カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆
(霊幻道士)のラム・チェンインとポーリン・ウォンが再共演し、ケント・チェンと共にマオサン道士の活躍を描いたゴーストコメディアクション!!
作品紹介
今回ご紹介する作品は、ラム・チェンインとケント・チェン、ポーリン・ウォンが共演したゴーストホラーアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
茅山派の道士タイグワイとモンの夫婦は供物店を営み大変賑わっていた。
そんなある日、科学好きの息子ワンゴウが発明した自家発電機の影響で、昇天中の女性ゴーストが降りて来てしまう。
重陽の節句まで屋敷で暮らす事になったゴーストだったが、そのタイミングで、18年ぶりに兄弟子が姿を現し、女性ゴーストの存在を感じ始める!?
監督は、ユン・ピョウ、ブリジット・リン主演の(チャイニーズファイター天空伝説)や、ゴーストコメディ(麻衣傳奇)等の
ン・ミンカンで、コメディとドラマ、ホラーアクションを融合した世界観を演出しています。
主演の道士役は、(エミリー・チュウの吸血奇伝)(詳しくはこちら)や(殺しのストッキング)(詳しくはこちら)等の
ケント・チェンで、妻を愛するあまり嫉妬にかられる夫を製作も兼任で演じています。
で、その18年ぶりに再会する兄弟子役で、(鬼打鬼之黄金道士)(詳しくはこちら)や(ジョイ・ウォンの時空伝説)(詳しくはこちら)等の、
道士役でお馴染みラム・チェンインが登場し、ケント・チェンと丁々発止を繰り広げていきます。
で、ケント・チェンの奥さんであり、ラム・チェンインの妹弟子役で、(平安夜)(詳しくはこちら)や(霊幻道士)(詳しくはこちら)等の
ポーリン・ウォンが登場し、勢いのある奥さんを好演しています。
で、ラム・チェンインの娘役で、(特攻バッドボーイズ)や(欲望の街)等のジジ・ライが登場し、可憐な魅力で、ドラマでもアクションでも活躍しています。
で、ケント・チェンの息子役で、(幻影拳ザ・マジックカンフー)(詳しくはこちら)や(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ外伝鬼脚七)(詳しくはこちら)等の
ガム・サップイー(ガム・シウロン)が登場し、華麗なアクションを披露しています。
で、道士一族の世話役的な老人役で、(マッドカンフー地獄拳)(詳しくはこちら)や(蛇形醉歩)(詳しくはこちら)等の
チャン・ロンが登場し、お笑い方面で活躍していきます。
で、道士一家に紛れ込む女ゴースト役で、チョウ・ユンファ主演の(フルコンタクト)や(ゴッドギャンブラー完結編)等の
ボニー・フーが登場し、切ない系のゴーストを可憐に演じています。
で、少しだけの出演ですが、ボニー・フーを呼び出す道士役で、(クレイジーパートナー)(詳しくはこちら)や(妖術秘伝鬼打鬼)(詳しくはこちら)等の
チョン・ファが登場し、物語を盛り上げていきます。
そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、大変繁盛している茅山派の道士ケント・チェンとポーリン・ウォンが営む供物店の日々から始まります。
で、ガム・サップイー演じる息子は、外国人の先生に科学について教わっているようで、自作の発電機を発明したりして科学おたくぶりを発揮しています。
一方、ある場所では、チョン・ファ道士によって、封じ込めていたゴースト達を昇天させる術を行っていましたが、
その術で呼び出されたボニー・フー演じる女ゴーストが、調度ガム・サップイーの発電機に反応してしまい、吸い寄せられて昇天できずに発電機を破壊するという事件が発生します。
で、女ゴーストの登場に、ガムも初めは驚きますが、道士の血筋の息子なので、特にゴーストを恐れる事なく、父と母に相談してみると、
魂が二つに分離してしまっているので、まずは行方不明の魂を探すために最初の遭遇場所井戸に降りて行き、魂を合体させる術を施さなければならない、
という事で、発電機を設置していた井戸の底からもう一つの魂をゲットしてきます。
しかし、いざ魂を合体させてみると、今度は重陽の節句でないと、その昇天の儀式は行えない、という事で縛らくの間、ボニーは家族以外の人には隠れながら、その屋敷で一緒に暮らす事になります。
そんな状況のある日、かつて修行を共にした茅山派の兄弟子であるラム・チェンインが18年ぶりにジジ・ライ演じる娘を連れて町を訪れます。
その道中、襲い掛かって来た紅袍火鬼(レッドジャケットゴースト)を封じ込めたツボを持参して。
で、泊まった宿屋が調度ケントのお店の隣だった、という事で、偶然ですが、同門の兄弟弟子が、18年ぶりに再会する事になります。
喜びに沸くラム道士とポーリンですが、どうもケントにとっては、必ずしも再会を嬉しくは思っていないようで、
なんとなく気まずいまま、ポーリンの誘いによってラム道士とジジは、暫くケントとポーリン宅に滞在する事になります。
実は、18年前、ラム道士とポーリンとケントは、ちょっとした三角関係で、ラム道士とポーリンも想い合っていた時期があるようで、
師匠にされた、ある質問の選択によって、ケントとポーリンが結ばれ、ラム道士は修行の旅に出る事になった、という、その後の運命を分けるような出来事があり、
その出来事が理由で、ラム道士とケントは、今でもお互いに溝がある状態となっていた事が分かります。
そんな状況での再会、そしてゴーストはどんな存在であろうと退治する事をモットーにしている一直線な道士であるラム師兄が、
女ゴーストが隠れ住む、そのケント家に滞在する事で、後々大騒動に発展していく、というのが大体の大筋となっています。
キョンシーこそ登場しませんが、本家(霊幻道士)のメインキャストが三人も出演している作品、という事で、キョンシー映画の楽しい雰囲気に似た要素があり、
女ゴーストや、レッドジャケットゴーストなども、キョンシー映画に登場するようなタイプのゴーストなので、
怖さよりも、合間に格闘系のアクションで応戦する、という人間味のある(変な表現ですが)現実味のあるゴーストアクション表現となっています。
ただ本作雰囲気は良いものの、ホラーやアクションよりも、コメディドラマ要素が強く、舞台となる供物店で展開されるケント・チェンの嫉妬や勘違いでの、
すったもんだの大騒ぎをメインとしてしますので、アクションシーンが、ほとんど前半と後半のみに集中してしまているのが、少し残念な点となっています。
再会を果たしたラム・チェンインとポーリン・ウォンの仲の良さ(ラブラブ)に、あたふたするケント・チェンを見続ける展開が割と長めに続きますので、
その間は女ゴーストの物語は進まず、勿論レッドジャケットゴーストが暴れる事もありませんので、その間アクション性は非常に薄くなってしまいます。
で、分かり切っている事ですが、最終的に夫婦は良い関係を取り戻し、これで一安心、という段階になってようやく女ゴーストとレッドジャケットゴーストの物語が復活し、
大ゴーストバトルへと突入していきます。
このクライマックスバトルは、満を持して突入するだけの事はあり、ラム・チェンインのアクションのキレも素晴らしく、
さらに、一応道士役のケントと実は結構な凄腕なポーリン道士も参戦しての大混戦バトルとなりますので、
こういう作品に求めているようなアクションシーンの連続となっています。
という事で、ゴースト退治シーンが、前半と後半に集中していて、途中挫折してしまう方もいるかもしれませんが、
後半まで鑑賞すれば、十分満足できるアクションを堪能できる作品となっていますので、キョンシー映画ファンの方や、
ラム・チェンインファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1991年製作 香港製作 ホラーアクション
監督 ン・ミンカン 製作 ケント・チェン 武術指導 シャオ・ホウ
出演 ケント・チェン、ラム・チェンイン、ポーリン・ウォン、ジジ・ライ、チャン・ロン、チョン・ファ、ガム・サップイー、ボニー・フー
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