ヘルアトラクション絶叫館 (TALON FALLS)74分

投稿者: | 2021年10月5日

お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

人里離れた場所にある私設お化け屋敷を舞台に、そこで繰り広げられる殺戮ショーを描いたスラッシャーホラー作品!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、私設で運営するホラーハウスで繰り広げられる惨劇を描いたホラー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

ケンタッキー州の人里離れた場所を旅する若者4人。

とあるガソリンスタンドで紹介された私設ホラーハウスに興味を持った彼らは、早速現地に向かい、そのテーマパークでの一番の人気であるお化け屋敷の行列に並ぶ。

しかし、その人気の秘密は、来場者を拉致監禁し、本当に拷問を加えて、その一部始終をショーとして見せるリアルさにあったのだった!?

怖いもの知らずの若者4人

最近意外に多い、アメリカの私設お化け屋敷を舞台にしたホラー作品です。

記憶に新しい作品ですとイーライ・ロスが製作に参加した(ホーンテッド世界一怖いお化け屋敷)(詳しくはこちら)や、その作品とそっくりな(ハロウィンレポート)シリーズ(詳しくはこちら)など、

人里離れた場所にある事や、基本的に自営なので安全性などの配慮も怪しく、何が行われるか分からないという点で、ホラー作品とは相性が良いようです。

手っ取り早く分かり易い恐怖シーンが演出できるので、低予算の作品には好まれる題材だとは思われますが、正直なところ、この設定を採用している時点で、ほとんど物語を広げようがありませんので、

どの作品も、同じような展開を辿る作品となっています。

リアルな拷問ショーが売り

本作も例に漏れず、調子に乗っている若者4人が、車でドライブ中に人里離れたガソリンスタンドで、妖しい店員に訳の分からない事を言われながら、

近くで開催されるホラーイベントに案内され、そこで行列ができるほど大人気のホラーハウスに入ってみたら、自分たちが拷問されるシーンを見世物にされる、というシンプルな作品となってします。

完全にホラーファンが製作した、他のホラー作品を頂きまくった作品といった感じですが、登場する殺人鬼も豚のマスクを被ったレザーフェイスもどきや、

狂気のマッドサイエンティスト(自称?)など、が登場し(ホステル)のような拷問を加えていく展開となっていきます。

展開のメインとしては、ホラーハウスの出し物だと思ってガラスの向こうから見ていた拷問が、実は本当に拉致されて拷問されている来場客で、

今度は自分たちが捕まって拷問される側に回る、という流れが見どころとなっています。

というか74分と短い作品なので、ほとんどそこのみです。

しかも主要登場人物が4人と少人数で、どのホラー作品も大体最低1人は生き残るので、犠牲になるのは残り3人しかいません。

ホラー作品なのでその3人がいったいどんな目に合うのか?というところが見せ場にもなってきますが、流石に3人という人数は、こういったホラー作品では少なく、

さらに散々調子に乗ってフラグが立っているようなキャラクターでさえ、割とあっさり目に退場してしまいまいますので、見せ場となるシーンがイマイチ盛り上がりません。

拷問を受けるキャラクターもいますが、なんとなくぱっとしないままに結局あっさり目に退場してしまいます。

豚マスクの殺人鬼

監禁状態になってからは、内部で監禁されている被害者が意外に多い事が分かり、専門の牢獄のような監禁部屋まで登場します。

ここからは協力して脱出計画を練る仲間も新たに登場して、皆で脱出パターンかと思いきや、主人公たちを助けるために犠牲になってしまい、あっさり脱落していきます。

その脱落の仕方もそれほど見せ場にはなっていませんので、結局増えた人数分だけあっさり退場してしまい、主人公周りだけになってしまいます。

で、逃げ惑っているうちに今まで犠牲になった人たちの亡骸置き場のような場所に行き着きますが、そこには驚くほどの沢山の犠牲者が、、

というクライマックス的な見せ場ですが、流石に長蛇の列ができるようなお化け屋敷で、ひっきりなしに大人数を拉致監禁して絶えず拷問を加えていく、

という展開には無理がある、というよりほとんどファンタジーぐらいの勢いですので、物語が進むごとに現実味はどんどんなくなっていきます。

幽霊や悪霊が登場するようなスピリチュアルな物語や、ファンタジーっぽい作品ならそういう展開でも面白みはあるかもしれませんが、

本作はリアル感を必要とするような拷問ホラー作品ですので、もう少し現実味のある展開で盛り上げて欲しかったところです。

という事で、最近ホラージャンルで流行の一つでもある私設ホラーハウス作品で、少し現実味は薄いですが、74分とサクッと鑑賞できる内容にまとまっていますので、

ホラー好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

それにしても、日本ではこういうイベントはまず無理ですね、、。

この状況でも犠牲者は『ヘルプ!』意外は何も言いません。

作品情報

2017年製作 アメリカ製作 ホラー

監督・脚本・製作 ジョシュー・シェーヴ

出演 モーガン・ウォングス、ライアン・ルドルフ、ジョーダン・ルドルフ、ブラッド・ベル、フレッド・ビクス

いつの間にか自分たちが見世物に

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