【香港映画】チャイニーズウォリアーズ/中華戦士(中華戦士MAGNIFICENT WARRIORS)91分

投稿者: | 2025年12月27日

おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

戦時下のブータンを舞台に、ミシェル・ヨーが男勝りの飛行機乗りに扮して、要人を救出するために大活躍する女性版【インディ・ジョーンズ】な、香港映画らしい冒険アドベンチャー!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、若きミシェル・ヨーが大活躍する冒険活劇作品です。

それでは、まずはあらすじから、

1938年ブータンのカイ市地区に毒ガス工場を建造するために日本軍が侵攻してきた。

日本軍の極秘資料を引き渡す条件で、中国軍に保護を求めてきた太守ヤウダを救い出すため、凄腕のパイロットミンミンが派遣され、

現地に侵入しているスパイ天字1号や、ヤウダとその恋人チンジン、そして街で出会った詐欺師の男と共に日本軍に戦いを挑むことになるのだった!!

監督は、(皇家戦士)や(ロボフォース鉄甲無敵マリア)等のデビッド・チュンで、テンポの良い香港映画らしいアクションドラマを演出しています。

主人公となる女性パイロットミンミン役で、(レディハード)や(皇家戦士)とアクション女優として主演作を連発し、

その後活動休止を経て1992年に(ポリスストーリー3)で復活するミシェル・ヨーが登場し、華麗なアクションを披露しています。

ミシェル・ヨー

で、主人公の相棒となる諜報員天字1号役で、(誘拐同盟スクランブル5)(詳しくはこちら)や(少林拳王子)等の

イー・トンシンが登場し、分かり易いヒーローを演じています。

イー・トンシン

で、道中出会うお調子者詐欺師役で、(五福星)等の福星シリーズや、(霊幻道士3)等のリチャード・ンが登場し、

コメディリリーフとしていつもの笑いを振りまいていきます。

リチャード・ン

で、現地の有力者である太守ヤウダ役で、(機動女警察ハリケーンコップ)(詳しくはこちら)や(ペディキャブドライバー)等の

ロー・ウェルローが登場し、ドタバタアクションに参加していきます。

ロー・ウェルロー

で、その恋人チンジン役で、(奪命金)や(男たちの挽歌2)等のシンディ・ラウが登場し、アクションを披露していきます。

シンディ・ラウ

で、日本兵士松井大佐役で、(十福星)や(新宿純愛物語)等の松井哲也が登場し、主人公達を追い詰めていきます。

松井哲也

で、日本側に付くヤウダの部下役で、(ドランクモンキー酔拳)や(スネーキーモンキー蛇拳)等のウォン・チェンリーが登場し、

ミシェル・ヨーと激闘を展開して行きます。

ウォン・チェンリー

で、同じくヤウダの部下でチンジンの父親役で、(カンフー十八羅漢陣)(詳しくはこちら)や(斗え!デブゴン)(詳しくはこちら)等の

チャン・イーが登場し、騒動に巻き込まれていきます。

チャン・イー

で、同じくヤウダの部下役で、(南少林寺VS北少林寺)(詳しくはこちら)や(イップマン)シリーズ(詳しくはこちら)等の

ロー・マンが登場し、あまり目立ちませんが主人公達を追い詰めていきます。

ロー・マン

で、本作のアクション指導且つ、学ランを着た日本兵(?)役で、(少林寺怒りの鉄拳)(詳しくはこちら)や

燃えよデブゴン10友情拳)(詳しくはこちら)等のフォン・ハックオンが登場し、主人公達に迫ります。

フォン・ハックオン

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、凄腕のパイロットで、腕っぷしの強い女性ミンミン(ミシェル・ヨー)が、

叔父の知り合いの中国軍士官の依頼で、日本軍の侵略が進むブータンのカイ市の太守ヤウダ(ロー・ウェルロー)を救い出し、

広州へと運ぶため、自慢の複葉機に乗って出発するシーンから始まります。

しかし、目的地に着く前に、その空域を巡回中の日本軍戦闘機に見つかってしまい、いきなり攻撃を仕掛けてきたので反撃し、撃墜するものの、

戦闘中に飛行機に被弾してしまった事でやむを得ず着陸する事になります。

敵はチョビ髭パイロット

しかし、着陸した場所が、なんと目的地のカイ市の目と鼻の先、という事で、順調に目的地へとたどり着きます。

で、ミッションをサポートするために現地に潜入しているスパイ天字1号(イー・トンシン)と合流するために、

伝書鳩の腹に時計を括り付けて飛ばし、ミンミン自身もカイ市に向かいます。

しかし、この伝書鳩は、天字1号の下へとたどり着く前に、お調子者詐欺師(リチャード・ン)の罠にハマってしまい、そのまま時計も奪われてしまいます。

で、この詐欺師、早速街で大いかさまを繰り広げて、大騒動を巻き起こしますが、その騒動中に腕に光る時計を見たミンミンは、

天字1号と勘違いし、得意のカンフーで相手を圧倒し、詐欺師の窮地を救う事になります。

そんな様子を見ていたのが、日本軍の学ラン部隊で、ミンミン達の会話を聞いて、自分達が追うスパイ天字1号の仲間だと判断し、2人に近づきます。

で、自分ちは日本軍の学ラン部隊に変装して潜り込んでいる中国人のスパイだと身分を偽った学ラン部隊は、

まんまとミンミン達を騙して捕らえようとしますが、そこへ本物の天字1号が姿を現し、ミンミン達を救出、

なんだかんだとありましたが、ミンミンは順調に天字1号と合流し、いよいよ本格的にヤウダ救出作戦を開始します。

しかし、ヤウダは、既に日本軍松井大佐(松井哲也)を筆頭とする部隊の侵攻によって、その地に日本軍の毒ガス工場を作る計画を進めるように迫られ、

自身の部下達もほとんどが日本軍の軍門に下っている状態で、日本軍の圧力と市民の平和の間で板挟みとなって身動き取れない状態となってしまっています。

ヤウダとも合流したミンミン達ですが、このまま脱出しても、市民は迫害され日本軍の毒ガス工場の建設によって多くの中国人が犠牲になってしまいます。

しかも、乗ってきた飛行機は、修理はできても燃料が漏れてしまって動かない状態、という事で、ミンミン達は、意を決し、

日本軍の基地にある燃料を奪って、さらに天字1号の最大の目的である松井大佐の暗殺も成し遂げるため、日本軍に戦いを挑む!!

、、、、、、、、、、という流れが、大体の大筋となっています。

デビュー間もない若きミシェル・ヨーのまぶしい笑顔と、素晴らしいアクションが光る冒険アドベンチャー作品です。

勿論、ハリウッドの有名作(インディ・ジョーンズ)の女性版を意識したような内容で、同じような女性冒険家キャラクターララ・クロフトが活躍する(トゥームレイダー)のゲーム1作目が1996年発売で、

アンジェリーナ・ジョリー主演の映画版一作目が2001年に公開されていますので、地味に女性版インディ・ジョーンズの先駆けのようなキャラクターが活躍する作品となっています。

ただ、主人公は冒険家でも無ければお宝ハンターでもなく、ただただ強い飛行機パイロットという設定が、ちょっと設定の甘さを物語っていますが、

革ジャンにムチを携帯してメインの武器としている時点で、もう職業関係なく冒険する気満々のインディそのものなので、危険な状況にも自ら向かって行く事になります。

さらに、そこにミシェル・ヨー自身の素晴らしいアクション(後ろ姿の危険度、難易度の高そうなアクションは流石にスタントマンと入れ替わっているようですが)と、

まだまだ若手なのに、ニコりとするだけで、周りの男子をねじ伏せてしまいそうな余裕のお姉さんスマイルで、

見事に説得力のある凄腕エージェント(実はただの民間人)らしさを醸し出しています。

どんな状況でも
余裕なお姉さんスマイルの安心感

さらに、この若々しいミシェル・ヨーに加えて、まだまだハンサム系俳優として売り出していた時期のイー・トンシンや、

サモ・ハン作品等でのお調子者コメディ演技で、人気絶頂期のリチャード・ンの登場等、演技面やお笑い面で盛り上げてくれるキャストと、

フォン・ハックオンは学ラン部隊のリーダー
ロー・マンはあまり目立ちません、、、

ウォン・チェンリーや、チャン・イー、ロー・マンという動けるアクション俳優を敵側にキャスティングし、

さらにアクション指導にフォン・ハックオンや、トン・ワイ等熟練のスタッフを起用する事で、格闘アクションだけではなく、

大掛かりな爆破や、痛みの伝わる危険なスタント等、ドラマ面でもアクション面でも見所の多い作品となっています。

後半、なんとなくラスボスと化すウォン・チェンリー

ただ、予算の都合からか、物語の舞台となるのが、ほぼカイ市のみとなっているため、アクションが大掛かりな割には、なんとなくこじんまりとしたイメージが作品を覆っていますが、

前半には結構たっぷりと、飛行機同士のスカイアクション等もあったりと、テンポ良く色んなアクションが続きますので、終幕まで飽きずに鑑賞できる作品となっています。

という事で、細かい部分を突っ込み出すとキリがないような作品ではありますが、1987年当時の香港映画黄金期の勢いを感じられる楽しい雰囲気に満ちた作品となっていますので、

香港映画好きの方や、ミシェル・ヨーファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1987年製作 香港製作 アクションアドベンチャー

監督 デビッド・チュン 製作 ジョン・シャム アクション指導 トン・ワイ、フォン・ハックオン

出演 ミシェル・ヨー、イー・トンシン、リチャード・ン、ローウェル・ロー、シンディ・ラウ、松井哲也、ウォン・チェンリー、、ロー・マン、フォン・ハックオン、チャン・イー、スタンリー・トン、クー・フェン

スタンリー・トンも出てます

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