【修行映画!】サンタキラーズ (THE NIGHTS BEFORE CHRISTMAS)103分

投稿者: | 2021年12月5日

修行度 🔥🔥🔥🔥●●●●●●

日本未公開の(ONCE UPON A TIME AT CHRISTMAS)というホラー作品の物語をそのまま継承した続編なので因果関係の良く分からないまま進むスラッシャーホラー作品。話の内容が把握できない上にバットマンの喋り方とハーレイクインのキャラクターの真似をしているコスプレ夫婦を長時間見せられるという苦痛!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、サンタの恰好をした夫婦が殺人を繰り広げるスラッシャーホラー作品です。

それではまずはあらすじから、

4年前に、ある精神病院でスタッフ30人以上が生きたまま焼き殺されるという事件が発生する。

犯人は患者だったニコラスとミッシェルで二人ともサンタのコスチュームを身に着けていた。

その騒動の生き残りであるコートニーは事件の影響から逃れるように町を離れていたが、同じく事件の生き残りである父親が殺されたことで、

また悪夢が蘇り、街は再び地獄のような殺戮が繰り返されていく。

犯人はFBIを翻弄するように殺人を繰り返していく

クリスマスを舞台にしたスラッシャーホラー作品です。

日本版DVDのジャケットや販売メーカーの解説には一切どこにも記載されていませんが、本作は2017年に製作された(ONCE UPON A TIME AT CHRISTMAS)という作品の完全な続編となっています。

前編にあたる(ONCE UPON A TIME AT CHRISTMAS)

3年後の続編ですが、同じスタッフ・キャストで物語もそのまま続いていますので、前作を鑑賞していないとちゃんと理解できないような筋書きになっています。

まず、前作を飛ばして、本作をリリースする、というメーカーの判断が凄い(というか下手したら前作の存在を知らない可能性も無くはない)ですが、同じ製作者で製作されている作品なら2作セットで権利を購入すれば良いものを何故、

後編(話がつながっているので前後編と考えてもよさそうです)だけの権利を購入してリリースしてしまうのかはさっぱり理解できません。

ハーレイ・クィーンもこんなことしてましたね。

冒頭で、前作のハイライトが流れるものの、それだけ観て理解できるほど丁寧には製作されていませんので、サンタ殺人鬼が何故サンタの恰好をしているのか?

そもそも何故殺人を行うのか?(後半殺人の理由自体は明らかになりますが、そこに至る過程が本作だけでは不明なので結局ちゃんと理解できない)等、

重要な要素が理解できないままにその後の物語をずっと見続けることになります。

ハーレイ・クインに憧れて、、、

冒頭で主人公っぽく登場した前作の生き残り(多分)であるコートニーという女性が登場しますが、サンタコスプレ夫婦(でもおそらく本当の夫婦ではなく実際は前作で殺戮の舞台となった精神病院の患者仲間?多分)が

登場して本格的に殺人を繰り返しだすと、ほとんど登場しなくなり、物語のメインはサンタコスプレとそれを追うFBI捜査官に全く見えない女性捜査官の追いかけっこに移っていきます。

この捕物帳も、殺人を犯す、逃げる、殺人を犯す、逃げる、の繰り返しで、どう考えても絶対捕まりそうにありませんので、スリルは0%となっています。

全然敏腕にも見えないし、そもそもFBIにも見えないエリート。犯人は難なくずっと逃げ続けます

かといってスラッシャー描写に力を入れているのかと思えば、実際に大量殺戮を繰り返すのですが、その殺戮シーンはほとんど映らず、殺戮の音声と悲鳴だけで処理する

というエコ使用となっています。

しかもその大量殺戮の内の1回は、護送中のなりきりハーレイクインを脱獄させるためにバットマンの声真似サンタ斧一本で大勢のFBI捜査官(車4台で護送しているので10人以上はいました)を皆殺しにする

というジェイソンとフレディでも無理そうなシチュエーションで殺戮を繰り返します。

因みに、その時も殺戮の音声と悲鳴(FBIなのに女性のキャーキャーという悲鳴がメイン。)での処理となっていました。

これは、もしかするとギャグのつもりでやっているのかもしれませんが、本作にはホラー映画特有のブラックジョーク的な要素は全く感じられない、一応怖さを追求した作品ですので、微妙なところです。

個人的にはただ単に状況を考えすに殺戮シーン=女性の悲鳴、という安易な判断でそういう演出になったと思っています。

外は雪降ってますけど、オシャレは我慢ですね。

で、よくわからないまま、結局殺戮を重ねて冒頭で登場した主人公っぽいコートニーと一緒にいた親友のところにやってきて、驚愕の事実となるような台詞を言いますが、

登場人物たちは、全く驚いていないので、これも恐らく前作のクライマックスぐらいに明かされていた事実なのかと思われます(多分)。

とにかく最初から最後まで前作を把握していないと殺人の動機からラストの展開までしっかりと理解できる作品ではありませんので、

前作がリリースされることが今後あるのであれば、本作もセットで鑑賞すればそれなりに楽しめるのではないかと思われます。

スーツを着ればFBIに見えるという事でもないですよ。

ただ、本作を観る限りは、前作の内容もおそらくそんなに期待できる内容ではないと思われますので、たまたまセットで鑑賞できる機会があれば、というタイミングが合えば、ぐらいで良いのではないでしょうか。

あと、バットマンの声真似は常にイラっとしますが、なりきりハーレイクインに至っては、観ているこちらが恥ずかしくなるぐらいの完成度なので、

目を引く日本版DVDジャケットは魅力ですが、恐らく残念な思いをする人が大半ではないかと思われます。

という事で、あまり見所のある作品という事でもなく、FBI捜査官とコスプレ夫婦の単調な追いかけっこを延々と見続ける作品となっていますので、

あえてそういう作品に挑戦してみる、という勇敢な方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

だいたい、前作から4年後の設定ですが、その間この二人はずっとこの格好をしていたのでしょうか?

この格好で町をうろついても問題ないのはせいぜい冬の一か月ぐらいだと思うのですが、、、

もう、そのうち、全員ごっこにしか見えなくなってしまいます、、。

作品情報

2019製作 カナダ製作 ホラー

監督・製作・脚本 ポール・タンター 製作 サイモン・フィリップス

出演 サイモン・フィリップス、セイラ・デ・ゲーデ、ケイト・シュローダー

あまりに逃がし続けるので実は、、、という展開はありません

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