おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
(ディセント)(ドッグソルジャー)のニール・マーシャル監督が、再び地下に潜むモンスターとの壮絶なバトルを描くモンスターホラーアクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、(デイセント)のニール・マーシャル監督によるモンスターホラーアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
アフガニスタン上空を飛行中のイギリス空軍大尉のシンクレアは、突然の攻撃を受けて危険地帯に不時着してしまう。
そのままゲリラの襲撃を受けたシンクレアは、近くにあった防空壕に逃げ込むが、そこは得体の知れない生物の実験を行う施設で、
戦闘のはずみで生物が蘇生し、シンクレアとゲリラ兵たちに襲いかかるのだった!?
(ディセント)のニール・マーシャル監督によるモンスターホラーアクション作品です。
監督は、名作ホラー(ディセント)や(ドッグソルジャー)(ドゥームズデイ)、そしてリメイク版の(ヘルボーイ)等のニール・マーシャルで、
得意のモンスター系のホラーアクションジャンルで、スピード感のあるアクションを演出しています。
因みに、最後の最後にオマケ的に兵士役として監督自身も作品内に登場します。
主演と脚本も担当しているのは、(オーシャンズ8)や(ファーストキル)(マローダーズ)等の娯楽作品で活躍しているシャーロット・カークで、
戦場で、正体不明の生物に追い込まれる女性兵士を好演しています。
で、主人公に歩み寄ってくれる隊長役で、(ゴジラ:キング・オブ・ザ・モンスターズ)や(ワールドウォーZ)、(ナイトチェイサー)(詳しくはこちら)等の
ジョナサン・ハワードで、分かり易く感情移入できるヒーローを演じています。
というスタッフ・キャストが集結した本作の物語は、非常にシンプルで、飛行訓練中の英国軍戦闘機の女性パイロットが、
アフガニスタン上空で、ゲリラの攻撃を受けて不時着し、そのまま戦闘状態に入り、なんとか防空壕のような施設に逃げ込むと、
そこは地下へと繋がる廃棄された何かの実験施設で、突如目覚めた正体不明の生物に逆に襲われて逃げ出したところを、
奇蹟的に米国軍の兵士達に救われて、前哨基地で保護される、という怒涛の展開から本題へと突入していきます。
で、なんとか逃げ切ったと思っていたものの、この前哨基地がゲリラの敵兵と、解き放たれた得体のしれないモンスターの襲来を同時に受ける、
という緊迫した状況に陥っていきます。
そこからは、ニール・マーシャル監督お得意のゴリゴリのモンスターバトル展開で、次々に犠牲になっていく兵士たちの中、
メインのメンバー数名だけが生き残り、本格的なモンスター攻略展開へと突入していきます。
主人公の女性パイロットを始めとするメンバーは、優しく漢気のある隊長、他人の物をくすねてしまう癖のある黒人女性兵士、
インテリ系かと思いきや、意外と戦闘能力も高い医師、軽口ばかりで、軽薄な性格かと思いきや、土壇場で漢気を発揮するイギリス兵士、
大柄ながらも、いつも消極的で、あまり自分の意見を持って無さそうな黒人男性兵士、ゲリラとして捕えながらも、実は悪人ではない男、
そして、かつて部下の命令違反の責任を全て黙って被り、そのため降格処分されながらも、腐ることなく、部下のために自らの命を犠牲にすることも厭わない部隊長、
という人間味あふれるメンバーで構成されています。
この主要メンバーの人となりがしっかりと描かれ、しかも、それぞれが感情移入しやすいキャラクターとなっていますので、
モンスターとバトルを繰り広げるだけ、というシンプルな物語ながらも、しっかりと物語の世界観に没入できるような演出が施されています。
この辺は流石に(ディセント)や(ドッグソルジャー)等の傑作を生みだしたニール・マーシャル監督らしく、
モンスターの造形等非常に低予算な作品という事ははっきりと分かりますが、少ない予算でも、しっかりと楽しめる作品は製作できる、という見本のような作品となっています。
物語展開もシンプルながらも、それぞれの活躍や、犠牲になる際の散り際の演出等が素晴らしく、物語を盛り上げるちょっとしたエピソードや、
ちょっとしたアイテム等も、伏線と分からないように自然に挿入され、クライマックスにかけてしっかりと回収していきます。
覚悟を決めたメンバーが横並びでスローで歩くシーンや、倒したと思っていたモンスターが蘇生する展開等のお約束展開も描かれ、
こういった作品で、多くの人が期待している展開をしっかりと見せてくれる、という娯楽の王道のような作品内容となっています。
ただ、クライマックス近辺で、割と急ぎ足で、犠牲者がバタバタと続出してしまい、生き残ると思っていたメンバーもついで的に退場してしまうラストバトルは、
正直、そこまでしなくても、、、と個人的には思ってしまったのですが、どうでしょうか。
そう思ってしまうのも、それまでのキャラクター描写がしっかりと描かれているために、いつの間にか鑑賞している側が、
登場人物に犠牲になって欲しくない、と感情移入してしまっている結果と言えるかもしれません。
という事で、非常にシンプルな作品ではありますが、ニール・マーシャル監督のかつての勢いを取り戻したかのような内容のモンスターバトル作品となっていますので、
(ディセント)等の過去作がお好きな方や、モンスターホラー作品がお好きな方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
ニール・マーシャル監督は、やっぱりこういうタイプの作品が良いですね。
作品情報
2022年製作 イギリス・アメリカ・ハンガリー製作 ホラーアクション
監督・脚本・編集 ニール・マーシャル 脚本 シャーロット・カーク
出演 シャーロット・カーク、ジョナサン・ハワード、ジェイミー・バンバー、レオン・オッケンデン、マーク・ストリーパン
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