お薦め度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
宇宙から突然飛来した翼竜たちに襲われた人々の決死の戦いを描いた、B級魂溢れるモンスターパニック作品！！VFXバトルが意外にしっかり描かれてます！！
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、ある日突然宇宙から飛来した翼竜たちと戦う事になる人々のモンスターパニックアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
ある日、宇宙から隕石が落下する。
隕石が高額で取引されている事を知った庭師ジョナス（ジェイソン・トビアス）とラース（クリストファー・ジェニングス）の二人は、
一攫千金を求めて、隕石を採取しに現地に向かう。
思惑通り、隕石を手にすることができた二人だったが、実はその隕石は、ある生物の卵であり、それを手にしたときから、上空を旋回する飛行物体の視線を感じ始めるのだった！？
（ジュラシックワールド）などで、人気の復活した恐竜パニックジャンルの最新作です。
恐竜パニックとはいえ、本作で登場するのは、基本的に翼竜タイプの恐竜で、（ジュラシックパーク）シリーズで例えるなら3作目のような飛行する恐竜のみ登場して街中を暴れまわります。
ただ、翼竜のみではありますが、後半になるにつれて、この翼竜が画面を覆いつくすほどに大量に登場し、大空を埋め尽くしますので、イメージ的には未確認飛行物体のUFOの総攻撃を受けているような
完全にディザスターパニックレベルのクライマックスへと展開していきます。
しかも、古代から地球に生息していた翼竜が復活したのではなく、宇宙から隕石に乗って飛来しますので、
ある意味、宇宙生物の侵略を受けているとも取れますので、恐竜ものでありながら、地球外生物侵略ものにもなっています。
なかなかこの組み合わせの作品はありませんでしたので、ちょとしたアイデア賞もので、さらに今後シリーズ化されるなら、いくらでも展開できそうな設定でもありますので、これからが楽しみです。
内容的には、シンプルにダメでドジな主人公が奮闘しながら、友人のために恐竜と戦う物語ですが、これが、意外にテンポ良くアクションが描かれ、さらにVFXも意外にしっかりしていて、
ロケ撮影も効果的に行われていますので、少ない予算ながらもB級モンスターパニック作品として雰囲気の整った十分に楽しめる作品となっています。
主要キャストも好演していて、ダメ人間ながらも、後半成長を見せる主人公を（ダウンレンジ）、（エンディングワールド）などのジェイソン・トビアスが演じ、その相棒をクリストファー・ジェニングスが演じています。
そして注目は、ヒロインを演じているキャンディス・ニューンズで、本作以外では（ポセイドンレックス）などに出演していますので、よっぽど恐竜に縁のある作品へのオファーが多いようですね。
そんなイケてるキャストの好演もあり、盛り上がる中、物語は後半の街中でのバトルへと展開していきますが、この後半は冒頭ですでに主人公はダメ人間だけれども、やたらと発明好き、
という伏線の説明がありますので、後半の盛り上がるところで、しっかりとその設定が活かされ、必殺の武器を作り上げます。
その辺にある材料で、速攻で。
この武器の凄まじい威力のおかげで、主人公達は恐竜とも互角に戦えるわけですが、実は良く見ていると、翼竜はそれほど強いという設定にはなっていないようで、
途中（トレマーズ）に登場したマイケル・グロスのような武器マニアのおじさんの武器コレクションをゲットする展開がありますが、
そのおじさんコレクションの市販されている武器でも、銃器1発発射ごとに翼竜1匹倒せるぐらいに、サクサク倒せてしまいます。
という事で、後半は、翼竜の強さよりも、それほど倒しまくっているにも関わらず、数が多すぎてキリがない、といった感じで長期戦になります。
で、いよいよ大ボスといえるような大翼竜が登場します。
この辺は（キングコング）へのオマージュともとれるような、ビルの上での戦いとなっていて、あるキャラクターの捨て身の一撃が重要になってきて、
物語のクライマックスを非常に盛り上げています。
という事で、終始漫画みたいな展開で、ツッコミどころは満載ではありますが、そういう部分も含めて見どころになっていて、しっかりと全編B級魂に溢れた作品となっていますので、
B級好きの方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
続編もありそうな終わり方ではありますので、同じスタッフ・キャストでその後の物語が見たいですね。
作品情報
2015年製作 アメリカ製作 モンスターパニック
監督・製作 ドン・ビターズ
出演 ジェイソン・トビアス、キャンディス・ニューンズ、クリストファー・ジェニングス、ビアンカ・ハッセ
その他のモンスターパニック作品
ロレンツォ・ラマス主演による恐竜バトルアクション（ラプターアイランド）はこちら
ミステリー作品と思いや、ジャンルの垣根を何度も越える（ディレイルド脱線）はこちら
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