おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
ジミー・ウォング演じる香港特別捜査官が、ジョージ・レーゼンビー演じるオーストラリアの麻薬王相手に苛烈な戦いを挑む香港・オーストラリア合作のアクション超大作!!
作品紹介
1976年5月29日公開
今回ご紹介する作品は、ジミー・ウォングとジョージ・レーゼンビーが激突するアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
オーストラリアで、現地密売人と麻薬取引をしていた中国人ウィンが現地警察官によって逮捕された。
言葉の通じないウィンを取り調べるため、香港警察の特別捜査官ファンが現地に派遣される。
ファン流の取り調べによって、ウィンは、シドニーを拠点とする巨大な麻薬組織の一員で、その組織を束ねるボスのウィルトンは、
あらゆる犯罪に手を染め、暗黒街の帝王と呼ばれている事が判明したため、ファンは、現地警察とは距離を置き、独自の捜査を開始する!?
監督は、(ドライブハード)や(ブリタニック)等のブライアン・トレンチャード・スミスで、有名作品に影響を受けたような世界観のアクションを演出しています。
主人公の香港警察の刑事役で、(片腕ドラゴン)シリーズや(片腕必殺剣)シリーズ等のジミー・ウォングが登場し、悪党相手に激闘を展開していきます。
で、対する犯罪組織のボス役で、(女王陛下の007)でジェームズ・ボンドを演じ、(暗黒街のドラゴン 電撃ストーナー)等の香港映画にも出演している
ジョージ・レーゼンビーが登場し、ジミーさんと激闘を繰り広げます。
で、その部下役で、(電光!飛竜拳)(詳しくはこちら)や(スカイホーク鷹拳)(詳しくはこちら)等で活躍した時期の
サモ・ハンキンポーが登場し、ジミーさんと敵対していきます。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、オーストラリアの観光地エアーズロックで、麻薬組織の男ウィン(サモ・ハンキンポー)が、
観光ツアーに紛れて、白昼堂々と麻薬の取引を行い、同じく観光ツアーに紛れていた現地警察官に追い詰められて派手に逮捕されるシーンから始まります。
で、英語の話せないウィンに困ったオーストラリア警察は、香港警察に協力要請し、英語も分かる凄腕特別捜査官であるファン警部(ジミー・ウォング)を呼び出します。
そんなジミーさんですが、オーストラリアに向かう直前に、香港の高台から航空法に違反して、ハングライダーで自由に飛びまくるオーストラリア人の記者キャロラインと出会います。
で、まさかの香港警察の訓練所(?)のど真ん中に着地する、という、とんでもない大胆行動に、本来なら即逮捕、というところですが、
女子、という事で、笑いながら、たしなめて、その後キャロラインが滞在中のホテルに送るついでに、、、、、、、
、、、、ベッドイン!!
汗だくで、ベッドシーンを演じたその後に、オーストラリアに向かう事になります。
で、現地でオーストラリア警察の担当刑事と合流したジミーさんは、そのままサモ・ハンが拘留されている拘置所に向かい、、、、、、、
、、、、顔を見るなり、サモ・ハンに暴行を加えていきます。
勿論、サモ・ハンですので、しっかりと抵抗し、ジミーさんの猫パンチに対して数倍の破壊力を受けたかのような素晴らしいリアクションの連続で大立ち回りを演じますが、
そこは、ジミーさん映画ですので、
ジミーさんは、現地に到着して数分で、謎に包まれた暗黒組織のボスの名前(ウィルトン)をゲットします。
結構あっさりと黒幕の名前を得たジミーさんですが、かなりバイオレンスで無双なジミーさんにうんざりした現地警察は、
とりあえず迷惑なので、ウィンを連れて香港に速攻で帰るように言います。
確かに、目的はウィンの受け渡しなので、しょうがなしに、香港へと帰国しようとするジミーさんですが、
空港に着いた時に事件は巻き起こります。
以外に口の軽いウィンに危機感を感じたウィルトンは、ウィンの口封じのために、部下に命じてライフルで、ウィンを射殺してしまいます。
で、目の前でウィンを射殺されたジミーさんは、その鋭い眼光で、遠くの建物から狙っていた狙撃手を目ざとく見つけ、素早い動きで、暗殺者を追いかけます。
で、ここから長めのチェイスを、多くの一般市民を巻き込みまくりながら暗殺者を追いこみまくり、
ついに、多くの人々が食事しているレストランで、内装を破壊しまくりながら、、、、、逮捕、、、、、、するつもりが、勢い余って命を奪ってしまいます。
しかし、その暗殺者の持ち物から、武術センターとウィルトンの事務所のカードを見つけたジミーさんは、
そこから現地警察官はとりあえず無視して、独自の捜査を開始します。
で、ウィルトンの事務所は高層ビルの16階にあり、その上の階を住居として使用している情報を得たジミーさんは、
ウィルトンを訪ねてみますが、吸いかけのたばこを残して隠れてしまったので、しょうがなしに、かつて一夜を共にしたオージーガール、キャロラインに連絡し、
意外に顔の広いキャロラインのコネで、ウィルトンが出席しているパーティーに参加します。
で、ジミーさんを見るなりピンときたウィルトンは、この前は速攻で逃げたくせに、公衆の面前で、ジミーさんに堂々と挑戦します。
で、なんだかんだと部下も参加するその喧嘩は、かなりヒートアップ気味で、ボウガンまで登場したので、そこでストップ、お開きとなります。
しかし、このハードな初対面で、ウィルトンが確実に黒だと確信したジミーさんは、その夜ウィルトンが経営する武術センター(武館)を調べるために、
建物の10階まで外壁の水除けパイプにしがみつきながら登って行き、窓から不法侵入します。
しかし、その時偶然、道場の職員兼組織のメンバーが、電話で
『明日、品物が届きます。』
という、必要最低限の悪事の連絡をしている現場に遭遇、
これは、確実に黒、とジミーさんが確信した瞬間に、、、、
カチャンっ!!
と隠れていたジミーさんは、つまずいて音を出してしまい、組織員に見つかってしまいます。
で、一人しかいないから大丈夫と思っていたその道場には、じつは、組織員兼道場の弟子が何人も隠れていて、速攻でジミーさんを取り囲みます。
史上最大のピンチを迎えたジミーさんは、孤軍奮闘しますが、メンバーには、コーリー・ユエン、ユン・ピョウ、ラム・チェンインという感じで、
どう考えても、ジミーさんがかないそうにない実力者ばかりなので、善戦はしますが、かなりのダメージを受けてしまいます。
で、ボロボロになりながら、なんとか外に出たところを、、、、、、、
、、、、、偶然通りかかった、女性が運転する小型バンの扉にしがみついて、そのまま走り去る
という、ギリギリな方法で九死に一生を得ます。
で、そのまま、その女性が住む田舎の土地まで連れて行ってもらったジミーさんは、、、、、
、、、、、助けてもらった女性と傷を癒しながら、色んな意味で癒してもらいます。
この間の時間の経過を現す描写がありませんので、どれぐらい休養していたのか分かりませんが、ボロボロの状態から、
大健康な状態で、女子と自然の中をデートして、なんか果物を食べさせ合う、という、もう二度と麻薬組織とは戦はないぐらいのイメージのシーンが続きますので、
結構な時間が経過していると思われます。
で、そんな幸せな状況ですが、急に何を思い立ったのか、やっぱり帰って組織と戦うと言い出した困ったジミーさんに、
こちらも急に思い出したように、ジミーさんを救った小型バンを捜索していて麻薬組織が、ジミーさんの居所をついに特定し、
ジミーさんが都心部に帰ると決めたその時に、調度組織のメンバーもやって来て、ジミーさんたちの乗る車(走行中)に爆弾を取り付けて爆破してしまいます。
で、勿論、ジミーさん自体は、ほぼ無傷で助かりますが、全てを失ったジミーさんは、怒りに燃え、
自分を殺しに来た殺し屋たちを、逆に追い詰めていきます。
で、その勢いでウィルトンビルの17階まで殴り込もうとしたジミーさんですが、ウィルトンによって鉄壁の警備を固めたビルディングに潜入するためには、、、、、
、、、、、もう、あの方法しかない!!!!!
という事で、冒頭でキャロラインが気持ちよさそうに風に乗っていたあのハングライダーを貸してもらって、
まさかの空からのダイブで、ビルディングの屋上に着地する、というかなり手間のかかる方法で潜入、、、、、、
、、、、と思ったら、着地した瞬間に、屋上を警備していた組織員に見つかり、速攻で格闘となって、なんとか勝利します。
さらに、ウィルトンがいる階は、最上階ではなく、数階下なので、屋上からロープを使ってスルスルと降りて窓から侵入します。
そこまで手間かけて結局一人に見つかっているのなら、やっぱり地上から潜入した方が良かったのでは、、、、?
と思えなくも無いですが、とりあえずカッコ良く潜入を決めたジミーさんは、そこに隠れるウィルトンとついに最後の戦いに挑む、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。
007俳優のジョージ・レーゼンビーが出演していますが、本作はアンジェラ・マオ出演の(暗黒街のドラゴン電撃ストーナー)のような、
主人公が二人いるタイプの作品ではなく、ジョージは完全に悪役で、しかもそれほど出演シーンが多いという事もありませんので、
ジミー・ウォングの完全主演作品となっています。
物語の舞台となるのも、香港は少しだけで、ほとんどがオーストラリアを舞台とした物語となっていますので、
ジミーさんが、いつもの調子で、オーストラリアの街中を、レストランを、観光地を、ビルの壁を、大空を、
駆け回り、飛び回り、喧嘩カンフーを外国人にかましまくる、という大活躍シーンの数々が見所の作品となっています。
ですので、細かいストーリー展開等は二の次で、ジミーさんが特に説明も無くモテまくってベッドインしまくりで、
法律など、お構いなしで街で暴れまくって、容疑者を死に追い込んでも、特に問題に問われる事は無く、
最終的には、ジョージ・レーゼンビーを縛り上げて、自分で勝手に作成した供述書に、サインだけ強引に書かせて、それを証拠にして、ジョージは爆死させる、
という、最初から最後までやりたい放題にジミー節が炸裂する痛快作品となっています。
ですので、ツッコミ所は満載の作品ではありますが、ジミーさん、どうもスタントマンをあまり使う事が好きでは無かったのか、
結構危険なスタントシーンも、わりと自分自身でアクションを演じています。
今、観返してみると、冷や冷やするような高所でのシーンや、車を横滑りで駐車するドライビングテクニック等、
難しいアクションは、スタントマンに切り替わるのが当然なアクション映画の世界で、意外に体を張って頑張っているのに、
そうは全く見えないのが、またジミーさんアクションの、ある意味見所だとも言えますので、香港映画好き、アクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1975年製作 香港・オーストラリア製作 アクション
監督・脚本 ブライアン・トレンチャード・スミス 製作 レイモンド・チョウ、ジョン・フレイザー
武術指導 サモ・ハンキンポー
出演 ジミー・ウォング、ジョージ・レーゼンビー、レベッカ・ギリング、サモ・ハンキンポー、ロス・スパイヤーズ、フランク・スリング、ユン・ピョウ、ラム・チェンイン、コーリー・ユエン
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