おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
フランク・グリロ主演の傭兵アクション、、、、は前半のみで、中盤以降は(ワンダーワールド ビギンズ)のローナ・ミトラとチームを組んで悪党に戦いを挑む格闘要素少し多めのリベンジアクション!!


作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、フランク・グリロとローナ・ミトラが共演するリベンジアクションです。
それでは、まずはあらすじから、、、
凄腕の元傭兵ライダーは、弟の頼みで、恨みのあるかつての上司が率いるリビアの軍事指導者カリードの暗殺任務に参加する。
しかし、その作戦は、敵側に情報を流した裏切り者によって失敗に終わってしまう。
復讐を誓ったライダーは、かつての仲間で恋仲でもあったセリーナに助けを求めて反撃を開始するのだった!!

監督は、(キリングマシーン)や(バーニングブラッド)等、スコット・アドキンス等のアクション作品で知られるアイザック・フロレンティーンで、
異国情緒あふれる作品世界で、小気味よいアクションを演出しています。


主人公の傭兵を演じているのは、(シャタード美しき罠)(詳しくはこちら)や(バトルクルーズ)(詳しくはこちら)等の
フランク・グリロで、いつも通り、調度良い感じのB級活劇ヒーローを演じています。



で、復讐計画に協力する女性役で、(アンダーワールドビギンズ)や(ドゥームズデイ)等のアクションヒロイン役で知られる
ローナ・ミトラが登場し、後半かなり主人公をサポートしていきます。



で、主人公を率いる上司役で、(ターミネーター2)や(ジャーヘッド 36時間)等のロバート・パトリックが登場し、主人公と作戦を進めます。



で、ローナ・ミトラの部下の一人役で、(ジョンウィック コンセクエンス)(詳しくはこちら)や(ガンパウダーミルクシェイク)(詳しくはこちら)等、
多くのアクション作品で、スタントマン、スタントコーディネーターとして活躍しているマイク・メラーが登場し、印象的なアクションを披露しています。



そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ヨーロッパの小国マルタ共和国を訪れているアメリカの大統領が、
会議を終えて移動中に、公衆の面前でいきなり本作の主人公であるライダー(フランク・グリロ)に狙撃されるシーンから始まります。


警護している政府側の幹部であるハート大佐(ロバート・パトリック)によって、追われるライダーですが、
物語は、早々にこの銃撃シーンの発端となる半年前の出来事にさかのぼります。


半年前の時点でハート大佐とライダーの間には既に因縁があり、前回の任務時にハート大佐の判断ミスによって、ライダーの多くの部下が命を落とす、
という大失態のために、ライダーはハート大佐を心底憎んでいましたが、弟のたっての頼みという事で、かつての仲間と合流し、
ハート大佐が取り仕切る、リビアの軍事指導者カリードの暗殺作戦に参加することになります。


で、気心の知れた仲間と共に、リーダーとして現地に降り立つライダー達ですが、どうも様子がおかしいという事で、
着いて早々に、その作戦が、カリードと手を組んだ何者かの裏切り大作戦だった事が分かります。

しかし、気づいた時には時既に遅く、次々と倒れる仲間の前で、ライダーはその裏切り者に対する復讐を誓い、なんとか命からがら逃げ伸びることに成功します。


で、なんとか逃げ延びたライダーは、かつての戦友で、恋仲でもあったセリーナ(ローナ・ミトラ)に助けを求め、
一度は拒絶される(ちょっとした台詞以外では語られませんが過去に色々二人のようです)ものの、裏切り者によって指名手配されているライダーを心配したセリーナは、
結局は、部下を率いてライダーの復讐計画に参加する事になっていきます。


で、色々あって、冒頭の狙撃シーンに繋がり、本当にライダーはアメリカ大統領を暗殺する目的でその計画を立てたのか、、、?果たして、、、、
という流れが、本作の大体の流れとなっています。

原題(HOUNDS OF WAR)【戦争の猟犬】から、(REVENGE OF WAR)(戦争の復讐?)と、なんとなく邦題で変更されている事で、
鑑賞する前から本作がリベンジアクションだという事がはっきりと分かる作品となっています。

邦題にいきなりネタバレ要素を含んでいますが、さらに、裏切り者も登場早々に怪しさ以外の要素がほとんど見当たらないぐらいに裏切りオーラ全開ですので、
結果的に冒頭30分ほどかけて描かれる暗殺ミッションが、作戦前からずっと敗戦ムードに満ちていて、やっぱり予定調和的に敵の罠にハマってしまいます。

この敗戦闘シーンもBGMもなく、格闘要素がそこそこ入るという以外には、ただただ主人公側チームメイトが倒れて行く姿を見続けるだけの正直パッとしない希望のないシーンで、
上映開始から調度30分ほどで、テンションはかなり下がってしまいます。

しかし!!
本作の見所は、ジャケットから予測されるミリタリーアクション的な見せ場ではなく、中盤から登場するお助けウーマン、ローナ・ミトラが登場してからが本当の見所となっていきます。

(アンダーワールドビギンズ)や(ドゥームズデイ)が公開されて人気を博していた時期から、暫くローナ・ミトラの活躍を観ていませんでしたが、
多少お姉さんにはなったものの、あの、大して表情も変えずに、周りの男子を圧倒して『ボゾッ』と何か刺さる一言を添える、


ツンデレ(というかツンツンでしょうか、、)な、立ち居振る舞いそのままに、絶えず部下(勿論男子、しかも全員格闘できる)を数名引き連れて、
その中心で悪党相手に大立ち回りを演じる、というアクションヒロインっぷりが、全盛期から15年ぐらい経過しているのに、
良くも悪くも全然変わっていません。


表情が変わらないので、演じる役柄なども限られるとは思いますが、異国の地で、周りは敵だらけ、しかも罠に嵌められて指名手配までされている、という危機的な状況で、
助けてもらって、ここまで安心感を醸し出せる女性キャラクターを演じられるキャストも少ないのではないでしょうか。

そこに、調度良いサイズのB級アクションヒーローを演じ続けているフランク・グリロのイケオジ的な魅力も合わさって、
ちょっと他の作品では見かけないような、お似合いのアクションカップルの活躍が光る作品となっています。


さらに、格闘アクション系の作品が得意なアイザック・フロレンティーン監督演出による、銃火器を使ったアクションンの中にも、
隙があれば格闘アクションを盛大に盛り込む、という香港映画チックなアクション演出に、中盤以降ローナ・ミトラの部下として登場する兼スタントマンの、


マイク・メラーと、参加スタントチームによる素晴らしい格闘アクションの数々が、テンポ良くストーリーと融合し、
さらにそのアクションを、アメリカ映画では観れないような素晴らしい景色でのロケ撮影や、空撮などで上手く編集されて非常に観やすいアクション作品となっています。


という事で、冒頭30分はイマイチに乗り切れない展開ながらも、それ以降は安心して観れるテンポの良いアクション作品となっていますので、
アクション映画ファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。





作品情報
2024年製作 マルタ製作 アクション
監督 アイザック・フロレンティーン 製作総指揮 フランク・グリロ
出演 フランク・グリロ、ローナ・ミトラ、ロバート・パトリック、マシュー・マーシュ、リーション・アレクサンダー


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