【修行映画!】ザ・シェル 大三次大戦(CARBON COPY)82分

投稿者: | 2021年7月3日

修行度 🔥🔥🔥🔥🔥●●●●●

アンドロイドとの大戦を描いていたはずが、いつの間にかアンドロイドの体に精神だけ入った主人公が、他人と間違われる物語に変わっている、というブレブレSF物語!!でも、メカシーンだけは気合い入ってます!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、アンドロイドとの戦いで傷ついた女性兵士のその後を描いた物語です。

それでは、まるはあらすじから、

AIの反乱によってアンドロイドとの戦争が本格化した近未来。

人間軍の女性兵士バーバラは、砂漠地帯での激しい戦闘によって、脊椎に損傷を負い、歩行できない体となってしまう。

そんな時、アンドロイドの体に精神だけ入り込める、というサービスが一般化し出し、バーバラもそのサービスを利用するが、

そのアンドロイドの体は、ある反抗組織のメンバーの体であり、他のメンバーにも間違われてしまうのだが、、。

主人公のバーバラ

SFバトルアクションとして始まりながら、途中から(アバター)になり、(トータルリコール)的な展開を見せ、(フィフスエレメント)の臭いも感じさせつつ、最終的に(マトリックス)になる、

という好きなSF映画のエッセンスを良い所取りしようとした結果、何一つ筋の通らない物語になってしまった、なかなか荒っぽい作品です。

しかし、一貫性のない物語の作品ではあるものの、何故か数少ないロボットとの戦闘シーンは、プラモデル感はあるものの、意外に良くできていますので、

その合間のシーンを楽しみに鑑賞してみるのも良いかもしれません。

というより、そうでもしないと、なかなかブレ続ける物語を継続して観続けるのは非常に困難かと思われます。

一応、SF設定の作品ですので、近未来、砂漠地帯でのロボットとの戦闘から物語は始まります。

主人公の女性兵士の活躍が見れる貴重な戦闘シーンは、5分ぐらいで速攻で終了し、その戦闘で脊椎を負傷して、歩けなくなってしまった主人公の日常、に物語は移行します。

冒頭で描かれるそれなりに見れる戦闘シーン
このシーンはなかなかSF魂のある戦闘となっています

療養中の主人公を妹が、お見舞いに訪れ、を頬張りながら、姉を元気づけるために、シェルというアンドロイドボディに自身の精神を入り込めて、自由に動く事ができるようになるサービスがある事を教えてくれます。

妹と苺を食べながら、雑談。

始めは敵であるアンドロイドに自分がなるみたいで、嫌だと言っていた主人公も、結局そのサービスを利用する事になり、ある女性の体に入り込みます。

その女性の容姿が、リュック・ベッソン監督作品(フィフスエレメント)に登場したミラ・ジョボビッチの恰好にそくり(勿論衣装だけです)なのは、この際ご愛敬として、

フィフス・エレメントのミラ・ジョボビッチの真似ですね。恰好だけですが。、、
因みに本家です。

目が覚めると、いきなり主人公は拷問されているような状況で、その体はある反抗組織のメンバーのものであることが分かります。

目が覚めたら、この状態はきついですね。

で、中に精神だけ入っている主人公は、自分は別人で、体を借りているだけだ、と言っても信じてもらえません。

それが現実の物語なのか?それとも仮想現実の物語なのか?が、はっきりと理解できないような感じ(演出として、わざと曖昧にしている、というより単純に描き分けられていない)で、

物語は良く分からないまま進行していきます。

その主人公の物語と同時進行で、シェルを利用して(シェル利用は基本的に一定期間のレンタル制)、返却期限までに返却しない滞納者から、シェルを回収する事を生業としている

男女二人のシェル回収ミッションを描いた物語も描かれます。

一応、腕利きのエージェントのつもりかもしれませんが、スッコケコンビにしか見えませんね、、。

その物語と主人公の物語は、基本的に無関係なので、場面が変わるたびに、当然物語はブレますので、この後もずっとブレ続けます。

しまいに、反抗組織の中心人物の男性が、主人公を忘れられずに探しにくる、というロマンスっぽい物語が始まりだします。

以前は違う姿だったはずですが、なんとなく分かるみたいです。

もう、ここまでくると、何がしたいのか?、物語の目的は何なのか?もまるで理解できないので、観ている側は置いてけぼりのままに、それでも物語は進んでいきます。

いつの間にか。この二人のロマンス物語に。もう、アンドロイドとの戦闘の事なんて忘れてしまいました、、。

結局、シェル回収業の二人のシーンはなんとなく終了し、(フィフスエレメント)のシーンもなんとなく終了し、いつの間にかロマンスシーンがメインとなり、

物語は次はどうなるのか?と思っていたら、突然(マトリックス)的に終了します。

あぜん、といった感じではありますが、正直、どんなラストが待っていようと、ブレ続ける物語の果てにあるラストですので、

何が、どうなろうと全く気になりません。

というより、このラストは、恐らく物語を展開していくうえで、一番やってはいけないラスト、の筆頭にくるようなラストとなっています。

それでも、まとまりの着かなくなった物語を、強引にまとめるなら、もう、それぐらいしか残っていないような最終手段的な終わり方をしています。

という事で、DVDジャケットから連想されるようなシーンは少しも登場しない、SFごった煮ブレブレ作品となっていますので、

余暇の貴重な時間を本作に費やしてみようと思った方のみ、十分覚悟のうえでご鑑賞ください。

寝る前に、観ながら睡眠に入る目的ぐらいが調度良いかもしれません、、。

ミラ・ジョボビッチとは似ても似つかないアンドロイド。モタモタしてます、、。

作品情報

2016年製作 アメリカ製作 SFアクション

監督 アンドリュー・ベルウェア

出演 ケイト・ブリットン、ジュリア・レイ・マルドナド、ジャレット・ヴァン・ヒール

意外にしっかりしたSFシーン

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