おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
夫との関係に悩みを持つアーチェリー選手の妻が、別荘で襲撃してきた謎の武装集団相手にキツい弓矢で反撃する予想通りの展開の安定したレディースアクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、アーチェリー選手の主婦が、武装集団相手に逆襲するレディースアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
アーチェリー選手のケイトとアッシュの夫婦は、いつも喧嘩ばかりの毎日だったため、少しでも関係を修復するために、娘のサラを連れて、山奥にある別荘へとやって来た。
しかし、別荘に到着したその夜、謎の武装集団が別荘に侵入し、ケイトとサラは拘束され、アッシュは連れ去られてしまうのだった。
ケイトは、家族を救うため、反撃の機会を伺い、アーチェリー道具を手に取る!?
監督・製作・脚本とマルチに活躍しているのは、(デスドール)や(聖なる復讐者たち)等のジョン・V・ソトで、
ハリウッド作品とは、少し趣の違う落ち着いた雰囲気の作品世界を演出しています。
主演の主婦役には、ドラマシリーズ(ブラックリスト)や(キャッスル)等のジリアン・アレクシーが扮し、
悪漢相手に特技を活かした逆襲を繰り広げるヒロインを好演しています。
で、その夫役で、(ハムナプトラ3)や(インフィ二)等のルーク・フォードが登場し、事件の発端を作り監禁されながらも、
家族のために必死に抵抗する父親を演じています。
で、家族に襲い掛かる武装集団の実質的なボス役で、(ダストウォーカー)(詳しくはこちら)や(ラトルスネーク)(詳しくはこちら)等の
アレクサンドラ・ネルが登場し、武闘派の戦闘女子として主人公一家の前に立ちはだかります。
そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、友人と経営している会社が順調で財産を築いている夫ルーク・フォードと、
何かが理由で、夫に対する距離ができてしまっているアーチェリー選手の妻ジリアン・アレクシー、
そして、ある事が理由で精神的にふさぎ込んでしまい、カウンセリングに掛かる事になってしまう10代の娘の3人家族が、
なんとか関係を修復しようと、森林地帯にある別荘へとやって来るところから始まります。
で、別荘に到着しますが、何かを仕出かした様子のルークは、妻であるジリアンから同じベッドで寝たくない、
と断られる始末で、3人揃ってハイキングにも出かけますが、やっぱりなんとなくぎこちない、そんな時間が続きます。
そんな中、その別荘に、謎の武装集団がやってきます。
実は、この武装集団、この別荘に到着する前に、既にある場所で暮らす他の夫婦を襲撃していて、手際よく襲撃を済ませた後に、
気まずい主人公夫婦を第二のターゲットとして襲っている事が分かります。
で、アレクサンドラ・ネル演じるリーダー格のボスの指導の下、数名のゴツイ男たちが別々の部屋で寝入っている3人の家族に襲い掛かります。
で、ルークは、どこかほかの場所に連れて行かれ、ジリアンと娘は結束バンドで縛りつけられて同じ部屋に監禁されてしまいます。
で、武装集団のリーダー格アレクサンドラは、ルークに会社で儲けた大金の、指定の口座への振り込みを要求してきます。
そんな中、抜けぎみの武装集団メンバーの監視の隙をササッと突いたジリアンは、カウンターパンチを喰らわせて、娘を逃がし、
お手入れのために持ってきていたアーチェリー道具を取り出し、家族ために、武装集団相手に単身戦いを挑む、というのが本筋となっていきます。
結構シンプルなストーリーで、DVD等のジャケットイメージと内容の相違がほとんど無い作品ですので、驚き等もほとんど無いのですが、
低予算系作品ながらも、しっかりとした家族たちの描写と、そこに至るまでのサスペンスフルな描き方が丁寧で、
『こうなるかなぁ。』と思っていた展開にしっかりとなってくれる、という感じで(ダイハード)や(96時間)等の舐めてた相手が実は強かった系の王道のような内容の作品となっています。
また、主人公を、問題を抱えている主婦に設定する事で、経験を重ねているベテランがキャスティングできますので、
家族を守るために決死の覚悟で戦う、という母性愛も表現でき、それが本作の作品世界観の特徴にもなっています。
ただ、それと引き替えに、レディースアクションでは、一種のお約束ともなっている、タンクトップや薄着で走り回るような描写は少な目ではありますが、
後半、本気モードのアーチャー仕様に突入してからの、障害物に素早く隠れながら、確実にゴツイ敵を仕留めていく主人公の姿は、非常に凛々しく、
ジャケットイメージやタイトルに嘘偽り、誇張等が一切ない期待通りの内容が楽しめる作品となっています。
ただ、一つ残念なのは、後半には、いよいよジリアンVSアレクサンドラのレディソルジャー同士のバトル展開に突入!!
となるのですが、それまでバイレンスな勢いを見せていたアレクサンドラが、急に説明のつかない、意外な行動に走り、
期待していた激突とは、真逆のラストバトルで、お茶を濁されてしまうのですが、これはいったいどういう事でしょうか、、、?
個人的には、そのラストバトルだけが、予想外すぎ(バトル自体はちゃんとありますが)て、若干消化不良感が残ってしまいました。
という事で、シンプルな内容の作品ではありますが、期待(予想)通りの物語展開で、安心して楽しめるレディースアクション作品となっていますので、
アクション映画好きの方や、レディースアクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2022年製作 オーストラリア レディースアクション
監督・製作・脚本 ジョン・V・ソト
出演 ジリアン・アレクシー、ルーク・フォード、ライアン・パ二ッツア、アレクサンドラ・ネル
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