おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
(チャイニーズゴーストストーリー)の原作短編集(聊斎)シリーズを原作に妖怪たちと人間の戦いを描いた武侠ファンタジー!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、(チャイニーズゴーストストーリー)の原作シリーズの中からの映像化となっています。
それでは、まずはあらすじから、
太古の中国。「庚辰年の6月15日生まれ」の者が殺される奇妙な事件が多発する。
捜査に乗り出した陸之道は自身も同じ出生日であるため、事件に疑念を抱く。
そんな時、白瞳依という妖魔が現れ、陸の出生の秘密を告げる。
陸こそは、妖界の審判を下す大判官の生まれ変わりだというのだった。
己の使命に目覚めた陸之道は、妖怪王邪気を倒すために妖界を目指す!?
名作(チャイニーズゴーストストーリー)(詳しくはこちら)の原作(聊斎)シリーズからの1編を映像化した武侠ファンタジー作品です。
同じ世界観で描かれる物語なので、(チャイニーズゴーストストーリー)でメイン舞台となる蘭若寺なども登場する作品となっていますが、
共通点はそれぐらいで、特に物語がつながっているというわけではありません。
それでも、一応、妖怪と人間たちが火花を散らし、切ない恋も描かれる、という雰囲気は受け継いでいる作風にはなっています。
物語は、まず妖界(人間の世界とは違う異世界)で、善の妖怪(のボス)と邪悪な妖怪(のボス)の争いが起こり、善の妖怪があえなく敗退し、
その力を白瞳依という弟子に託すところから始まります。
もう、この時点でVFXは満載ながらも武侠的なアクションがないのは分かってしまったのですが、そこから舞台は人間界に移ります。
で、人間界ではその頃、6月15日生まれの者が連続で殺される、という事件が多発、捜査に乗り出す陸之道という捜査官も実は6月15日生まれ、という事が分かります。
しかも、この陸之道、実は興奮すると右手が獣のような手になってしまう(地獄先生ぬ~べ~)のような特性を持っていて、
それを隠して役人として勤務しています。
で、案の定、調べていくうちに自分も狙われだすのですが、この6月15日生まれた陸之道こそ、妖界世界の審判を下す力を持っている大判官の生まれ変わりだったのです。
で、その力を覚醒させるために善の力を託されていた白瞳依と出会い、自身の使命に目覚めていく、というのが基本の物語となっています。
(チャイニーズゴーストストーリー)とは趣は違いますが、妖怪同士のバトルや、身分の違う者同士(人間と妖怪)の叶わぬ恋など、
原作に共通して流れる悲哀ドラマは本作でも顕著になっていますので、その世界観がお気に入りの方でしたら十分楽しめる作品ではないかと思われます。
ただ、やっぱりアクションに関しては序盤でワンカット一人対複数のバトル(勿論一切顔が映らないのでフルスタントマンですが)がありますので、ちょっと期待したのですが、
それ以降、注目するようなアクションはほとんどありませんでしたので、アクションを期待されている方はちょっと厳しいかもしれません。
やっぱり、もう少しアクションは欲しかったところです。
という事で、一応(チャイニーズゴーストストーリー)関係の作品ではありますので、その世界観がお好きな方などご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2020年製作 中国製作 武侠ファンタジー
監督 ジャオ・ツォン
出演 ティエン・リ、ユ・ジャミャオ、ユ・シンイェン、チョウ・シュウ・ジェン
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