おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆
東南アジアに蔓延る闇の麻薬組織を壊滅するため、国際秘密組織エンジェルスが活躍する西城秀樹、ムーン・リー主演の超絶アクション作!!
作品紹介
1989年9月23日公開
今回ご紹介するのは、日本から西城秀樹が参加し、ムーン・リーが本格的アクション女優デビューを果たしたアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
政府組織によってタイの麻薬精製所を壊滅させられた犯罪シンジケートは、その報復としてインターポールの捜査官を次々と襲っていた。
事態を重く見た政府高官は、秘密捜査組織エンジェルスに捜査を依頼し、組織のボスが、香港に住むヤンである事を突き止める。
そして、組織の次の犯罪計画を阻止するために、アジトとなる工場に潜入を開始するのだった!?
日本から西城秀樹が参加した現代アクション作品です。
本作のヒットによってシリーズ化され、三作目まで製作されました。
ただ、一作目主演の西城秀樹は二作目以降は登場せず、代わりに部外者だったはずのアレックス・フォンが、まさかの二作目以降の主役に抜擢され、
ムーン・リーも二作目以降はアクションでの見せ場がメインで、ドラマ部分の本筋にはそれほど絡まなくなってしまいます。
さらに、本作では、ギャル的なセクシー系のキャラクターで登場したエレイン・ルイも、二作目では普通の女性エージェント役にマイナーチェンジし、
まさかの乙女チックな純愛ドラマを展開する、というそれぞれのキャラクターが総じて作品ごとに扱いの違う、ブレるシリーズとなっています。
因みにエレイン・ルイは三作目には登場もしなくなってしまいます。
ただ、一作目から一貫して、デススタントと爆破、超絶カンフーアクションの見せ場は共通していて、それぞれムーン・リーが素晴らしい身体能力を活かした名シーンを生み出しています。
本作は、そんなムーン・リーが、アクション女優として開眼した記念すべき第一作目となっています。
それまでの(霊幻道士)や(霊幻道士2)、(チャンピオン鷹)等の純粋なアイドルヒロインでも輝いていましたが、
本作以降のアクション女優路線は、そのすべてが名作アクションといっても過言ではないぐらいに素晴らしいアクションの連続となっています。
そかしながら、何故か、東南アジア地域限定のB級作品での活躍が多く、本シリーズ以外には(殺戮の天使たち キラーエンジェルズ)や(群狼大戦)ぐらいしか日本に入ってきていないのが残念です。
アイドル的な容姿と実力派超絶アクションのイメージのギャップで言えば、間違いなく世界一のレディドラゴンだと思うのですが、、、。
で、そんなアクションが凄まじい本作、そのアクションを彩るキャストも豪華で、主演の西城秀樹とムーン・リー、エレイン・ルイ、アレックス・フォンを始めとして、
エンジェルスを率いるチームリーダーに(激突!少林拳対忍者)(詳しくはこちら)等のデビッド・チャン、
そして敵組織側の構成員で、中盤、西城秀樹とも友情を交わす幹部役で、(ドランクモンキー酔拳)のウォン・チェンリー、
そして、ムーン・リー同様に本作で、本格的な香港アクション映画デビューを飾ったシンシア・ラスター事、大島由加里、
というその後の香港アクション映画の重要キャストが結集した作品となっています。
アクションに関しては、そのすべてが名シーンといった感じですが、特に格闘アクションシーンでの注目は、中盤の西城秀樹とウォン・チェンリーの一騎打ちバトルと、
クライマックスでのムーン・リーと大西由加里の痛さの伝わる大バトルが見逃せないポイントとなっています。
特にクライマックスの戦いは、ムーン・リーのそれまでのイメージが完全に払拭されてしまうぐらいにアドレナリンマックスな壮絶バトルとなっています。
シリーズ通して、ストーリーが二の次なのは少々残念ですが、それでも、一作目は、比較的しっかりしたストーリーにはなっていますので、
違和感もそれほど感じることなく鑑賞できるようになっています。
という事で、本シリーズに参加していたスタンリー・トン監督が、その後ジャッキー・チェンに見出されて
(レッドブロンクス)で全米興行収入一位監督へと昇り詰めるまでに至る、そのきっかけにもなった作品と言っても過言ではない名作アクションとなっていますので、
香港映画好き、アクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
1987年製作 香港製作 アクション
監督・脚本 テレサ・ウー
出演 西城秀樹、ムーン・リー、デビッド・チャン、エレイン・ルイ、アレックス・フォン、大島由加里、ウォン・チェンリー
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