カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
(少林寺)(侠女十三妹)のティン・ナンが主役級の活躍を見せる、武術シーン満載のリベンジカンフーアクション!!
作品紹介
今回ご紹介する作品は、ティン・ナンが主役級の活躍を見せるリベンジカンフーアクションです。
それでは、まずはあらすじから、
武芸で有名なホン家の一座が、ある街へと到着した。
早速、観衆の前で武芸を披露する一家だったが、そこへ、その街を牛耳るハウ家の跡取りが姿を現し、一座に襲い掛かる。
その騒動が原因で、座長でもある父親の命が奪われてしまい、娘たちはハウ家への復讐を誓うのだった!?
監督・脚本は、日本でも劇場公開された(三国志 大いなる飛翔)や、ホー・チョンドー主演の(蛇珠)等のヤン・チーユーで、
カンフーアクションシーンが多めのシンプルな武術アクションを演出しています。
主演で、ヒロインとも言える役柄を演じているのは、(少林寺)や(侠女十三妹)(詳しくはこちら)等のティン・ナンで、
美貌と華麗なアクションで、作品世界を引っ張っていきます。
で、ティン・ナンの姉を演じているのは、本作と同じヤン・チーユー監督作品(絕處逢生)に出演しているリー・ビンで、
ティン・ナンと共に華麗なアクションで、悪党とバトルを繰り広げていきます。
で、後半の主演とも言える二人の姉妹の兄の少林寺僧を演じているのは、1984年製作の(楊家將)に出演しているニエ・ジャングオで、
超絶アクションという感じではありませんが、悪党と激闘を繰り広げていきます。
で、ニエ・ジャングオの少林寺での仲間役で、(最後の少林寺)シリーズや(三侠必殺拳)(詳しくはこちら)等のチュイ・ガイが登場し、
アクション面で、主人公達をサポートしていきます。
で、最終的にラスボスとして登場するのは、(少林童子功)等のキウ・ファンジャンで、本作では武術指導も担当し、アクションシーンを盛り上げていきます。
で、主人公姉妹を助ける正義の拳士役で、( 良宵血案)等のジン・ホンが登場し、颯爽と助けて去っていく清潔感のあるヒーローを好演しています。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、非常にシンプルで、リー・ビン&ティン・ナン率いる武芸一家、ホン家の旅芸一座が、
ある街に到着し、早速素晴らしい武芸を披露するシーンから始まります。
で、その街を牛耳るハウ家の悪党息子率いるチンピラ軍団が、問答無用にさっさと襲い掛かり、一座の大黒柱である父親がいきなり襲われて、命を落としてしまい、
速攻で姉妹によるリベンジ展開へと突入していきます。
開始早々10分もかからないうちにリベンジ展開に突入するような作品ですので、冒頭の10分程で、
本作が物語展開よりも、武術アクションを見せる事に比重を置かれた作品だという事がわかります。
で、リベンジ展開に入り、まず姉妹が向かったのは、少林寺で武芸を学んでいる最中のニエ・ジャングオ演じる兄の所で、
父が殺害された事実を伝え、リベンジを手伝って欲しいと訴えますが、既に出家して修行中のニエは、苦悩しながらも、申し出を断ります。
で、兄の加勢を諦めた姉妹は、2人だけで宿敵を追うのですが、この戦闘中に、風来坊のような武芸者ジン・ホンが、
どこからともなく颯爽と現れて、姉妹を助けて無事を確認したら、また颯爽と去っていく、というカッコ良すぎる活躍もあり、
姉妹は父の命を奪ったハウ家の息子を追い詰め、命を奪おうとしますが、ジン・ホンに、『悪党ではあるが、更生の機会を与えてやって欲しい。』
という、またしてもカッコ良すぎる申し出によって、命を奪う事は踏みとどまります。
それでも隙をついて反撃してきたので、ティン・ナンの得意技ナイフ投げで、片方の視力を奪う、という制裁を加えてその場を後にします。
で、父を埋葬した一座は、次の場所へと向かいますが、大切な息子の片目を奪われた悪党ボス父親ハウが、
勿論、ホン一家を見逃すはずもなく、部下を大勢呼び寄せて、ホン一家を襲わせます。
で、旅の途中立ち寄ったあばら家で、一夜を過ごす事になったホン一家ですが、寝静まった深夜、後をつけていたハウ家の部下達によって、
そのあばら家に火を点けられてしまい、なんとか年長の姉妹と弟の四人だけを残して全員が放火の犠牲となってしまいます。
で、全てを奪われた姉妹は、決死の覚悟で、ハウ家打倒の戦いに挑む、という流れが、大筋となっています。
始まりから終わりまでの流れで、一貫して復讐要素以外が語られない非常にシンプルな作品で、
主演の姉妹以外の人となりもほとんど把握できませんので、感情移入もほとんどできませんが、
逆に、その分多様な登場人物(どういう人なのか、は良く分かりませんが、、)による、それぞれのシチュエーションでのアクションが豊富で、
中国産の本格的な武術アクションが堪能できるようになっています。
後半に参戦するニエ・ジャングオのアクションが、満を持して登場した割には、それほど超絶アクションという感じではないのは残念ですが、
カンフー映画王道のラスボス一人に対して主人公側が複数という展開も、武術指導も兼任しているラスボス役キウ・ファンジャンの好演で、
しっかりと盛り上がるクライマックスとなっています。
という事で、少々低予算感が目立つ作品ではありますが、ティン・ナンが主役級の活躍を見せる貴重な武術アクション作品となっていますので、
カンフー映画好きの方や、香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1983年製作 中国製作 カンフーアクション
監督・脚本 ヤン・チーユー 武術指導 キウ・ファンジャン
出演 ティン・ナン、リー・ビン、ニエ・ジャングオ、キウ・ファンジャン、ジン・ホン、チュイ・ガイ
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