おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆
両親を殺害され、生き別れとなった、全く性格の違う双子を、絶頂期のジャン・クロード・ヴァンダムが一人二役で演じた、香港を舞台にしたテンポの良いアクション!!
作品紹介
1992年製作2月1日公開
今回ご紹介する作品は、ジャン・クロード・ヴァンダムが双子を一人二役で演じたアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
香港での海底トンネル開通式の直後、式に出席したある実業家夫婦が、パートナーの罠にかかり殺害された。
なんとか難を逃れた夫婦の双子の息子たちは、それぞれアメリカと香港に分かれて成長し、25年後、父親の仇を討つために再会するのだった!?
監督・脚本・原案は、(ライオンハート)や(ザ・ディフェンダー)等、ヴァンダムとのコンビ作の多いシェルドン・レティックで、
ヴァンダムの魅力を、双子二役で2倍魅せていく、というシンプルながらもアクションスターを前面に押し出したアクションストーリーをしっかりと描いています。
主人公となる双子役を二役で演じているのは、(ブルージーンコップ)(詳しくはこちら)の翌年、(ユニバーサルソルジャー)(詳しくはこちら)の前年の
人気絶頂期のジャン・クロード・ヴァンダムで、その人気を決定着けたような大活躍を見せています。
で、ヴァンダムを救い、育ての親となる男性役で、(バニシングレッド)(詳しくはこちら)や(誘拐犯)(詳しくはこちら)等の
ジェフリー・ルイスが登場し、主人公達を導いていきます。
で、主人公達と行動を共にすることになるヒロイン役で、(サイボーグコップ)や、(キング・オブ・ニューヨーク)等の
アロナ・ショウが登場し、意外とアクションシーンでも大活躍していきます。
で、ラスボス役で、香港映画界から(サイレントナイト平安夜)(詳しくはこちら)や(シティー・オブ・フューリー)(詳しくはこちら)等の
フィリプ・チャンが登場し、主人公達を追い詰めていきます。
で、フィリップ・チャンの部下役で、(ナチュラルボーンキラーズ)やテレビシリーズ(ターザンの大冒険)等の
コリーナ・エヴァーソンが登場し、ヴァンダムを追い詰めていきます。
で、同じくフィリップ・チャンの部下役で、(燃えよドラゴン)や(迷拳三十六招)(詳しくはこちら)等の
ヤン・スエが登場し、激闘を繰り広げます。
そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、香港の海底トンネルの開通式セレモニーが開催された後、
ある実業家夫婦が香港の闇社会を牛耳るザン(フィリップ・チャン)と夫婦のパートナーだった実業家グリフィスの謀略にハマり、
その部下達(ヤン・スエ)によって命を奪われるシーンから始まります。
で、夫婦側の仲間であるフランク(ジェフリー・ルイス)は、夫婦の危機に助けに入るものの、既に夫婦は銃弾に倒れ、
生後6か月の双子の息子アレックスとチャドにも危険が迫っていたので、なんとかチャオの方だけは抱きかかえる事ができ、そのまま身を隠し、
もう一人のアレックスの方は、乳母になんとか助けられ、そのまま孤児院へと連れて行かれ、
なんとか二人共命が助かった、、、、ところで、、、、、、
、、、メインとなる25年後へと時間が経過します。
で、フランクに息子の様に育てられたチャドは、ビバリーヒルズのセレブたちにフィットネスをセクシーに教える陽気(無邪気)な青年と成長していて、
ある日突然フランクに呼び出されて、実は、チャドには双子の兄アレックスが存在していて、アレックスは今現在香港の黒社会で、荒っぽい事をしながら生活している事を知らされます。
で、さらに、25年前に、グリフィスとザンという悪党によって両親が殺害され、持っていた全ての財産や利権等を奪われた衝撃の事実を知らされます。
何故、今?という感じではありますが、復讐を誓った(というよりフランクに誓わされた)チャドは、アレックスに会うために香港へと向かいます。
で、香港に着くなり、アレックスの部下にはボスと間違われ、アレックスの彼女であるダニエル(アロナ・ショウ)にも恋人と間違われながら、ついに兄弟が顔を合わせる事になります。
実は、アレックスは、宿敵の一人であるザンの部下ではないものの、香港では手に入らいない物資の密輸業で、
協力しながら商売を進める間柄で、実は両親の仇だという事を聞き、復讐心をたぎらせていきます。
一方、チャドの方も復讐心はありますが、アレックスとチャドは180度違う世界で育ったため、イマイチ衝突する事が多く、
気持ちはバラバラながらも、犯罪の証拠を掴むために協力し、行動を開始していきます。
で、ダニエルは、標的の一人であるグリフィスのオフィスで働いている、という偶然もあり、2人の捜査に協力してくれますが、
オフィスの資料を物色しているところを、グリフィス(とザン)の手下であるコリーナ・エヴァーソンに見つかってしまい、
逆にダニエルとフランクが捕まってしまいます。
で、2人を救出するためには、お互いの協力が必要、という事で、そりの合わなかった双子の兄弟が、協力して悪党組織に戦いを挑む、、、、というのが大体の大筋となっています。
復讐のタイミングが何故25年後?とか、アレックスは修道院のような所に預けられたのに何故黒社社会の、しかも宿敵の部下同然の位置にいるの?とか、
そもそも、フランクは何者?とか、色んな疑問が沸きあがりますが、双子設定や主演がジャン・クロード・ヴァンダムの一人二役という強烈なアピールポイントがあるために、
25年の空白を空白のままでササっと飛ばして、いきなり青年ヴァンダムの活躍物語を進めていく構成となっています。
ですので、正直物語展開的にはツッコミ所は満載ですが、オーラが溢れているヴァンダムの一粒で二度美味しい設定は、
ヴァンダムの意外にしっかりとした二役の演じ分けを伴って、ちゃんと二人の主人公が存在しているように見え、
それぞれの役柄で、別のヴァンダムの魅力を引き出す事に成功しています。
アクションに関しても、明るいヴァンダムは、ジャッキーのような明るい系のスタントメインのアクション(ヒロインの手を引っ張りながら、停泊している漁船を走り抜けていく等)で活躍し、
黑ヴァンダムの方は、黒社会で活躍してるヒーローらしく、ジョン・ウーのようなスローモーションでの二丁拳銃や、
至近距離でのガンファイト等、香港ノワールアクションのヒーローのような活躍を見せていきます。
それぞれのシチュエーションも、しっかりと規模の大きい舞台が整っていて、街中でのロケ撮影も多用しながらテンポの良いアクションを連発していきます。
そこに、2人とも格闘スキルは高い、という設定が加わっていますので、それぞれ明るいヴァンダムはヤン・スエとのラストバトル、
黒ヴァンダムは、コリーナ・エヴァーソンとのラストバトルを繰り広げて、格闘アクションとしての見せ場も十分に盛り上げていきます。
製作年度が1991年という事で、まだまだCGが多投される年代ではありませんでしたので、2人が協力して格闘で悪党を倒す、
という一番盛り上がりそうなシチュエーションが存在しないのは少し残念ですが、それでも、ヴァンダム作品としても、普通のアクション作品としても、
そして、香港というロケーションを上手く活用した作品としても、全編に渡って見所の多い作品となっていますので、
ジャン・クロード・ヴァンダム好きの方や、アクション映画好き、香港映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1991年製作 アメリカ製作 アクション
監督・脚本・原案 シェルドン・レティック 製作・脚本・原案 ジャン・クロード・ヴァンダム
出演 ジャン・クロード・ヴァンダム、ジェフリー・ルイス、アロナ・ショウ、フィリップ・チャン、アラン・スカーフ、ヤン・スエ、コリーナ・エヴァーソン
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