修行度 🔥●●●●●●●●●
アメリカで人気(?)のグラフィックノベルの映像化は、おばあちゃんが作ってくれたコスチューム(予備あり)を着て戦う手作り感MAXな大人の香りの漂うヒーローの物語!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、アメリカで人気とされるグラフィックノベルの映像化作品です。
それではまずは、あらすじから、
1920年ニューヨーク、隕石の落下によって奇跡的に生き残った13名は、(ロチェスターの13人)と呼ばれ、それぞれ何らかの特殊能力を身に付けていた。
時は流れて街の荒廃も進む中、青年スパークスは、悲しみの残るニューヨークから悪を一掃するためにヒーローとして活躍する。
そんなスパークスに(ロチェスターの13人)の内の一人が接触してくることで、大きな陰謀が動き出す!?
DCコミックやマーベルコミックではなく、カタストロフィックコミックから出版されているグラフィックノベルの映像化作品です。
DVD販売元の解説ですとアメリカで出版されるや大人気、グラフィックノベル界を席巻し、多くのファンの期待に応えるように映像化された、
とありますが、そんな声は日本までは全く届いていないので、(スパークス)というヒーローの存在さえ知らない人がほとんどだと思われます。
一応、アメリカではこのグラフィックノベルとブルーレイまで発売されているようなので、そこまでは見こせるぐらいの人気はある作品ではないかと思われます。
実際に売れたのかどうかは怪しいですが、、、
という事で、誰も知らないマイナーコミックヒーロー、(スパークス)が活躍する、、、 いや、主人公ではあっても活躍はしないので、微妙なヒーローを主人公にした作品です。
物語としてはまず、今とは別の次元の1920年のニューヨーク、突然の隕石落下によって、ほとんどの住民は全滅し、13名だけが奇跡的に生き残ります。
で、この13名、その時の影響で何らかの特殊能力を身に着けていたり、精神に異常をきたしたり、また子孫にも影響を及ぼしたりしています。
そんな出来事が起こってから数年後、街は次第に荒廃していっている中、少年は街をこれ以上の悲しみから守るために覆面のヒーローとなって守ることを決意します。
で、ヒーローとして活躍する中で、もう一人のヒーロー、レディ・ヘブンリーと出会い、コンビを組んで悪を倒していく、
というのが序盤の展開となっています。
設定としては、何らかの事故によって特殊能力を身に付けた者同士が戦うというヒーローものにありがちな物語ですが、
本作は他の作品には無い、独自の特徴が存在します。
それは何か?
主人公が弱い!!!
とにかく主人公が弱いんです。
敵などは確かに特殊能力を持ったキャラクターが登場しますが、主人公は特に何もなく、ただただ手作りのコスチュームを着て、
悪人と戦っている人、というだけで体を鍛えているわけでも、念力が使えるわけでもなんでもありません。
悪者がいたら、ただただ、がむしゃらに戦うだけ。
しかも来ているコスチュームは、おばあちゃんに縫ってもらった手製で、破れても良いように予備まで編んでもらっています。
その時点でおよそヒーローとは呼べそうにもありませんが、さらに特に特殊能力があるわけでもないのに悪人を倒しまくっている女性ヒーロー、レディ・ヘブンリーと出会うと、
初対面で一目ぼれし、猛アプローチの結果、一緒にコンビを組んで戦う事が決まったものの、強敵はレディ担当、自分は周りにいる雑魚を担当する、
という、ほとんど雑用係のような活躍を見せるヒーローとなっています。
そんな日陰のヒーローの悲哀を描いているとか、日陰のヒーローを笑い飛ばすコメディといった奇をてらった設定だったらまだ分かりますが、
本作はそんななさけない男を、正真正銘の正義のヒーローとして真正面から描いています。
いったい誰が感情移入できるんだ?という感じですが、とにかく弱いヒーローはどうやっても弱く、中盤で二人のヒーローコンビはある悪党の策略によってスパークスは不意打ちで気絶、
レディはまさかの捉えられて襲われる、というヒーローものではありえないような展開になり、
後ほど駆け付けた警察官たちにヒーローの二人が共に保護される、というおよそヒーロー映画では絶対見たことがないような展開になります。
レディは警察官に毛布をかけられ、一方スパークスは、というと、
まさかの、部屋の隅っこで子犬のように震えているところを発見される、という、どう思って良いのかも分からないぐらいの展開になっていきます。
そこから、スパークスはレディに見切りをつけられて、別れることになり、落ちぶれた(元々ですが)スパークスの生活はさらに荒みますが、
そこでかつて両親と共に自動車事故で死にかけていたところを救ってもらった影のヒーローが登場し、なんとなく仲間に入れてもらいます。
で、新しい仲間と師匠に出会い、一応真面目に格闘の訓練をしたりしながら、新しい仲間と共にあるミッションをこなします。
そこでも、また一風変わった展開になるのですが、この先も通常のヒーローものにあるまじき展開の連続で、わけのわからない裏切りなどもあり、
ある意味予想外の方向へと物語は進んでいきます。
で、周りの人が特殊能力があるのに主人公は何にもない(強くもない)、のに何故ヒーローの仲間にいるんだ?という疑問が主人公にも見ている側にもずっとあるのですが、
クライマックスでこの驚愕の能力が明らかになります。
いろんなヒーローが存在してそれぞれ、その世界の最強レベルのヒーローは神を調節した(というか神そのものも)存在だったりしますが、
少なくとも(スパークス)のような小さい世界観の物語の中では、その能力があれば絶対最強、といえるような能力となっています。
という凄まじい特殊能力の存在が分かっていても、やっぱり(スパークス)は弱い、と言い切れるところがまた本作の特徴となっているのですが、、、。
という事で、有名ヒーローに少し飽きてしまった、という方や、B級ヒーロー好きの方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
↓スパークスの驚愕の能力は本記事の下の方に記載させていただきますので、ご興味ある方は見てみてください。それをやってはお終いよ、という能力です↓
作品情報
2014年製作 アメリカ製作 ヒーローアクション
監督 トッド・バロウズ, クリストファー・フォリノ
出演 チェイス・ウィリアムソン, アシュリー・ベル, ウィリアム・カット, ジェイク・ビューシイ, クリント・ハワード
その他のマイナーヒーロー作品
病に侵された主人公が驚愕の方法でヒーローとして蘇る異色のヒーロー(マン・オブ・スウィッチ)はこちら
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※スパークスの禁断の能力、それは、、、、※
不死身!!!!条件なしで!!!
どんな目に合っても死にません!!
でも、少年時代があるので成長はするようですけど、老後は大丈夫!?
というか、よく考えたら不死身でも弱い事には変わりないので、最強、、、というわけでもないですね、、。