おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
あの伝説の名作の50年後を描いた正統続編!!オリジナルの物語で惨劇を唯一生き残ったサリーが、レザーフェイスに復讐するために登場するファンは見過ごせない作品!!
作品紹介
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今回ご紹介するのは、伝説の名作ホラー(悪魔のいけにえ)のその後を描いた正統続編作品です。
それでは、まずはあらすじから、
過疎化が進む町で新しい事業を展開するために、テキサス州にあるハーロウを訪れたメロディと仲間たちは、
その町が50年前に5人の若者たちが惨殺されるという事件によって今も暗い影を落としている事と知る。
そんな中、今も逃走中のその事件の犯人の棲む施設に足を踏み入れた事で、再び惨劇の幕が上がるのだった!?
伝説の名作ホラー(悪魔のいけにえ)の50年後を描いた正統続編です。
監督は快作ホラー(モンスターフェスティバル)(詳しくはこちら)の撮影監督デヴィッド・ブルー・ガルシアで、
脚本と製作が(悪魔のいけにえ)のリメイクや(ドントブリーズ)シリーズの監督フェデ・アルバレス、
そしてオリジナルの(悪魔のいけにえ)の脚本を担当し、その後シリーズ4作目(悪魔のいけにえレジェンド・オブ・レザーフェイス)では、
監督・製作・脚本と全て担当していたキム・ヘンケルがその4作目以来で久々に製作として復帰しています。
そんな最強メンバーが揃ったオリジナルの50年後を描いた正統続編となっています。
これまでなんとなくの続編やリメイク、前日譚など色んな派生作品が製作されてきて本作で9作目のシリーズ作品となりますが、
ここへきてオリジナルの正統続編という事ですので、近年製作された同じく伝説のホラーの続編(ハロウィン)(詳しくはこちらとこちら)や(キャンディマン)(詳しくはこちら)
の大成功を受けて製作されたのではないでしょうか。
(ハロウィン)も色んな自由な続編が多数製作されましたが、ここへきてオリジナル直結の続編をオリジナルの主人公を中心に描き直す、
というファンも納得の展開が楽しい秀逸の設定となっていました。
(キャンディマン)(詳しくはこちら)の方は、(ゲットアウト)や(アス)のジョーダン・ピール監督が製作として参加している作品で、
オリジナルへのリスペクトも半端なく、単独のオリジナルホラーか、リメイクのような始まり方をしておいて、
実はしっかりとオリジナル作品の続編として繋がっていく、という秀逸な展開が、往年のファンも新しい世代のホラーファンも楽しめる、
という素晴らしい作品となっていました。
そんなファン納得の伝説のホラーシリーズ復活の流れの中で製作された本作ですが、本作も基本的には今の若者世代の物語を中心に始まり、
やがてオリジナルの物語のその後の要素が絡んでくる、という新しい世代と往年のファン、どちらも楽しめる展開になっています。
物語は主人公のメロディと仲間たち数名と、ある惨劇をただ一人生き残ってPTSDに悩んでいる妹で、田舎町に移り住んで新しい事業(町おこし的な)を始めようとするところから始まります。
で、その寂れた町が、かつてレザーフェイスを含む狂気のソーヤー家が住んでいた家屋があった近隣の町で、
あの凄惨な事件以来、街は寂れてしまい、今ではほとんど廃墟同然となっている、という感じで時間の経過を表現しています。
で、その後製作された色んなタイプの続編は、無かったことになっていますので、オリジナルで唯一惨劇を逃げ延びた主人公のサリーは今も存命で、
レザーフェイスも野放しの状態のままになっています。
しかも、レザーフェイスは施設に預けられて、その施設の経営者の女性の息子のような関係になっていて、
その状態で50年が経過している、という設定になっています。
で、サリーの方は(ハロウィン)のローリー・ストロードのように長い期間、その日の惨劇を忘れることなく、
逞しく復讐の機会を待っている、というなかなかに燃える設定となっています。
ただ、確かに燃える設定ではあるのですが、サリーは50年間復讐の機会を待っていた、という事ですが、
こんな寂れた人口の少ない町で、あれだけの事件を起こした犯人(しかもどう考えても人目に付く外見)を50年間も探し出せない、
という本当に探す気があるのかどうかも怪しくなるような設定となっています。
50年かかって探し出せなかった犯人を、外部からきた無礼な若者たちが簡単に見つけてしまう、という物凄い偶然。
そういう事なら、若者たちが旅の途中で出会った無関係の静かな女性、と思っていたら後半若者たちがピンチのときに颯爽と相乗して
実は復讐の機会を伺っていたサリーでした!と、いった登場の仕方の方が意外性があって寄りカッコ良かったかと思われますが、
おそらくその辺も、物語の意外性よりも、サリー登場を打ち出した話題性を優先させる、という(ハロウィン)の影響が強く見受けられる展開となっています。
もし、この若者たちが来ていなかった恐らく一生見つけられなかったのではないでしょうか。
ホラー映画のそんなところををツッコんでもしょうがないのですが、他の続編が秀作すぎて突っ込みどころがありませんので、
余計に本作のそういった部分が気になってしまいました。
で、物語自体はいつものように、調子に乗ってしまった若者たちがやったこと以上の手痛すぎるしっぺ返しを食らいまくる、
というシンプルな流れですが、やはりお楽しみは、このレザーフェイスとサリーのリベンジマッチ、という事になるのですが、、、、
その辺を書いてしまうと楽しみが半減してしまいますので、割愛させて頂きますが、もう少し(ハロウィン)のような大活躍をして欲しかった、
というのが正直なところです。
レザーフェイスに関してもあまり掘り下げることなく、今までの時間の経過を埋めるほどの新しいパンチの効いた魅力、
というのも残念ながら見当たりませんでしたので、満を持しての正統な続編!!という感じより、
人気ホラーキャラクターを中心にした、いつもの続編といった感じでした。
キャスト面ではオリジナルのサリー役、マリリン・バーンズは亡くなっていますので、他のキャストがまるでオリジナルキャストリターンズという感じたっぷりに演じていましたが、
やっぱり知らない人なので、そういう面でもいまいち乗り切れない設定なのかもしれません。
とはいってもサリーが登場する続編である以上そこはどうしようもないのですが、、。
それはさておき、主役を演じる(ハッピー・デス・デイ)シリーズのサラ・ヤーキンや、
(エイス・グレード)等のエルシー・フィッシャーが主人公姉妹を緊迫感満載の演技で好演していますので、今後の大活躍に注目が集まりそうです。
という事で、伝説のホラー作品の50年後を描いた正統続編で、今後の続編物語もあるかもしれませんので、オリジナルのファンの方や、
ホラー作品ファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
色んな意味で新しい展開を見せている作品ですよ。
作品情報
2022年製作 アメリカ製作 ホラー
監督 デヴィッド・ブルー・ガルシア
出演 サラ・ヤーキン、エルシー・フィッシャー、マーク・バーナム、ジェイコブ・ラティモア、モー・ダンフォート、アリス・クーリッジ
その他のスラッシャー作品
グロさと特殊効果が調度良いバランスで表現された見過ごせないゾンビ作品(YUMMYヤミー)はこちら
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