おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
サメパニックとディザスターパニックを掛け合わせた(シャークネード)にあやかり、さらに色んなモンスター要素を加えた、、けれども、結局籠城と脱出だけを描く、あやかりのあやかり、、のあやかりのようなモンスターパニック作品!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、(シャークネード)にモンスターの種類を付け足したパニック作品です。
それでは、まずはあらすじから、
バミューダトライアングルで巨大竜巻が発生した。
さらに、この竜巻は、深海に潜んでいた先史時代のモンスター達も一緒に巻き上げ、人々が暮らす市街地にも被害を及ぼしていく。
竜巻の発生を予測していた元科学者のマットだったが、事態はより深刻だった!?
監督・製作は、(CROCODILE SWARM)や(DINOSAUR PRISON)等、同系列の作品を専門に監督しているタイラー・ジェームズで、
どこかで見た事のある内容の掛け合わせモンスターパニックを演出しています。
主役の元科学者役は、(FIRENADO)や(THE AREA 51 INCIDENT)等の同系列作品に出演しているデレク・ミラーが扮し、全く科学者に見えませんが、自身の説の正統性を力説していきます。
で、ストリートガールに扮したFBI捜査官役で、(プー あくまのくまさん)(詳しくはこちら)や(PTERODACTYL)等のダニエル・スコットが登場し、
全くFBIに見えない風貌で、豪華に活躍して行きます。
で、ホテルの経営者役で、ドラマシリーズの(the OC)や(ボーンズ)等のグレアム・ミラーが登場し、全くホテル経営者には見えませんが、中盤以降の舞台となるホテルでキャストを導いて行きます。
で、ダニエルが追う犯罪者役で、(FREDDY`S FRIDAYS)や(PTERODACTYL2)等のジェイス・リバースが登場し、こちらは犯罪者に見える犯罪者役を演じています。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、バミューダトライアングル近くの海域を航行中の漁船が、
いきなり物凄い巨大な竜巻に飲み込まれ、その中から何かの生物が飛び出してくるシーンから始まります。
この巨大竜巻は、政府も予測していなかったどころか、既に発生しているのに把握していないようで、この地球上でただ一人、科学者に見えない元科学者、デレク・ミラーだけか予測し、
何やら数値の異常という事で、巨大竜巻発生を、災害対策本部に知らせにいきます。
で、やり手のIT社長が成功したようなオフィスビルに設けられた数名の政府対策本部に、早速デレクは、警告しに行きますが、
既にその巨大竜巻発生理論で、役所を解雇されていたデレクは、何を言っても聞いてもらえず、IT社長も全然相手にし、、、、、
、、、、と思ったら、突然何が飛行物体が、オフィスビルに直撃し、事態は急展開(というより把握してなかっただけで、とっくの昔に展開していますが、、、)、
巨大竜巻だけでなく、ついでに海底に穴を開けて閉じ込められていた古代の恐竜、メガロドン、ワニ、カニ、
という微妙なお品書きが、竜巻と共に方々に散らばっている事も発覚します。
どちらかというと、いつか自然消滅しそうな竜巻よりも、恐竜の方がヤバそうですが、とりあえず対策本部なんかは、
オフィスビルに収まる程度の数名の組織なので、当然対処できるはずもなく、そもそもデレクは、そんな組織にも追い出されてしまったので、
とりあえず逃げます。
言ってしまうと、本作のメイン展開は、このとりあえず逃げる、という一部分のみで、
逃げている過程で、主人公のデレクが、あるホテルに逃げ込んだ事で、そのホテル客や、従業審がメインメンバーとなっていきます。
それでも、そのホテルから逃げるだけの展開ですが、、、。
で、そのメンバーがそれなりに個性的で、ストリートガールに扮して容疑者を捜査中のダリエル・スコット演じるFBIに見えない捜査官と合同捜査中のインターポールの女性捜査官の三人組に、
ジェイス・リバース演じる、容疑者に見える容疑者、
そして経営者に見えないホテル経営者役のグレアム・ミラー等で、パッと見て、誰が何役が全然見分けがつきませんが、
途中参加のデレクを含めて、皆でドタバタとやっていきます。
で、逃げるだけの物語なので、特に物語は進みませんが、とりあえず、地下に戦争時代のトンネルがある、という物凄いホテルなので、
そのトンネル伝いに外に出ようという事になりますが、そこでジェイスが反乱を起こしたり、警備責任者が急にサイコになったり、
という感じで、さらにドタバタを繰り広げつつ、途中退場者も出しつつ、とりあえずデレクは外に逃げ出します。
で、そこから親友に連絡を取り、救援要請を出してもらって、、、、、、
、、、、、空軍も出動して、なんとなく解決したような、してないような、、、、、でも、モンスターネードは目の前でまだ絶好調に猛威を振るっている、、、、、
、、、、、という感じで、
パニックが解決されるまでを描くことなく、とりあえずデレクが逃げたい場所まで逃げきれて、
『あなたは、ヒーローよ!!』
と言われて、嬉しかったので、物語は終了する、
という、まさかの
モンスターネードの始まりと終わりを描かずに、主人公が関わっている部分だけを描く、
という、思い切った作品となっています。
主人公が必死で正しい理論を述べているのに無視される過程などは、ディザスター作品では必須なので、その部分から、解決までを描いて欲しかったところですが、
何せ(シャークネード)におやかる、という数匹目のどじょう狙いの作品ですので、恐らく、竜巻の中から恐竜等が登場するシーンを描きたい、
というだけで、物語や作品としての完成度等は二の次という感じで製作されたのではないでしょうか。
という事で、逃げるだけ、というシンプルな作品ですが、個性的なキャラクターの活躍や、時々しっかりしたCG表現があったり、
という感じで見所も存在する作品となっていますので、(シャークネード)好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2023年製作 イギリス製作 モンスターパニック
監督・製作 タイラー・ジェームズ 脚本 デレク・ミラー
出演 デレク・ミラー、ダニエル・スコット、グレアム・ミラー、ジェイス・リバース、メイ・ケリー、ライラ・ラッソ
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