お薦め度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
逃げ場のない嵐の夜に怪しすぎる夫婦と過ごす一夜の出来事、、。鑑賞前イメージと実際の内容が一致しない今年一番作品。
作品紹介(※今回は結末に少し触れていますので注意してください)
今回ご紹介するのは、ニコラス・ケイジ主演のいろんな意味で意外すぎる展開のサスペンス作品です。
それでは、まずはあらすじから、
猛烈なハリケーンが街に近づく中、休職中のバディ(ルーク・ベンワード)は退役軍人のウォルター(ニコラス・ケイジ)から自宅庭の壊れた柵を本日中に修理するように依頼があったため、妻と幼い娘のためにこれを受ける。
作業は手間取り当日中には終わらず、ハリケーンが近づいている事もあり、やむを得ずウォルター夫妻宅に一夜泊めてもらう事になる。
しかし、ウォルター夫妻にはバディを泊める、ある特別な理由があったのだった、、。
今年一番思っていたのと違ったムービーでした。
近年公開される、(ワイルドストーム)や(イコライザー2)、(クロール危険領域)など嵐の中の緊迫した状況下で起こる嵐とは関係ない事件を描いた作品は非常に良作が多いです。
供給過多ぎみの単なるディザスタームービーとは違い嵐と事件が重なった時に非常にハラハラドキドキの相乗効果が止まらなくなります。
本作のDVDジャケットを見たときに、これは嵐がきているのにキレたニコラスが女性を人質に取ってハラハラドキドキが止まらない、そんなイメージの作品を思い描いていました。
しかし、鑑賞し始めて後半になっても嵐は来るが、なかなか軍服を着ない。
それどころか(コンエアー)のときのようなワイルドなヘアスタイルのまま一向に軍服を着ない。
というか、なかなか夜が明けないし、外に出ない。
それどころか、ニコラスの奥さんは主人公を誘惑してきて、それにノルかノラないか。そんな事が延々と終わらない。
そして今度は、ニコラスがそんな主人公に嫉妬する。
「お前は女房の怖さをしらない。」とかなんとかを一晩中やっているうちにいつの間にか夜が明けている。
夜が明けたら凄く気持ちの良い朝になっている、、。
で、1時間20分経過、、。
あれ?軍服着て人質とるシーンがない、、。
と思ったらラスト10分で急展開。
ロン毛と髭がさっぱりして何故か軍服をきたニコラスが急に主人公の奥さんを人質にとるシーンになり無謀な事を言い出しました、、。
いくらなんでも唐突過ぎる、、。
という事でジャケットでは嵐の中、雷鳴とどろく中でニコラスが銃を構えているように見えますが、実際は嵐の後のめちゃくちゃ晴天の晴れ晴れとした中でそのシーンが唐突に登場しますので予測したイメージと180度違います。
という事を考えながらこのジャケットをもう一度見るとメーカーさんを騙しや詐欺などと非難するより、よくぞこの内容をここまで違うイメージで売り出したものだと、逆に天晴だと思います。
ギリギリではありますが、嘘は決してついてませんので。
B級作品ではよく主人公が劇中で持つはずのない銃をジャケットでは加工して持たせていたり、爆破シーンなどはないのに加工してあるように見せていたり、とまるっきり無いものをあるかのように見せているジャケット詐欺のような作品も少なくないですが、本作の場合はそういった嘘はありませんので、10段階で1ぐらいしかない少ない魅力を引き出して4か5ぐらいに見せる、ぐらいは宣伝のためには良いのではないかと思います。
ただ、騙されたと思ってしまった人はしばらく同じような作品は観たくない、と思ってしまうかもしれませんが、、。
という事でニコラスファンの方は問題ないと思いますが、それ以外の方は事前に作品内容をあまりイメージせずにご鑑賞ください。
作品情報
2019年製作 サスペンス
監督 ステファン・S・カンパネッリ
出演 ニコラス・ケイジ、ケルシー・グラマー、ルーク・ベンワード
スタッフ・キャスト
監督は(その女諜報員アレックス)のステファン・S・カンパネッリ。
出演は(ザ・ロック)、(コンエアー)以来アクション街道を走り続けるニコラス・ケイジ。
(わんぱくバディーズダイヤ泥棒をやっつけろ!)などのルーク・ベンワード。
その他のニコラス・ケイジ出演作品
余命僅かな主人公の息子との贖罪の旅(ラストパニッシャー)はこちら
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