【香港映画】ヒーロー・オブ・カンフー 猛龍唐人拳 (唐人街功夫小子CHINATOWN KID)86分

投稿者: | 2025年4月26日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

アレクサンダー・フーシェンが、香港の下町を飛びだし、サンフランシスコのチャイナタウンで、悪党と激闘を繰り広げる、チャン・チェ監督らしい友情ドラマも熱い青春アクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、アレクサンダー・フーシェン主演、チャン・チェ監督による現代青春アクションです。

それでは、まずはあらすじから、

中国の田舎村から、祖父を頼って香港の街にやって来た純朴な青年タン・トンは、その地域一帯を牛耳る黒社会組織の幹部シュウと揉め事となり、

無実の罪を着せられて追われる身となってしまい、サンフランシスコへと密航する事になる。

そこで意気投合した留学生チェンウェンと共に、住み込みで、チャイナタウンのレストランで働く事になったタン・トンだったが、

ふとした事がきっかけで、そこを牛耳る二大黒社会組織の一方の組織に武術の腕を買われて属する事になり、やがて、二大組織の抗争に巻き込まれていくのだった!!

監督は、(嵐を呼ぶドラゴン)(詳しくはこちら)シリーズや、(五毒拳)(詳しくはこちら)等のカンフー映画の巨匠、

チャン・チェで、現代を舞台にした友情物語を描いています。

チャン・チェ

主人公の青年タントン役は、(カンフートレジャー龍虎少林拳)(詳しくはこちら)や(冷血十三鷹)等の

アレクサンダー・フーシェンで、純朴な青年を颯爽と演じています。

アレクサンダー・フーシェン

で、主人公がチャイナタウンで出会う青年役で、後に五毒として活躍していく事になる(新・少林寺三十六房)や

書剣恩仇録)等のスン・チェンが登場し、華麗なアクションを披露しています。

スン・チェン

で、主人公を追い詰める香港マフィア役で、(少林寺武者房)(詳しくはこちら)や(燃えよデブゴン!お助け拳)(詳しくはこちら)等の

ワン・ロンウェイが登場し、悪の限りを尽くします。

ワン・ロンウェイ

で、サンフランシスコの唐人街の黒社会のボス役で、後に五毒の一人として活躍する(少林拳対五遁忍術)(詳しくはこちら)や

イップマン)(詳しくはこちら)二作目以降のシリーズに出演しているロー・マンが登場し、凄まじい肉体美とアクションを披露しています。

ロー・マン

で、ロー・マンと対立する黒社会組織のボス役で、こちらも後に五毒として売り出される(セブンウォリアーズ)(詳しくはこちら)や、

城市特警)(詳しくはこちら)等のフィリップ・コクが登場し、主人公と行動を共にしていきます。

フィリップ・コク

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、田舎村から貧困層の青年タン・トン(アレクサンダー・フーシェン)が祖父を訪ねて香港の街にやって来るシーンから始まります。

しかし、祖父もまた貧困にあえぎながらなんとか生活している、という毎日で、なんとか孫には良い生活が送れるようになってほしいと、

色んな所に仕事を求めて歩き回ります。

しかし、密入国者であるタン・トンは、身分証明書を所持していないので、行く先々で断られ続けてしまいます。

そんな中、ふとしたきっかけで、タン・トンは、得意の腕力を使って、手絞りでオレンジジュースを作る商売を思いつきます。

この露店での商売が意外に好評を得て、手絞りオレンジジュースは話題となりますが、そこに黒社会のボスであるシュウ(ワン・ロンウェイ)が現れて、

その確かな腕力から武術経験者である事を見抜き、タン・トンに腕比べを挑んできます。

しかし、腕比べに興味が無いタン・トンは勝負を断り続けますが、ある日、貧しい生活に嫌気がさしたタン・トンは、シュウの高級デジタル時計をかけて勝負を受け入れます。

で、実際勝負に入ると、タン・トンの武術は確かな腕前で、シュウを圧倒しますが、むしゃくしゃしていたタン・トンは、そのまま打撃を止めずにコテンパンにのしてしまいます。

で、自分から勝負を挑んでおきながら、ぼこぼこにされてしまったシュウは、タン・トンへの逆恨みを募らせ、

後日タン・トンの祖父を襲い大怪我させてしまいます。

で、その行為にキレたタン・トンは、シュウに襲い掛かりますが、この時、シュウの姑息な作戦で、タン・トンに気づかれないように麻薬をポケットに忍ばせます。

で、その後警察に通報し、タン・トンは警察に追われる身となってしまいます。

で、警察からも、黒社会からも追われる身となったタン・トンは、知り合いのつてで、香港を脱出、そのままサンフランシスコに向かい、

そこのチャイナタウンで、新しい生活を始める事になります。

一方、台湾では、兵役を終えた真面目な青年チェンウェン(スン・チェン)が、テコンドー等も習得して帰宅し、父親に見送られながら、勉強のためにサンフランシスコに留学する事になります。

で、学費を稼ぐために、父親の知り合いのレストランで働こうと訪ねていきますが、経営難という事で門前払いを食ってしまいます。

そんなとき、調度同じく仕事を求めてレストランにやってきたタン・トンと出会い、なんとか二人で頼み込んで、

狭い屋根裏部屋で住み込みながら低賃金で働く事になり、そこから二人の貧しいながらも楽しい共同生活が始まります。

そんなある日、その地域を牛耳る二大黒社会組織の一つの勢力のボス、フー(ロー・マン)が、タン・トンたちの務めるレストランの護衛料を値上げしにやってきます。

泣く泣く要求に応じようとするオーナーですが、正義感が強いタン・トンは、暴力でねじ伏せようとする悪党達を、得意のカンフーで粉砕してしまいます。

しかし、揉め事を好まないオーナーは、組織からの仕返しを恐れて逆にタン・トンを解雇してしまいます。

そして、行く当てが無くなったタン・トンに、もう一つの黒社会組織のボス、ロン(フィリップ・コク)が声をかけ、自分達の組織のメンバーとして迎え入れます。

で、その後タン・トンは、組織の中で頭角を現し、ロンのライバルだったフーも倒し、一年間で幹部まで上り詰め、

あっという間にチャイナタウンでは知らない物がいない、ぐらいの存在になっていきます。

そんな日々でも、友情を交わしたチェンウェンの事を忘れていなかったタン・トンは、レストランのオーナーを訪ね、気遣いますが、

裏の世界に入ってしまったタン・トンを蔑むチェンウェンは、タン・トンと距離をおきます。

さらに、あまりの忙しさに追い詰められ、ついに麻薬に手を出してしまったチェンウェンの姿を見て、

自分が求められてした事が、直接的に麻薬や強盗等の犯罪を生み出している事に愕然としたタン・トンは、ボスであるロンに詰め寄ります。

そして、タン・トンが邪魔になった組織とタン・トンが激突し、かつて友情で結ばれていたチェンウェンも戦い参加する、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

多くの傑作時代劇カンフー映画を製作しているチャン・チェ監督とアレクサンダー・フーシェンの黄金コンビによる、

現代のアメリカを舞台にした、青春アクションストーリーです。

メインの見せ場は、若者二人の異国での青春ドラマですので、黄金コンビの他の作品よりは、カンフーアクションシーンは控えめで、

その分ドラマティックな物語展開や、サンフランシスコで行われたロケ撮影等が異彩を放つ作品で、アレクサンダー・フーシェンの新たな魅力と、

本作でデビューとなった、後に五毒として活躍するスン・チェンの魅力が光る内容となっています。

さらに、二大黒社会組織のボスに扮したロー・マンフィリップ・コク、その部下役で端役出演しているるルー・フェンチャン・シェン等、

五毒のメンバーも参加し、ロー・マンフィリップ・コクが対決するアクションシーンでは、『五毒作品?』と、

一瞬勘違いしそうなほどに、後の五毒作品の香りのするアクションシーンとなっています。

物語展開的には田舎の貧しい青年が、都会にでてきて、ヤクザ組織に腕自慢を買われてメンバー入りし、

意外な実力で、頭角を現していきながらも、道をたがえた元親友と対決して行く事になる、というチョウ・ユンファの出世作(上海灘)や、

アンディ・ラウ、レスリー・チャン共演の(上海グランド)、チェン・カンタイ主演の(上海ドラゴン英雄拳)のような、

黒社会立身出世ものに、カンフーアクション要素を加えた、ある意味王道的なノワールストーリーですが、

アレクサンダー・フーシェンの清潔感のある魅力と、スン・チェンの生真面目そうな魅力で、

あまりダークなイメージのない(麻薬等は登場しますが)、どちらかというと青春ドラマのようなイメージの強い作品世界となっています。

主演にアレクサンダー・フーシェン、悪役に五毒のメンバー、さらに悪役にワン・ロンウェイや、ディック・ウェイ等、

超絶アクションの名手が揃っていながら、アクションが控えめなのが、少々残念ではありますが、純朴な青年から黒社会の幹部まで、

色んな表情を見せるアレクサンダー・フーシュンの新しい魅力を発見できる作品ではありますので、香港映画好き、

アクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

仕事中は、裸エプロン

作品情報

1977年製作 香港製作 カンフーアクション

監督・脚本 チャン・チェ

出演 アレクサンダー・フーシェン、スン・チェン、フィリップ・コク、ロー・マン、ワン・ロンウェイ、ジェニー・ツェン、チャン・シェン、ディック・ウェイ、ルー・フェン

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