お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
(クワイエットプレイス)の脚本家コンビの劇場公開新作は、イーライ・ロス製作で送る全米に多数存在する自作お化け屋敷の恐怖を描く残酷ホラー!
作品紹介
2020年6月12日公開
今回ご紹介するのは、イーライ・ロスが製作したお化け屋敷田舎ホラー作品です。
それでは、まずはあらすじから、
大学生のハーパーは現在付き合っている彼氏との仲が上手くいかず落ち込んでいた。
そんな中でハロウィンの当日を迎える。
同じ大学に通う仲間たちはハーパーを励ますため、バーへと繰り出し、そのままの勢いで近隣にある【究極のお化け屋敷】へと向かう。
期待に胸を膨らませて施設内へと入る6人。
意外と作りこんでいる施設を楽しむ彼らだったが、仲間の内の一人が腕を負傷した事で雲行きは怪しくなってくる。
突然、出口へと続く扉は閉じられ、マスクを被った正体不明の施設主催者が若者たちに忍び寄のだった、、。
大ヒットホラー(クワイエットプレイス)の脚本家であるスコット・ペッグとブライアン・ウッズが(クワイエットプレイス)と同時期に執筆していた脚本をイーライ・ロスの協力を得て製作したホラージャンルの中では話題作にあたる作品です。
正直(クワイエットプレイス)ほどではありませんが、ホラー作品としてはなかなか楽しめる作品となっていました。
内容としては(ホステル)などから始まる残極ホラーの流れをくむ作品で、調子に乗っていた複数のティーンネイジャーが一人、また一人と犠牲になっていく物語です。
展開としてはそれほど新鮮味はありませんが、今回は街から少し離れた場所にある自作お化け屋敷(全米ではそういう施設が多くあるそうです)を舞台にしている事で、
周りに助けてくれる人が居ない限定された未確認の要素の多い空間に、若者が閉じ込められて襲われる、というシチュエーションを違和感なく設定できています。
また、前半の人物紹介部分はイーライ・ロスが自ら撮影したそうですが、しっかりドラマが描かれているため、その後の登場人物が経験する出来事にすんなり感情移入できるようになっていました。
短い上映時間にしっかりと描くべきものが凝縮されていてホラー作品としては良くまとまっていました。
しかし、この作品を鑑賞している間中、まるで既に鑑賞した作品のような既視感を感じていたのですが、後ほどその正体が判明しました。
その正体は2014年に製作された(ハロウィンレポート)とその続編(ハロウィンレポート キル・オア・トリート)という作品です。
こちらはPOV(ポイントオブビュー)の主観映像で撮影された低予算で撮影された作品です。
こちらも自作お化け屋敷を訪ね歩いて旅をしている5人の若者が、あるお化け屋敷でひどい目にあう、という内容です。
その旅を手持ちカメラで撮影しながら動画をネットにアップしている若者たち、という説得力のある設定がPOV撮影とリンクして恐怖感を高めていて楽しめる作品となっていました。
好評だったようで続編も製作され、こちらもちゃんとした続編で前作の設定をさらに押し進めた楽しめる作品となっていました。
ハロウィンという特別な日に起きた事件という時期の設定も同じで大筋の物語設定も同じ、となるともしかしたらリメイクなのか?とも思いましたが、全く無関係のようです。
たまたま別人が似たような時期に考えた設定が同じだった、という事なのだとは思いますが、実際どうなんでしょうか。
因みに本作の脚本は監督曰く2016年ごろに執筆した、とインタビューで語っていましたが、(ハロウィンレポート)は2014年に既に製作されていた作品ではあります。
実際のところは分かりませんが、逆にこれほど似通った作品が同時期に別の撮影スタイルで演出される事も珍しいと思います。
ですので、ここはあえて両方鑑賞してみて、それぞれで生じる恐怖や作品としての良さを見比べてみるのも作品の楽しみ方として面白いのではないでしょうか。
似ている、というより、ほぼ同じような、、。
作品情報
2019年 アメリカ製作 ホラー
監督・脚本 スコット・ペッグ、ブライアン・ウッズ 製作 イーライ・ロス
出演 ケイティ・スティーブンス、ウィル・ブリテン、ローリン・マクリーン
スタッフ・キャスト
監督・脚本はホラーの名作(クワイエットプレイス)の脚本で脚光を浴び、監督デビュー作(ナイトライト死霊灯)がスマッシュヒットを記録したスコット・ペッグとブライアン・ウッズのコンビ。
製作は(キャビンフィーバー)、(ホステル)とホラー作品でブレイク後、ブルース・ウィリス主演の(デス・ウィッシュ)や(ルイスと不思議の時計)などのエンターテイメント作品でも活躍しているイーライ・ロス。
主演はテレビシリーズ(フェイキングイット噂のカップル)の主演で全米の人気者となりその後ホラー作(ポラロイド)などでブレイク中のケイティ・スティーブンス。
共演に(エブリバディ・ウォンツ・サム!!世界はボクらの手に)や(キングコング髑髏島の巨神)などでの好演が記憶に新しいウィル・ブリテン
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