お薦め度 ★★★★★☆☆☆☆☆
DVDジャケットには記載されていない全く編集の違う、香港公開版と国際版の2バージョン有り!!



作品紹介
1997年4月19日公開
今回ご紹介するのは、人気冒険小説の主人公ドクターワイをジェット・リーが演じたアドベンチャーアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
高名な考古学者にして【冒険王】の異名を持つワイズリー博士(ジェット・リー)は、
助手のパオ(金城武)と共に、政府より依頼のあったお宝の手がかりとなる『経箱』の捜索を開始する。
次第に伝説の革新に近づいていく二人だったが、そんな二人に謎の女性ユンフン(ロザムンド・クワン)が接近する。
妖しい魅力に翻弄されるワイズリー博士。
そこへ、経箱を狙う盗賊ニー・バイ(コリン・チョウ)も現れ、事態は予想外の展へとなだれ込んでいく、、!?

有名なニー・クワンの原作を、監督は(チャイニーズゴーストストーリー)のチン・シユウトン、
主演はハリウッド進出前の香港で一躍人気が盛り返した時期のジェット・リー、共演の助手役に日本に進出する直前の金城武、

ヒロインに(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ)シリーズでもジェット・リーと恋人役だったロザムンド・クワン、
と、もう一人のヒロインに(トワイライトランデブー)のチャリー・ヤン、という当時最強すぎるスタッフ・キャストで製作した冒険アクション作品です。
有名なニー・クワン原作シリーズの主人公として有名なワイズリー博士が活躍する作品ですが、
同じワイズリー博士を主人公とした作品にサミュエル・ホイが演じた(飛龍伝説オメガクエスト)や、
アンディ・ラウが演じた(ブルーエンカウンター)、チョウ・ユンファが演じた(セブンスカース)などがあり、テレビシリーズも製作されました。
どの作品も香港版(インディジョーンズ)と言われるぐらいに冒険アドベンチャー度合いの濃い娯楽作品ばかりで、勢いの良かった香港映画の真骨頂といった感じになっています。
そしてまず、本作には香港公開版と国際版の2バージョンが存在します。
少しの違いではなく、編集によってかなり印象の違う作品となっています。
最初に日本で公開、その後ワーナーホームビデオよりソフト化されたのは日本で公開された国際バージョンです。
で、のちに映画館でも限定公開された香港公開バージョンはパラマウントジャパンより発売された今現在でも販売されているソフトです。
ワーナー版(国際版)は廃盤ですが、中古販売店などで比較的安価で容易に遭遇できますので、実際世に出回っているのはこちらのほうが多いのではないでしょうか。
ジャケットデザインなどもほとんど同じで、違うバージョンであることも明記されていないのでややこしいですが、全く別作品ぐらいに違う内容です。
その、バージョンの違いですが、まずは、言語が、旧バージョンは中国語の普通語であるのに対して、香港版は広東語となっています。
それと、画質も旧バージョンに比べて新バージョンの方が格段に綺麗になっています。
そして気になる内容ですが、国際バージョンは主人公のワイズリー博士の息子のナレーションで始まり、伝聞で聞いた父の活躍した物語を、観客に語る形でストーリーが進行していきます。
それに対して、香港バージョンは、まず現代から始まり、ジェット・リー扮する作家が【冒険王】という小説を書いている最中にスランプに陥ったところから物語が始まります。
その会社の部下(的な同僚)として金城武が登場、その同僚としてチャーリー・ヤンも登場。

で、スランプ中のジェット・リーは私生活でも上手くいっていなくて、奥さんであるロザムンド・クワンと離婚する、しない、でもめている、という状況です。
その他にも本編で登場するビリー・チョウやコリン・チョウや、ロー・ガーインなども現代(現実)世界で別な役柄で登場します。


この現代(現実)部分が国際版では全てカットされていて、純粋にワイズリー博士の冒険アドベンチャーのみに焦点を絞って編集されています。
現代パートも出だしだけなら少しの編集違い、ぐらいでそれほど気になりませんが、
この現代パートが結構、要所で何度となく挿入されて、そのたびに、助手の金城武が物語の続きを代筆したり、
その次はロザムンド・クワンが代筆と、代わる代わる代筆していき、その都度、現実の人間関係も進行してき、最終的に悪い関係が修復できたりするので、物語全体のイメージもかなり違ってきます。

ですので、それほど高額なソフトでもありませんので、ここは勇気をもって、両方とも鑑賞して見比べてみるのはいかがでしょうか。
正直、ここまで違う編集の作品が存在する事自体が稀な事だと思われますので、そういった楽しみ方もたまには良いのではないでしょうか。
国際版はストレートに冒険物語として楽しめますし、香港版は、ちょとペース乱れますが、
ラストの終わり方は切ないながらも未来に希望を残すような、良い余韻を残す味のあるラストとなっていますので、人によって好みが分かれるところではないかと思われます。
というか、新バージョンをリリースする際にはっきりと別バージョンを新リリースと告知すればソフトの売れ行きも絶対に変わっていたはずなので、
この事実が表記されていないのは、メーカー側が、その事実を恐らく把握してなかったのではないでしょうか。
非常に勿体ない事ですね。
すでに購入して旧バージョンを所有していた人で、この事実を知らない人は新バージョンリリース時にも恐らく購入を控えた人も多かったのではないでしょうか。
また、2018年にはショーン・ユー主演でリメイクもされていていますので、なんとかこちらも公開してもらいたいですね。
そのリメイクをソフト化などする事があれば、そのタイミングで香港版と日本版を両方収録したブルーレイなどでしっかり宣伝して販売し直せば、結構売れるような気がしますが、、。
さて、内容ですが、一応国際版を前提としますと、
簡単に言うとワイズリー博士と助手のパオによる、お宝探しのアドベンチャーなのですが、そこに(インディ・ジョーンズ)のナチスのように日本軍が悪役として登場し、お宝探しの争奪戦を凝り広げます。
その日本軍側のスパイとして謎の奈良将軍という名前で登場するのが、(ワン・チャイ)シリーズでジェット・リーの恋人的役柄でありながら、なかなかくっつきそうで、くっつかない、健気なヒロインを演じていたロザムンド・クワンが誘惑してきます。

念願かなって本作でやっと恋が成就するのか、と思いきや、、、という感じです。

それと、ダブルヒロインとして登場のチャーリー・ヤンも見逃せません。
当時まだ売り出し中で、一時期引退する前の一番勢いのあった時期で、若さ溢れるチャキチャキのキャラクターが非常に魅力的です。

近作のドニー・イェンの(カンフー・ジャングル)や、ジャッキー・チェンの(香港国際警察)などでは大人の魅力全開で、
幸薄系のキャラクターを演じる事が多くなってしまいましたが、この時期はこういった元気な役柄が多かったですね。
助手役の金城武も、コメディ寄りの明るいキャラクターで、作品の雰囲気を明るくする役目を十分果たしています。
作品の雰囲気に合わせて、ジェット・リーもいつもよりはコメディ色の強いキャラクターになっていて、
現代劇も慣れてきた時期に入り、どこかジャッキー・チェンに近いようなイメージになってきていて、いよいよハリウッド進出も準備段階、といった感じで元気に活躍しています。
そんな本作のアクションですが、流石、絶頂期のジェット・リーのアクションにチン・シユウトンの演出という事で、
神業の連続のようなシーンばかりとなっています。
中でも、中盤にあるビリー・チョウとの一騎打ちから続く、謎の忍者軍団とのバトル、さらに謎の相撲レスラーとのバトル、と漫画チックなアクションも魅力ですが、


やはり、終始顔の判別がしにくい恰好で登場するコリン・チョウとの中盤とラストのバトルが一番の見せ場となっています。

アクションのプロがこれだけ集まれば、これだけの完成度の高いアクションシーンが出来上がる、という見本のような素晴らしいアクションとなっています。
という事で、香港版と国際版の2バージョンある本作ですが、どちらも基本的にはワクワクの冒険アドベンチャー作品ですので、娯楽映画好きの方でしたらどちらも、楽しめると思われますので、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
ジェット・リーの神業に唸りますよ。


作品情報
1996年製作 香港製作 アドベンチャーアクション
監督 チン・シユウトン ニー・クワン
出演 ジェット・リー、金城武、ロザムンド・クワン、チャーリー・ヤン、ロー・ガーイン、コリン・チョウ、ビリー・チョウ


その他の冒険アドベンチャー作品
ミッシェル・ヨー主演の国際色豊かな冒険アドベンチャー(レジェンド三蔵法師の秘宝)はこちら

ゲームの世界に取り込まれた3人の女子のサバイバル(ファイナルレベル)はこちら

キャストもパワーアップの人気シリーズ第二弾(ジュマンジネクストレベル)はこちら

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こんにちは。映画ブログを運営しているものです。
香港映画見たことなかったので、気になって除いてみました。
頭を空っぽにしても楽しんで観られそうな作品ですね。
これぞ至極のB旧映画! という感じがします。
インディージョーンズのようなアドベンチャー感全開のストーリーは好きなので、観てみたいと思います!
応援完了です!
映画マンさん、こんにちは。お立ち寄り頂きありがとうございます!(冒険王)は、香港で人気の小説キャラクター、ウェスリー博士が活躍するアドベンチャー作品ですが、ジェット・リーが主演している本作は、いつものアドベンチャー要素に超絶カンフー要素が加わった香港映画らしい、カンフー冒険アドベンチャー、というハリウッドにはない魅力を持った作品ですので、是非ご鑑賞ください。製作年度が少し古めなので、多少今風の作品よりもゴチャゴチャ感がありますが、そういう部分も含めて当時勢いのあった香港映画らしさを感じられる作品となっていますので、雰囲気を楽しんでいただければ、と思います。元気に動きまくっているジェット・リーとまだアイドルっぽさの残る金城武のコンビなんかも観ていてなかなか良い感じですよ。