お薦め度 ★★★★★★☆☆☆☆
引退を決意した殺し屋と、その命を狙う情け容赦ない若手殺し屋たち。米コミックを映画化した、まさにマッツ・ミケルセン版ジョン・ウィック!!
作品紹介
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今回ご紹介するのは、マッツ・ミケルセンがまるでジョン・・ウィックかジェイソン・ボーンのように無敵ぶりを発揮するバトルアクションです。
それでは、まずはあらすじから、
引退を決意した殺し屋、ダンカン(マッツ・ミケルセン)は、老後を田舎町で静かに暮らすため、生活の準備をしていた。
そんな引退まであと、2週間と迫った時期に、引退の期日に多額の引退金を受け取る契約になっていた組織から、突然命を狙われることになる。
若手の殺し屋たちを差し向けられたが、なんなくこれを撃退する。
しかし、ダンカンの周りの人々にも危害が及ぶに至って、ついに組織のボスとの対決を決意するのだった!?
ヴィクターサントスが2012年に発表した米コミック(POLAR)を実写映像化した作品です。
コミックらしく、キャラクターのたった若手殺し屋がチームで登場して、人物紹介がてら、無軌道的に主人公の周りの人たちや、その周辺の無関係の人たちも含めて手際よくバンバン始末していきます。
やがて、その殺し屋たちと主人公が戦う事を期待させるような展開で、無軌道で活発な若手殺し屋と、引退を決意した老練な殺し屋との対決を予感させる展開が期待感を煽ります。
しかし、いよいよ主人公との対決となったら、割とあっさりやっつけられてしまうので、時間をかけて描いたわりには、主人公の引き立て役にしかなっていないのが少々残念でした。
この辺は、恐らく、原作コミックでは、もっと細かく盛り上げて描かれているのではないでしょうか。
物語の大筋としては、キアヌー・リーブス主演の(ジョン・ウィック)シリーズとほぼ同じと言っても良いぐらいに酷似しています。
簡単にいうと、楽に殺せると思っていた、老いた殺し屋が、想定以上に強くて、逆に仕掛けた方が殺される、
というシンプルな流れで、ここまで似ていると、割とストーリー展開の予想もついてしまうので、逆に予想通りの展開を期待して観てしまいます。
原作自体は日本では知名度が低いので、アメリカとの温度差はあると思いますので、それを省いた本作の魅力は、その分かりやすい物語をマッツ・ミケルセンが渋い魅力で表現している部分がやはり一番なのかと思います。
似たような想定外の無敵ぶりを発揮する作品の主人公を演じてきた、(ジョン・ウィック)のキアヌー・リーブス、(96時間)のリーアム・ニーソン、(アジョシ)のウォン・ビンなどに比べて明らかに、渋みが一段階上に感じます。
格闘も結構強い、という設定には、正直少しイメージとはズレますが、それでも渋みと凄みの強さで説得力はとてもあります。
また、本作は後半に「ああ、そうっだたのか、、」というような物語上の展開があります。
その展開は本作の主人公のこれからを大きく左右するような出来事で、今後も主人公が背負っていくような、物語の方向性を決定づけるような出来事です。
それも含めて、主人公には謎の部分がまだまだ多く、また続編もありそうな終わり方となっていますので、今後の展開に期待したいところです。
ということで、本作はアメコミ原作映画ではりますが、ヒーローものではありませんので、(ジョン・ウィック)のような上から目線で舐めてた相手に逆襲される系のアクション作品がお好きな方はハマる作品となっていますので機会がありましたらご鑑賞ください。
作品情報
2019年製作 アメリカ・ドイツ製作 アクション
監督 ヨナス・アカーランド 原作 ヴィクター・サントス
出演 マッツ・ミケルセン、ヴァネッサ・ハジェンズ、キャサリン・ウィニック、マット・ルーカス、リチャード・ドレイファス
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