お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆
(シンクロナイズドモンスター)のナチョ・ビガロンド監督による、宇宙人侵略ものの設定を借りた、まさかの変化球ラブコメディ!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、アン・ハサウェイ主演(シンクロナイズドモンスター)で有名になったスペイン出身監督、ナチョ・ビガロンド監督のSFラブコメディです。
それでは、まずはあらすじから、
マドリードに住んでいるフリオはある日目覚めてみたら、知らない女性フリアのベッドの上だった。
お互い挨拶を交わす中、帰宅しようとしたフリオがスペインの空に目にしたものは、巨大なUFOだった。
危険を感じ急いでフリアの部屋に戻り、寝ていた間の状況を確認しながら対処法を模索する二人。
しかし、そんな状況あるにも関わらず、フリオとフリアはお互いに少しづつ惹かれていくのだった。
そんな中、隣人のフリアのストーカーアンヘルと、実はフリアの現在の彼氏、カルロスを加えた4人は、宇宙人侵略に対処していこうとし始めるのだが、、。
アン・ハサウェイ主演の怪獣特撮とラブコメ要素を融合した大変化球作品(シンクロナイズドモンスター)を監督したナチョ・ビガロンド監督のスペイン時代の作品です。
ナチョ・ビガロンド監督は2004年に短編映画でアカデミー賞ノミネート経験もある、実力派の若手監督です。
その突飛な発想力は2011年にスペインで製作された本作でもすでに際立っていて、宇宙人侵略ストーリーを描きながらも、
実際は、そんな状況での三角関係ラブコメディ(四角関係?)を展開する、というかなり変化球な展開となっています。
その変わった設定は、ある日、目が覚めてみたら、知らない女性の家のベッドで目が覚める、というシーンから始まります。
そこから、その家の主である女性とあいさつを交わしますが、二人共に昨晩の記憶がないようで、何かあったのか、なかったのかもはっきりしないままに、
お互いの状況をなんとなく探り合います。
その辺の雰囲気からラブコメチックな雰囲気が漂い出しますが、男性側の主人公フリオがその家を出ようとした瞬間に表通りの異変に気付きます。
通りを歩いている人が一人もいないのです。
不審に思ってテレビをつけて観ると、そこでビックリ!
まさかの巨大UFOがスペイン上空で停まっている映像がニュースで流れています。
知らない女性のベッドで朝目覚めてみたら、外は宇宙人侵略が始まっていて、ビックリ!という展開です。
しかも、それだけなら、通常の宇宙人侵略ものでもありそうな出だしですが、本作はここからが独特の展開になっていきます。
通常、こういう展開の場合、当然身内の安否を気遣ったり、帰宅の方法をあれこれと模索したり、と宇宙人への対処法を練っていきますが、
本作では、そんな事よりも、主人公のフリオがほぼ初対面のヒロイン、フリアの事が好きになってしまい、いろいろ理由をつけて家に帰ろうとしません。
なんとなく、宇宙人の事も利用しながら、それとなくフリアに接近しようとさえしていきます。
結局、近隣に人が居ないのは、皆避難したから、という事のようですが、隣人ではただ一人、隣に住むアンヘルだけが避難せずに留まっています。
その目的は、アンヘルはまさかのフリアに付きまとうストーカーで、フリアが避難していない事を分かっていて、よからぬ事を考えて留まっていたようです。
そこへ、さらにフリアには現在付き合っている彼氏、カルロスがいて、突然フリアの家に入ってきます。
慌てふためくフリオとフリアですが、カルロスはどうも感性が鈍いようで、二人の関係に気づきません。
友達同士という言い訳もあっさり受け入れ、奇妙な三角関係プラスストーカー一人、しかも宇宙人侵略中、という世にも奇妙な物語が展開していくことになります。
この奇妙な設定のあえて外したような後の(シンクロナイズドモンスター)に繋がるような奇天烈ストーリーとなっています。
物語上、カルロスに二人の関係がバレる、バレないが、一番の盛り上がりになりますので、宇宙人に侵略されている、
という物凄い出来事に対する緊迫感が非常に薄いために、後半の展開は、あいまいな感じでお茶を濁してしまいますが、
かなり変わった設定の、外に類を見ない作品ではありますので、型通りの作品に少々飽きてしまった方など、
予想外にハマれる作品になるのではないでしょうか。
こういうSFものも、たまには良いですよ。
作品情報
2011年製作 スペイン製作 SFラブコメディ
監督・製作・脚本 ナチョ・ビガロンド
出演 ミシェル・ジェナー、カルロス・アレセス、ジュリアン・ヴィラグラン
その他のエイリアン侵略作品
毎回主人公が変わる、一貫したぶれぶれストーリー第3弾(スカイライン逆襲)はこちら
スコット・アドキンスとアンディ・オンがエイリアンと格闘を展開する(デンジャラスチェイス)はこちら
知らないうちに隣人が侵略者となる恐怖(宇宙からの侵略者)はこちら
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宇宙人侵略とラブコメ野融合は目新しいですね! 正直想像できないです(笑)
B級映画は色んなアイデアがあるのが良いですよねー。
普通はできないぶっ飛んだ設定や、本作のようなちょっと変わったジャンルの組み合わせなどが見られるのは、B級ならではの魅力ではと!
こんにちは、いつもお立ち寄り頂きありがとうございます。確かに、SFとラブコメの融合は想像できないですよね!DVDのパッケージからだとほとんど想像もつきませんでした。ハリウッドで製作した(シンクロナイズドモンスター)も同じような感じでしたが、正直そちらは、いまいち掴み所がなかったように感じましたが、本作は、はっきりとラブコメになっていて、慣れてしまうと意外と楽しめますので、機会がありましたらご鑑賞くださいね。