【未公開カンフー映画】スカイホーク鷹拳(黄飛鴻少林拳THE SKYHAWK)85分

投稿者: | 2024年4月20日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆

元祖ウォン・フェイホン俳優として有名なクワン・タッヒンが当たり役を再び演じ、サモ・ハンキンポーが出演と武術指導を兼任、カーター・ワンが準主役を演じ、ヒロイン役にノラ・ミャオ、ラスボス役でウォン・インシクまで登場するゴールデンハーベスト社製作のカンフーアクション!!

作品紹介

今回ご紹介する作品は、クワン・タッヒンウォン・フェイホン役を演じ、サモ・ハンキンポーと共演したカンフーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

少林拳の達人ウォン・フェイホンが、弟子のフェイフェイと共に旧友を訪ねてタイにやって来た。

道中悪漢と戦い、傷ついた青年シウ・シーチーを介抱し、旧友と再会したウォンは、その街が、悪事の限りを尽くす悪党クーによって支配されている事を知る。

耐え忍ぶ事を第一と考えるウォンは、クー達の嫌がらせにも絶え続けるが、ある出来事によって、ついにウォンの怒りが爆発する!?

監督は、(アンジェラ・マオ 破戒)や(キングボクサー大逆転)等のチェン・チャンホーで、ウォン・フェイホンの王道ストーリーを演出しています。

チェン・チャンホー

で、主演のウォン・フェイホン役には、長年同役を演じ続け、(燃えよデブゴン7)(詳しくはこちら)や(ツーフィンガー鷹)(詳しくはこちら)等でも、

伝説の英雄を演じているクワン・タッヒンが扮し、まだまだキリッとしたアクションを披露しています。

クワン・タッヒン
クワン・タッヒン

で、その弟子役と武術指導を兼任しているのは、(電光!飛竜拳)(詳しくはこちら)や(Mr.BOO!ギャンブル大将)と同年のサモ・ハンキンポーで、

まだまだスタントマンを兼任していた時期の若々しいフレッシュな魅力を振りまいています。

サモ・ハンキンポー
サモ・ハンキンポー

で、物語の前半でウォン・フェイホンの弟子となる青年役で、(少林寺への道)(詳しくはこちら)や(少林寺への道3)(詳しくはこちら)等、

後に台湾系作品で、大ブレイクしていく事になるカーター・ワンが登場し、若々しく力強いカンフーで悪漢と戦っていきます。

カーター・ワン
カーター・ワン

で、ラスボスとして登場するのは、後に(ヤングマスター師弟出馬)や(ドラゴンロード)でジャッキー・チェンと激闘を演じる事になる

ウォン・インシクが登場し、主人公達に戦いを挑みます。

ウォン・インシク
ウォン・インシク

で、ウォン・フェイホンの友人役で、(五福星)や(醉拳2)等のツィマー・ホワルンが登場し、悪党と渡り合っていきます。

ツィマー・ホワルン
ツィマー・ホワルン

で、その娘役で、(ドラゴンへの道)や(蛇鶴八拳)等のノラ・ミャオが登場し、ほんのりカーター・ワンとのロマンスも香る可憐な役柄を好演しています。

ノラ・ミャオ
ノラ・ミャオ

で、その地域一帯を牛耳る悪党ボス役で、(少林寺怒りの鉄拳)や(吠えろ!ドラゴン 起て!ジャガー)等の

チャオ・ションが登場し、悪の限りを尽くしていきます。

チャオ・ション
チャオ・ション

で、サモ・ハンの義理の兄役で、(猫拳カンフー無宿)(詳しくはこちら)や(新白蛇伝)(詳しくはこちら)等の

名脇役リー・クンが登場し、相変わらず危なっかしい役柄でピンチを招いていきます。

リー・クン
リー・クン

で、サモ・ハンの姉役で、悪名高きユニコーン・チャンの(麒麟掌)や、デビッド・チャン主演(怪人怪事)等の

リリー・チェンが登場しトラブルに巻き込まれていきます。

リリー・チェン
リリー・チェン

で、そんな主要メンバーに(霊幻道士)(詳しくはこちら)や(人鬼神)(詳しくはこちら)等のラム・チェンイン

ラム・チェンイン

斗え!デブゴン)(詳しくはこちら)や(蛇形醉歩)(詳しくはこちら)等のトン・ワイセン等、

ゲスト出演も含めて豪華メンバーが結集した作品となっています。

トン・ワイセン

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、古い友人に会うためにタイに弟子のサモ・ハンとともにやって来たクワン・タッヒン演じるウォン・フェイホンが、

友人の家へと急ぐ中、悪漢に追われて颯爽と撃退している青年カーター・ワンの様子を見つつ旅を続けるシーンから始まります。

いきなりトラブルに巻き込まれているカーターですが、その後、弟子達を痛い目に合わされた師匠であるウォン・インシクも登場し、

今度は流石に強すぎたので、ボコボコにされてしまい気絶してしまいます。

で、そんな状況で、また偶然出くわした医師でもあるウォン師匠が通りがかり、薬を与えてその場に置いておけないので、

一緒に友人であるツィマー・ホワルン宅を訪ねます。

で、ウォン師匠に救われ、その人徳と武術の腕に惚れ込んだカーターは、ウォン師匠に弟子入りを志願します。

最初は断るウォン師匠ですが、サモ・ハンの口添えもあり、無事弟子入りが認められます。

で、久しぶりに友人と再会したウォン師匠は、友人の娘ノラ・ミャオとも再会し、カーターを含めた皆で、

サモ・ハンの姉リリー・チェンとその夫リー・クンが経営しているレストランで食事をします。

久しぶりの再会を喜ぶ面々ですが、レストランに来ているのに、店主であるリー・クンの姿が見えない、

という事で、サモ・ハンが姉に行方を尋ねると、危なっかしいリー・クンは、ギャンブルにハマってしまい、

街を牛耳るチャオ・ションが経営する賭場に入り浸ってしまっている事が分かります。

しかも、既にチャオにギャンブルを原因とした多額の借金を抱えて。

そんな平和そうに見えながらもダークな面もあるタイですが、実はツィマーが取り仕切る港の積み荷の上げ下ろし作業場では、ライバル会社のチャオ・ションとの覇権争いが勃発していて、

先日もツィマーの部下が、腕力で痛めつけられる、という大事件が発生したばかり、という一触即発な状況となっていたりします。

で、その作業を手伝うウォン師匠ですが、やはり、チャオからの嫌がらせは酷く、手伝っていたサモ・ハンカーターも、

悪党同盟を結んだチャオウォン・インシク達によって、何度となく痛い目に合わされます。

しかし、ウォン師匠の教えは、ひたすらに【忍】の一言に尽きるので、カンフー等の暴力は一切禁止で、2人の弟子には時に厳しく、時に優しく指導していきます。

なんとなく、チャオの悪事によって嫌な雰囲気が立ち込める中、チャオは賭場経営と、さらには人身売買にまで手を染め、悪事の限りを尽くしていきます。

そんな中、リー・クンのギャンブル中毒がかなりの深みにハマってしまい、レストランの権利書まで騙し取られるぐらいに追い込まれた状況に陥ってしまいます。

そこで全てを失ってしまった姉のために、店の権利書を取り返そうとチャオの邸宅に向かうサモ・ハンと、

そういう事なら一緒に行って頼んでやる、という事で、ツィマーおじさんと連れだって権利書を取り戻しに行きます。

しかし、悪の総合デパートのようなチャオが、そんな簡単に権利書を返すはずもなく、、、

、、、、というのが、大体の大筋となっています。

物語展開的には、(ドラゴン危機一髪)やサモ・ハンが監督した(少林寺怒りの鉄拳)等、この時期人気の、街を牛耳る権力者の横暴に虐げられた市民が、

一人の英雄の登場によって反旗を翻す、という流れに沿いながら、そこにウォン・フェイホンの活躍エピソードを挿入していく、という感じで、

王道ながらも、しっかりと人気のキャラクターが活躍する冒険物語となっています。

1974年製作の作品という事で、まだまだシンプルな物語でアクションもシンプル目ではありますが、それでも、

当時頭角を現しだしていたサモ・ハン指導のアクションは素晴らしく、スタントダブルを使用しながらでもクワン・タッヒンのキリっとしたアクションや、

サモ・ハン自身の柔軟なアクション、そして既に特徴的なカーター・ワンの力強くて圧倒的な迫力のある手技中心のアクション、

そしてラスボスとして登場するウォン・インシクのスパっと決まる足技等、古めの作品ながらも、興奮のアクションの連続となっています。

途中トン・ワイセンラム・チェンイン等の、後のカンフー映画で大活躍していくキャストの、端役での活躍ぶりを見つけるのも、

カンフー映画ファンの方にとっては楽しい要素となる、メインも端役も実力者が揃った作品となっています。

という事で、70年代後半以降のカンフーアクション作品に比べるとあっさりした作品ですが、後のカンフースター達の若手時代の活躍が観れる貴重な作品となっていますので、

カンフー映画好き、香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1974年製作 香港製作 カンフーアクション

監督 チェン・チャンホー 製作 レイモンド・チョウ 武術指導 サモ・ハンキンポー

出演 クワン・タッヒン、サモ・ハンキンポー、カーター・ワン、ウォン・インシク、ノラ・ミャオ、ツィマー・ホワルン、チャオ・ション、リー・クン、リリー・チェン、トン・ワイセン、ラム・チェンイン

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