お薦め度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
娘の命と引き換えに何者かの魂を差し出す事を要求された母親の、死に物狂いの緊迫したサスペンス！！
作品紹介
インターネット配信専用
今回ご紹介するのは、砂漠を通りがかった親子が遭遇する悪夢のような出来事を描いたサスペンス作品です。
それでは、まずはあらすじから、
娘と二人で車に乗って荒野を移動中の親子だったが、タイヤのパンクの修理のために路肩に駐車する。
タイヤの交換作業をしている間、娘は近くで遊んでいたが、突然の悲鳴に母が駆けつけてみると、
大きな蛇に噛まれた跡があったのだった。
次第に顔色が悪くなる娘を救うため、近くにあったトレーラーハウスに助けを求める。
そこには不気味な女性が一人で住んでいたが、あっという間に娘の瑕を直してしまう。
安堵はしたものの、女性は忽然と姿を消し、その代わりに別の正体不明の人物が母親に近づいてくるだった、、！？
（ラトルスネーク）というタイトルから蛇と戦うアニマルパニックもののイメージもありますが、
実際は蛇が登場するのはほとんど冒頭のみで、本筋は、蛇に噛まれた娘を助けるために、
母親が荒野の田舎町を死の物狂いで駆け回るサスペンス作品となっています。
思っていた物語とは違いましたが、これはこれで、なかなか緊迫感のある作品となっています。
荒野の田舎道で、車はパンクしていて、携帯の電波も届かないような場所で、娘が強力な毒を持っている蛇に噛まれる、
という実際にもありそうな状況で、母親は唯一の方法として、近くのトレーラーハウスに助けを求めに向かいます。
このトレーラーハウスの住民がかなり不気味な女性で、成り行きで娘を少し預ける事になってしまいます。
で、少し目を離した隙に、娘の傷はどんどん回復し、その後結局病院に行くことになりますが、
その頃にはかなり回復していきます。
まるで狐につままれたような出来事ですが、その後、その女性ではなく別の人物が母親の元にやってきて、
娘の命を助けた代わりに、別人物の命を差し出せ、と要求してきます。
タイムリミットは日の入り前まで。
ここからが、本作のメインの展開に入っていくわけですが、
要するに、娘の命は何が何でも助けたいが、代わりに差し出す他人の命をどうやって選ぶのか？というあまりに重大な選択を
母親は強いられる事になります。
娘が入院している病院で、重病患者や、高齢者、たまたま通りかかったドメスティックバイオレンス野郎、など、
様々な葛藤を重ねながら、他人の命を奪うための銃をアンダーグラウンドなルートを使って入手し、
荒野で銃を撃つ練習を始めます。
拙い腕ではありますが、至近距離で撃てばなんとかなる、事は把握した状態で、いよいよ決行する事になりますが、
ラストで追い詰められた母親が取る行動が、本作では一番描きたかった部分なのか、と思われます。
正直、設定は割と説明不足ですので、父親がいない事の説明が無かったり、
母親の計画があまりに杜撰だったり、呪を懸ける側の正体が不明すぎて、何故一旦助けてくれるのかの説明がなかったり（差し出した魂でないと意味がないのかもしれませんが）、と
ツッコミところは割とある作品ではありますが、娘のために必死で孤軍奮闘する母親の物語としては、
十分緊迫感が伝わってくる作品となっていますので、インターネット配信で鑑賞できる環境にある方はご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
上映時間も短めで、サクッとハラハラ感が味わえますよ。
作品情報
2019年製作 アメリカ・カナダ製作 サスペンス
監督・脚本 ザック・ヒルディッチ
出演 カーメン・イジョゴ、テオ・ロッシ、エマ・グリーンウェル
その他の配信専用作品
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