【香港映画】 暗黒街のドラゴン 電撃ストーナー (鉄金剛大破紫陽観/鐵金剛大破紫陽觀STONER)109分

投稿者: | 2025年2月1日

おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆

麻薬組織を壊滅させるため、二代目ジェームズ・ボンド、ジョージ・レーゾンビーとアンジェラ・マオが協力して大バトルを繰り広げる、ゴールデンハーベスト製作のカンフーアクション!!

作品紹介

1974年11月2日公開

今回ご紹介する作品は、アンジェラ・マオジョージ・レーゼンビーが共演した現代アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

アジアマフィアを仕切るボス、ミスター・シンは、大規模な研究所と工場を作り、特殊なドラッグ【快楽丸】を製造、世界各地に販売していた。

自体を重く見た警察は、秘密捜査官リーを現地に派遣し潜入捜査を開始する。

そこへ、妻をドラッグによって失った特別捜査官ストーナーも捜査に加わり、ミスター・シンを追い詰めていくのだった!?

監督は、(ザ・トーナメント)や(女活殺拳)等、アンジェラ・マオ主演作品を多く監督しているファン・フェンで、

本作でもアンジェラの魅力を引き出したアクションヒロインストーリーを演出しています。

で、主人公の一人である台湾の捜査官役で、(疾風レディ!鉄掌拳)や(レディクンフー密宗聖拳)等の

アンジェラ・マオが登場し、クライマックスでは大バトルを展開していきます。

アンジェラ・マオ

もう一人の主人公役は、(女王陛下の007)や(スカイハイ)等のジョージ・レーゼンビーで、予想外に多めに長身を生かした喧嘩カンフーを披露しています。

ジョージ・レーゼンビー

で、麻薬組織のボス役で、日本から(新座頭市物語 折れた杖)や(姿三四郎)等の高城丈二が参加し、主人公達を追い詰めていきます。

高城丈二

で、麻薬組織の幹部役で、(ヤングマスター)や(カンフー風林火山)(詳しくはこちら)等のウォン・インシクが登場し、アンジェラ・マオと凄まじいアクションを披露しています。

ウォン・インシク

で、麻薬組織のメンバー役で、(ミスター・ブー ギャンブル大将)や(ブルース・リーの死)等のティン・ペイが登場し、怪しい魅力を振りまいています。

ティン・ペイ

で、麻薬組織の幹部役で、(スカイホーク鷹拳)(詳しくはこちら)と(電光!飛竜拳)(詳しくはこちら)と同年の

サモ・ハンキンポーが武術指導兼任で登場し、激しいアクションを披露しています。

サモ・ハンキンポー

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、香港のオークションで、大型の廃船ばかりが連続で落札される事が続き、

不信に思った台湾警察が、その裏に潜む何らかの悪事を調べるため、現地にエリート捜査官リー(アンジェラ・マオ)を捜査に派遣するシーンから始まります。

一方、同じころ、アメリカの警察官ストーナー(ジョージ・レーゼンビー)は、妻のメラニーを、危険なドラッグが蔓延するカルト教団によって失ってしまい、

教団の教祖を喧嘩カンフーで追い詰めたところ、そのドラッグは、チャイナタウンの中国人から仕入れていた事が判明します。

早速チャイナタウンを訪れたところ、容疑者は既に何者かによって命を奪われ、傍らには中国のある住所と、怪しい護符を発見します。

その住所が、香港の港街にある寺だと分かったストーナーは、ドラッグを蔓延させている組織を調べるために香港へと向かいますが、

既にストーナーがドラッグ関係の捜査を行っている事を把握していた黒社会組織は、ストーナーを痛めつけ捜査を妨害し始めます。

ハニートラップまで仕掛けて捜査をかく乱する組織ですが、やがてストーナーは、ある寺に行き当たり、そこで怪しい儀式によって信者が麻薬中毒になっている事を知ります。

そして、同時に捜査を進めていたリーとストーナーは、麻薬基地である寺で運命的に出会い、お互い協力しながら組織に戦いを挑む、、、、というのが、大体の大筋となっています。

女王陛下の007)一作のみでジェームズ・ボンドを演じた、ジョージ・レーゼンビーと、アンジェラ・マオが共演した大作エージェントアクション作品です。

大筋としては二人の捜査官が、麻薬組織を捜査しながら壊滅させるまでの流れを、ダブル主演作品らしく交互に描いた作品で、

クライマックス直前まで2人の主人公は出会わない、という大胆な構成の作品となっています。

今となっては、たった一回きりのジェームズ・ボンド役を演じたジョージ・レーゼンビーの知名度も低くなってしまいましたが、

流石に当時としては世界的な有名作品に主演したスター、という事で、本作でもダブル主演ながらも、どちらかと言うとジョージの方が中心に物語は進み、

ジョージの物語にアンジェラが合流するような流れになっていますので、それだけ世界的な興行を見込んでいた作品だった事が伺えます。

ただ、勿論見所としてはアクションシーンではありますので、ジョージの喧嘩カンフーだけでは頼りなさげで、

後半クライマックスが近づくにつれて、アンジェラのアクションの出番が増えていき、最終的なクライマックスバトルでは、

完全にアンジェラの長めのアクションに、ジョージの喧嘩が挿入される、という流れで、しっかりと香港映画としての見所も満載の作品となっています。

サモハンと
チン・シュウトンとかチャン・ロンとかも登場します
サモハンVSジョージ

さらに、本作のアンジェラ・マオは、潜入捜査官ですので、軽食売りの田舎娘、活発な少年、潜水服での潜入、おしとやかなレディ、という感じで、

色んな役を演じたアンジェラが登場しますので、出番が少な目な前半も、しっかりと印象の残る見せ場は作る、という非常にバランスが考えられた物語展開となっています。

アクションシーンでも、クライマックスで突然登場して、速攻でラスボスと化すウォン・インシクとの激突は凄まじく、

ポリスストーリー2)のアパアパが投げていたような手のひらサイズのかんしゃく玉を投げながらの凄まじいバトルは、

それまでの流れを全部忘れてしまって、そこだけ別な映画の様な、特別な雰囲気が立ち込めていて、作品内容とはまた違った意味で楽しめる名勝負となっています。

急に登場してラスボス化するウォン・インシク

という事で、結局ジョージは、警察官として事件を追っていたのか、妻の恨みを晴らすだけのために香港に来たのか良く分からずじまいですが、

そういうふわっとした、細かい部分は気にしない部分も込みで、当時の香港映画の勢いに満ちた世界観を楽しめる作品となっていますので、

香港映画好きの方や、アンジェラ・マオファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

日本から高城丈二も参戦
伸びるジョージ

作品情報

1974年製作 香港製作 アクション

監督・脚本 ファン・フェン 製作 レイモンド・チョウ 武術指導 サモ・ハンキンポー、チャン・チェン

出演 アンジェラ・マオ、ジョージ・レーゼンビー、サモハン・キンポー、ティン・ぺイ、ウォン・インシク、高城丈二、エリック・ツァン、ユン・ピョウ、チン・シュウトン、チャン・ウーロン、ウォン・ハー

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