【中国映画】機関獣 メカニック・モンスター(鲁班奇术)68分

投稿者: | 2023年7月26日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

中国映画界で流行りの、からくり術と武侠アクションを融合させた上映時間60分台のSF武侠バトルアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、からくり術と武侠アクションを融合させたアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

北宋時代、川辺で役人が何者かに襲われる事件が発生する。

事件の捜査を命じられた包拯は、証拠品を調べると、そこにからくり術で使用される獣の破片を発見する。

そこで、都で一番有名なからくり師、公輸霊を訪ねた包拯は、そこで事件に関わる重大な事実を知る事となるのだった!?

中国で人気のからくり術と武侠アクションを融合させたアクション作品です。

このからくり術、というのが中国では流行りのようで、様々な小説や、ゲームなどメディア展開がされているようですが、

映画作品では(スレイヤー・オブ・ディザスター妖術廻戦)(詳しくはこちら)や(機械城モータルラビリンス)(詳しくはこちら)等、

本作と同様にからくり術を極めた主人公が悪党を倒す、というちょっと変わった設定の物語が人気作となっています。

で、そんなからくり術師が活躍する本作を監督したのは、フー・シェアール主演版の(ムーラン戦場の花)(詳しくはこちら)を監督したチェン・チェンで、

本作でもテンポの良いドラマとアクションを演出しています。

因みに(畸变)というシュー・トントン出演の新作もあるようですので、いずれ日本でもDVDリリースされるのではないでしょうか。

で、主演のからくり師役は、意外にも女性主人公で、(九辫灵狐)や(遁甲天书)等で活躍している、女学生のような雰囲気のヤン・フーユー(でも撮影当時26歳)が登場し、

若くして達人級にからくり術を会得したキャラクターを演じています。

ヤン・フーユー
ヤン・フーユー
ヤン・フーユー

で、そんなからくり師に事件の捜査を依頼し、助手としてアクション面を主に担当している役柄を、スネークモンスターパニック(龙潭巨兽)等に出演している

レイ・カイが演じ、凛々しい捜査官役のアクションを、キメポーズ中心に演じています。

レイ・カイ
レイ・カイ

で、さらに主人公達と行動を共にし、後半展開していくキャラクターで、本作のチェン・チェン監督作品(ムーラン戦場の花)にも出演しているワン・クンルンが、

怪しさ満点のキャラクターを演じています。

ワン・クンルン
ワン・クンルン

という旬なスタッフとキャストが集結した本作の物語は、ある高官が水辺から現れた何者かに襲われる、という事件から始まります。

で、開封府という政府の権威ある組織が、事件を捜査するために、敏腕捜査官(多分)である展昭(てんしょう)を派遣するが、

その現場でからくり術で用いられる装置の欠片(ウロコ型)を発見したので、その証拠品を調べるために、

からくり術の権威を訪ねてみると、大師匠かと思いきや、うら若き乙女だった、、、

という感じで、主人公であるヤン・フーユー演じる公輸霊(こうしゅれい)が、レイ・カイを助手に付けて、事件を捜査していく事になります。

物語展開としては、流石に68分という、映画作品として成り立つのかどうかも怪しい上映時間ですので、

さっさと展開していく描き方で、見せ場となりそうなシーンも、総集編的な編集で終わってしまう事も多いですが、

基本的には、事件とその周辺のみを描いていく、という思いきった手法ですので、

68分という短さの割には、他の作品にありがちな寄り道をする割には、肝心なところが端折られる、という説明不足感も少なく、

描くべきところは最低限描かれている、という短い分数を見越した物語構成となっています。

ただ、当たり前ですが、それぞれのキャラクターへ感情移入できるほどの詳細ははほとんど描かれませんので、

ただただ、強そうな役人がポーズをキメまくってアクションシーンをこなし、かなり若く見える女性主人公と役人のちょっとしたロマンスが香り、

事件の背後の黒幕の悲しい過去と主人公との関係が明かされ、やがて明らかになる陰謀が描かれ、その後に訪れるメカモンスターバトルで終幕を迎える、

という出来事を、ササっと流れる物語絵巻を流し見る感覚で、68分という時間がササっと流れていきます。

描かれるべきシーンは描かれているので、違和感等も少なく、アクションシーン等も合間にしっかりと入りますので、

アクション映画のふりしてアクションはほとんどない、といった作品でもなく、そういう意味ではジャケットビジュアルイメージと内容の相違もほとんどない、

ちゃんとしたバランスの作品となっています。

ただ、やはり68分という、おてがる過ぎるまとまり方が、映画作品を最後まで鑑賞して物語世界に浸った、という達成感も薄い作品ではありますが、

それでも、仮に30分上映時間を増やしたとしても、恐らく中国武侠作品の常として、主演二人のロマンス要素を掘り下げて、

強引に悲劇的な展開で、悲しい主題歌が流れてエンディング、という方向性を掘り下げるだけだと思われますので、これはこれで良いのかもしれません。

一応、続編もあるような可能性を残したエンディングとはなっていますので、もしかすると前後編的な内容なのかもしれませんが、

とりあえず続編が今現在存在しているわけではありませんので、もし、続編製作の企画があるのなら、日本でも配信かDVDリリースに期待したいですね。

という事で、68分という非常に短い作品で、物足りない部分は多々ありますが、内容的には短いながらも、

意外と楽しめる内容となっていますので、変化球的な武侠作品を楽しみたい方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

あと、次回作があるなら、メカモンスターにもう少し活躍してもらいたいですね。

登場分数的には、テレビシリーズのウルトラマンぐらいです。

後半少しだけ登場のメカモン
この、イメージでしょうか、、、(タカラトミーのゾイド)

作品情報

2022年製作 中国製作 SF武侠アクション

監督 チェン・チェン

出演 レイ・カイ、ヤン・フーユー、ワン・クンルン

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