みなさん、こんにちは、まぁくです。寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は今年も後わずかとなってきましたので、昨年までと同様に今年鑑賞した作品の中から個人的なベスト作品とワースト作品を3本ずつ順位をつけて選んでみたいと思います。
今回もあくまで、超個人的な感想ですので、ご了承ください。
という事で、まずはワーストから3本ずつ挙げさせていただきます。
それでは、まず第3位は、
ドアーズ (DOORS)(詳しくはこちら)
世界各国に突然現れた謎の扉を巡って、未知の生物に襲われる人々の物語を、別々の監督による四話のオムニバス形式で描いたSF作品です。
DVDジャケットのイメージから、宇宙を舞台にした壮大なスペースサスペンス!!、、、、
的な内容を予想しますが、実際は100%地球が舞台の物語で、ジャケットのキャラクターが着ている宇宙服のような服は、ただの防護服、というミスリードに、まずは肩透かしを食らってしまいます。
さらに、それぞれの物語がしっかりとした完結を迎えることなく、なんとなく煽るだけで、放り投げてしまう上に、
各物語に必ず不快感を伴うようなイヤミキャラクターが存在していますので、鑑賞後には謎の扉はやっぱり謎だ、という事と、
4話で4人のイヤミの、嫌な後味のみが残る、というなかなかの修行覚悟が必要な作品となっています。
そして第2位は、
エイミー マリーンフォース(AIMEE/THE VIGILANTE)(詳しくはこちら)
誘拐監禁された妹を救うため、特殊部隊の凄腕である姉が、同僚とともに誘拐団を追い詰める、という大筋とDVDジャケットだけのイメージですと、
痛快な女性主人公の舐めてた女子が、物凄く強かったアクションを期待しますが、まずは邦題(原題)のエイミーという名前は主人公ではなく、
誘拐されてしまった妹の名前だという事に肩透かしを食らってしまいます。
ですので、実際の主人公である姉が、妹が監禁されている場所だと思われる家屋をローラー作戦的にトライアンドエラーを繰り返しますが、
そのトライアンドエラー中に、エイミーが監禁部屋で、他の監禁されている少女を励まして現実逃避するシーンが何度も何度も繰り返し挿入される、というエイミーの立て方に、
シンプルなストーリーが、観ても観ても全く前に進まない、という、ある意味タイムループサスペンスのような感覚に陥る生粋の修行映画となっています。
そして、第1位は、
MAKO死の沈没船(MAKO)(詳しくはこちら)
珍しいエジプト製作の作品で、本国では3週連続興業収入1位獲得、という事で期待感が高まりますが、本作も相当な肩透かし作品で、
まず、サメの物語に入る前に主人公である女性映画監督が、受賞スピーチに呼ばれた壇上で、実はその賞を受賞したのは、女性監督自身ではなく、彼氏の方でした!!
という信じがたい茶番劇(コメディではありません)から始まり、その状況にイラついた主人公が会社で部下に当たり散らしながら会議を行い、
その会議のアイデアで出た沈没船のドキュメンタリーを製作する、という他のサメ映画で言う所の前振りの部分で32分、最初の犠牲者が出るまでに45分もかかるという、
全体を通して95分しかない作品で、それはもうサメパニックとは言わないんじゃないか、というぐらいのエジプトという文化の違いを感じる作品となっています。
こちらも、鑑賞後には、主人公である女性監督の機嫌の悪さしか印象に残らない、というなかなかの修行作品となっています。
エジプト作品を日本で鑑賞できる機会も少ないので、本作だけで判断はできませんが、もしかすると、
日本に輸入されていないだけで、ハリウッド作品等とは感覚の違う、色んな作品がエジプトでは製作されているのかもしれません。
という事で、次は、そんな修行覚悟のいる作品とは真逆と個人的に感じた、ベスト作品を3作ご紹介させて頂きます。
まずは、新作ではないものの、配信される場所が今年増えて作品の知名度が広まった、という事で、選ばせて頂いた第3位は、
眠れぬ夜のカルテ(催眠大師THE GREAT HYPNOTIST)(詳しくはこちら)
あらゆる精神科医に匙をなげられた女性患者の診察を、知り合いに頼まれた催眠療法で有名な精神科医が、
何かが見える、と主張するその女性患者を診察するうちに、自身の過去に繋がる重大な事実が浮かび上がる、
という、鑑賞後にもう一度観返したくなるような仕掛けの多いサスペンス作品となっています。
映像表現や、カレン・モクのミステリアスさ、そして美麗な映像表現とストーリー展開が、唯一無二の世界観を構築していて、
最初から最後まで画面に目が釘付けになってしまう作品で、最後にはちょっとした切なさの余韻の残る秀作となっています。
そして第2位は、
オーディン斬鉄剣 (鎮魔司:西域異獣THE DEMON SUPPRESSORS WEST)(詳しくはこちら)
人気武侠作品【鎮魔師】シリーズの第三弾で、邪悪な妖魔と、それを退治する事を使命とした鎮魔師の戦いを描いたSFアクションシリーズで、
三人一組の鎮魔師チームのそれぞれのしっかりしたドラマと、妖魔側のドラマ、等作品の世界観を構築し、ちゃんと感情移入できるようなキャラクター描写もされつつ、
アクション面では武術系の俳優もキャスティングし、ワイヤーワークだけではないしっかりと魅せるアクション表現で統一された作品となっています。
そこに豪華で的確なCG表現も加える、という多くの人が楽しめる非常に娯楽要素の高いバランスの良い秀作シリーズとなっています。
また、主人公を演じる(マーシャルユニバース)シリーズのワン・ルオジアや、必死で頑張るハー・ランドウ、アクションも素晴らしい姉役のジャイ・グオ等、
それぞれのキャストの名演も光る、アクション映画好きの方や、武侠映画好き、香港映画好きの方等、広くお薦めできる作品となっています。
という事で、第1位は、
アイアンブレイド (镇魔司:灵源秘术DEMON SEALER BUREAU)(詳しくはこちら)
【鎮魔師】シリーズの第四作目で、主人公はツァン・ヤキに変更となっていますが、三作目の主人公を演じたワン・ルオジアとハー・ランドウのチームも、
後半登場し、しかもかなり大活躍する、というシリーズがしっかりとクロスオーバーする内容となっています。
3作目とは別チームの物語ではありますが、本作も、ツァン・ヤキをセンターとするチーム三人のドラマがしっかりと描かれていて、
義理と人情、兄弟愛等を描きつつ、見栄えのするアクションとハッタリではない派手なCGがバランス良く融合し、ラストでは切なさを残す、人気シリーズ作にふさわしい名編となっています。
1位と2位に選ばせて頂いた【鎮魔師】シリーズは、1作目と2作目が、未リリースのままですが、3作目と4作目の完成度を見る限りでは、
非常に期待できそうな世界観ですので、少し製作年度的に古くなってしまいましたが、なんとかこれからのリリースに期待したいですね。
という事で、【鎮魔師】シリーズもそうですが、今年は秋以降ぐらいから配信専用系中国作品のリリースラッシュがピタリと止まってしまい、
昨年は毎月5~6本リリースされていたタイトル数が、今年は0~1本ぐらいに急激に減ってしまいました。
【鎮魔師】シリーズがリリースされたのも、今年の1月という事で、ほぼ一年前ですので、恐らく劇場公開作品より安価で権利を購入できると思われる配信専用作品を、
内容度外視で日本のDVD販売元がこぞってリリースしてみたものの、安価な権利料のさらに下を行く販売実績だったのではないでしょうか、、、。
ただ、年明け2月からは、シェー・ミャオ主演の(ゾンビタイガー)、
ハッタリあやかり邦題の(ジョーズ MEGAモンスターズ)、
フー・メイシュアン主演の女性特殊部隊アクション(RED S.W.A.T. レッド・スワット)
等、DVDジャケットで見る限りは、期待できそうな作品もリリースされますので、また来年も色んな作品に出会いたいですね!
それでは、日記形式では今年最後となりますので、今年も駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
来年からは、映画好きの方の作品選びに、さらにお役に立てるように、見やすいブログを心がけて改善していきますので、また宜しくお願い致します。
それでは、良いお年をお迎えください。
といいつつ、ブログの記事更新自体は明日以降もしますので、宜しくお願い致します。
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