おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
相変わらず続く人気冒険小説(鬼吹灯)シリーズの最新作!!今回は主人公フー・バーイーが毒に冒された仲間を助けるために羽の生えた巨大毒ムカデに立ち向かうモンスターバトル作品!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、ネバーエンディングに製作され続ける(鬼吹灯)シリーズの最新作です。
それでは、まずはあらすじから、
盗掘者であるフー・バーイーは、毒グモの毒に冒された友人を助けるため、巨大ムカデから取れる万病を治す秘薬を手に入れようと、
秘境のにある洞窟を目指すが、骨董商のチアオの企みで、そこに眠る秘宝をも同時に探すことになる。
永遠に続く(鬼吹灯)シリーズの最新作です。
オンラインで公開された作品で、かなりの記録を樹立し映画賞を受賞という宣伝ですが、インフルエンス・フィルム・オブ・ザ・イヤー受賞、オンラインムービー・オブ・ザ・イヤー受賞、
と、ちょっと馴染みの薄い賞を受賞している作品です。
毎回毎回内容がほとんど同じなので、最初から最後まで既視感満載ですが、今回も毒に冒された友人の毒を中和させるムカデからとれる秘薬をゲットするために、
地下の洞窟に入って冒険を繰り広げます。
毎回、ほとんど物語の基本ラインが同じで、キャラクター設定なども少しの違いはあれども、ほとんど一緒なので今回も新鮮味はありません。
で、今回の目玉といえば、タイトルにもなっている6枚の羽根の生えた巨大ムカデです。
このムカデの内臓のある部位が、毒に冒された友人を助けるのに有効なので、今回は一応お宝ハントというより、
目的はムカデ退治、つまり(モンスターハンターズ)な内容となっています。
といいつつも、やっている事は、いつも通り、何故か洞窟の仕掛けのクリア方法を知っている主人公フー・バーイーが、
先頭に立って仕掛けをクリアしていきつつ、悪者の妨害も受けていく、という流れになっていきます。
この悪者は、不思議な力を持つ魔剣を探していて、結局その魔剣を守っているのが巨大ムカデ、という事になりますので、
モンスターハントとトレジャーハントが重なっていくようになっています。
要するに、いつも通りです。
さらに、日本版DVDジャケットはまるで女性主人公の(トゥームレイダー)のような冒険アクションっぽいイメージになっていますが、
勿論主人公は、全作共通してむさ苦しいイメージのフー・バーイーですので、レディースアクション的な要素はほとんどない作品となってます。
その毎回変わるむさ苦しい主人公フー・バーイーを今回演じるのは、
台湾出身で、歌手でもあり、ドニー・イェン主演の大傑作ハードアクション(SPL狼よ静かに死ね)にも出演しているジャン・ジージャオ(ケン・チャン)です。
で、そのフー・バーイーの婚約者(他の作品では既に結婚して妊娠中というのもありましたが、本作ではまだそこまでは行っていないという設定のようです)を演じるのは、
(シン・ランペイジ巨獣大決戦)(ムーラン戦場の花)(詳しくはこちら)等が人気のフー・シェアールです。
で、その二人を支えるのが、中国国内で人気急上昇中のリー・ディエンズンという、今が旬のキャストとなっています。
で、物語の大筋はいつも通りではあるのですが、本作独自のストーリーの鍵となる設定で模金校尉(もきんこうい)という設定が登場します。
もしかすると他の作品でも登場していて字幕の配慮などで気付かなかっただけかもしれませんが、一応本作では重要な要素として登場します。
この模金校尉というのは、官職を源流とする盗掘専門の一派という事で、盗掘者なのに、それなりに権威のある伝説の存在、という設定になっています。
実際にそういう存在がいたのかどうかはまでは分かりませんが、本作ではその模金校尉の意味説明の注釈が、
まさかの登場人物の会話の最中に字幕の横に併記される、というちょっと他の映画作品では見たことのないような説明が入ったりします。
ただ、その馴染みのない身分の説明がとりあえずでもされないと、やたらとこの模金校尉という言葉が日常で使用される言葉のように登場しますので、
意味を分かっていないと何のことかわからないシーンもでてきます。
それを言うと中国作品、意味の分からない言い回しや単語が多数登場しますが、、、。
要するに、このトレジャーハンターである模金校尉に属する人々は随分と以前から活動(説明がないのでどれぐらい古くからかは分かりませんが)を続け、
主人公たちが入り込んでいる洞窟にも既に何世代か前の模金校尉が入っている形跡があり、
その数世代前の模金校尉から今の世代への危険を知らせるメッセージなども残していたりする、という設定になっています。
で、冒頭で、その模金校尉らしき数世代前(多分)の別の一行が、ムカデと戦うシーンが流れ、本編に突入となっていきますので、
一応、代々受け継がれている模金校尉を描いた物語ともなっています。
だったら、冒頭からその模金校尉について説明が欲しいところですが、最近の中国作品の特徴の一つとして、
開幕早々にとりあえずクライマックスや、その舞台に入り込んでいるシーンを先に描いてしまって、後追いでそこまでの物語を断片的に挿入していく、
という総集編の逆再生のような構成になってる作品が多く、本作もそんな例にもれず、いきなり洞窟でゾンビモンスターのような存在とトレジャーハンター一行(多分模金校尉)と、
道士のようなモンスターハンター(もしかするとこちらが模金校尉?)のバトルを先に描いてしまいますので、
いつものようにいきなり何をやっているのか分からない、という導入となっています。
その構成が効果的かどうかは、疑問ですが、恐らく順を追って説明するよりも、逆再生のほうがなんとなく細かい説明を端折れるのではないでしょうか。
上映時間の極端に短い作品等は特に、その傾向があるような気がします。
という事で、結局はいつも通りの地下洞窟が舞台のアドベンチャー作品となっていますので、他のシリーズがお気に入り、という方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしても、地下洞窟が多いですね、、、穴だらけです。
作品情報
2020年製作 中国製作 冒険アドベンチャー
監督 ルオ・ラ
出演 ジャン・ジージャオ、フー・シェアール、リー・ディエンズン、ホー・チーウェイ
その他の(鬼吹灯)シリーズ
呪われた棺の仕掛けをめぐるアドベンチャー(レイダース・オブ・ムージン失われた財宝)はこちら
↓ランキングに参加しています。宜しければ下記をクリックお願い致します↓