組織によって殺された弟の仇を打つために戦いを挑む、という暗黒街アクション。製作はジョセフ・ライ。

ロイヤルウォリアーズ第7作戦 (ROYAL WARRIORS) こちらもIFDが製作した戦闘アクション。製作は相変わらずのジョセフ・ライ。監督は多くのフィルマーク系作品を製作しているゴッド・フリーホー。キャストもリチャード・ハリソン、マイク・アボットとお馴染みの安定した香港製作の疑似アメリカ映画。内容はビルマの奥地に悪の帝国を築いた男を倒すために助っ人を雇い、結局ラストは例によって1対1の決闘になだれ込む、といういつものパターン。一応忍者も登場します。カラフルなやつです。

特攻指令サンダーフォックス (NINJA KNIGHT THUNDER FOX) こちらもIFD製作による刑事アクション。製作は相変わらずジョセフ・ライと監督はゴッド・フリーホーによるコンビ作。キャストはこちらもマイク・アボットというお馴染みの顔ぶれ。ただ内容は今回は刑事もの、という事で麻薬組織がらみの殺人事件を捜査するバディポリスアクションが軸になっています。勿論、後半は1対1の勝負になっていきつつ、またしても忍者アクションも絡めてきますので、フィルマーク系の作品は必ずどこかに忍者が登場します。そこまで忍者がブームだったのかどうかは謎ですが、、。

地獄のバトルボーダー 戦場に舞い降りた残虐軍団 (HITMAN THE COBRA) こちらもIFD製作のコマンドアクション。今回の舞台は一応第二次大戦中の東南アジア。植民地化が進むある村で、抵抗勢力として雇われたいつのもリチャード・ハリスンが、いつもの暴君マイク・アボットに戦いを挑むいつものアクション。最終的にまた決闘になるので、基本的に全部同じ内容を繰り返し撮影している感じですね。

コマンドフューリー女囚戦士 (COMMANDO FURY) こちらもIFDのジョセフ・ライ製作によるアクション作品。でも本作はまさかの女囚もの。内容は、女性ばかりを投獄している黄金三角地帯の刑務所で、外交官の娘が所持する機密マイクロフィルムを狙って、残忍な所長が娘を投獄、虐待の限りを尽くしていたが、やがて女囚のリーダーによって脱出計画が実行される、といういつものIFD作品とは一味違った作品。

サンダーホーク死霊伝説の謎 (SCORPION THUNDERBOLT) こちらもIFD製作によるアクション作品。ジョセフ・ライ製作、ゴッド・フリーホー監督、主演リチャード・ハリソンといういつものメンバーの作品。今回は謎の事件を捜査する刑事が行き着いた容疑者は、魔女によって呪いをかけられ、女蛇霊となって男性を殺していた、というトンデモ系の物語。ラストは魔女との対決、というオカルト要素を含んだ作品。VHSジャケットには、香港・イタリア合作、となっていますが、本当にイタリア関係あるんでしょうか、、。

男たちの銃火ファイヤーパワー (MAJESTIC THUNDERBOLT)こちらもIFDのジョセフ・ライ製作、ゴッド・フリーホー製作のアクション作品。今回のキャストはカンフースター、フィリップ・コーにロック・ティエンも加えて、そこにいつものリチャード・ハリソンも絡んでくる、という豪華な顔ぶれ。内容はダイヤモンド密売の二大組織が、そのルート確保を巡って争いを繰り広げる、という暗黒街アクション。いつも通りです。

男たちの鎮魂歌レクイエム (THE MAN FROM VIETNAM) 香港ファーストフィルム社製作による越境犯罪者もの。主演はチョウ・ユンファ主演の(狼男たちの挽歌最終章)などでの渋い親父ぶりが良かったチュウ・コンと(五福星)などで有名なフォン・ツイ・フォン、(十福星)などのケント・チェンという豪華な顔ぶれのノワールアクション。熱血刑事チュウ・コンと越境犯罪者との息詰まる攻防を描いた作品。

というような感じになっております。今回はフィルマーク社系列のIFD社製作の作品をご紹介させていただきました。

内容的には製作者、出演者もほとんど同じですので、全て同時撮影か?と思えるぐらいに同じような作品が多く、正直どれもお薦めできる作品はありませんが、

どこかのメーカーから、10枚組3000円ぐらいで発売されれば、それなりに売れそうな気がしますが、どうでしょうか。

ただ、やはり今現在、かなり歩み寄った姿勢で鑑賞しても、最後まで眠気を乗り越えて鑑賞しきるには、なかなかの修行体験、といった作品ばかりなので、やっぱりちょっと今の時代に再販売は難しそうですね、、。

といいつつ、アマゾンプライムなどで、ある日突然配信されている作品もなかにはありますので、見つけた時には覚悟の上で、チャレンジしてみてください。

なかなかの修行映画の数々ですよ、、。

という事で、本日もお立ち寄り頂き、ありがとうございました。

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