おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
遺伝子操作によって生まれた巨大蛇が、研究施設から大量に逃げ出し、遊覧船の乗客を襲い、最終的にいつもの無人島で激闘を繰り広げるモンスターパニック!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、これまで何度来なく描かれてきた無人島での巨大蛇との戦いを描いたアニマルパニック作品です。
それでは、まずはあらすじから、
元救助隊のチン・ユーは、危険な遺伝子実験を進めるある会社の非道ぶりを裁判で追及するため、その会社の元社員であるジェイソンを追って、豪華客船に乗っていた。
そこで同じく非道な研究の実態を追及する女性記者フォン・リーと出会い、ついにジェイソンを追い詰めるが、
その時突然の客船の揺れと共に、巨大な蛇と無数の蛇によって、船全体が襲われるのだった。
救助隊仕込みのサバイバル術で、なんとか数名の命を救ったチン・ユーと生き残った乗客は、ある無人島へと漂着するが、
その無人島は、問題の研究施設のある島で、実験用の蛇の大群が解き放たれた島だった!?
監督は、悪役の多いケネス・ツァン出演の(三重身份)等を監督しているウー・ヤンで、アップテンポな演出とドラマ展開で、短いモンスターパニックストーリーを演出しています。
主演は、武侠作品(新编宝莲灯)や(废柴王爷)等に出演しているザオ・イーシンで、正義感の塊のような分かりやすいヒーロー役を演じています。
で、ヒロインの記者役には、(迷宮の怪人)(詳しくはこちら)や(蜀山传:万剑归宗)等に出演しているリー・ジャーイーが登場し、
前半は恐怖におののく記者、後半は、戦う女子の制服白タンクトップに着替えて蛇と戦います。
で、香港からスペシャルゲスト的な扱いですが、諸悪の根源となる蛇を遺伝子操作で研究させている会社の社長役で、
(男たちの挽歌)や(暗戦デッドエンド)等の名作香港映画に出演しているレイ・チーホンが登場し、物語に深みを与えています。
で、主人公の元部下で、一緒に蛇に立ち向かっていく役柄で、(猎毒之闪狙行动)や、テレビドラマ(星花双姫〜天に咲き、地に輝く恋)等のジャン・シャオリンが登場し、
熱い友情とアクションで、主人公をサポートしていきます。
で、もう一人のヒロインとも言える役柄で、ディック・ウェイ主演の(新鬼打鬼)や、(盖世麻神)等のジャン・イェンシーが登場し、セクシーな魅力を振りまいています。
で、ひょうきんキャラクター役で、(狙击手)等の作品の外国人枠で活躍するエミールが登場し、作品にちょっとした笑いを加えていきます。
というスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、いきなりの香港レジェンドのレイ・チーホンが登場し、
ある無人島の研究施設で、人間へ転用するための蛇の遺伝子実験の結果、実験は失敗したという判断で、物凄い数の蛇を処分しようとするところから始まります。
ですが、この時既に蛇は遺伝子実験によって狂暴化していたために、逆に人間達に襲い掛かり、重武装の作業員や研究施設員等、
多くの人命が失われますが、レイ・チーホン自体はヘリで速攻脱出し、お付きのセクシードレス女子二人を残し、施設の後始末を命じます。
レディソルジャー系の二人と部下の戦闘員と共に、森に入って行きますが、解き放たれた数えきれないぐらいの蛇を処分できるはずもなく、
予想以上に巨大な蛇も登場したりして、善戦はしますが、結局カッコのみで、圧倒されてしまいます。
というプロローグを挟んで本編へと突入していきます。
で、舞台は変わって豪華客船で、主人公を演じるザオは、乗客がうかれてはしゃぐ中、太めのひょうきん西洋人、エミールを追って船内を散策し、ついに追い詰めます。
実はエミールは、レイ・チーホンが経営する会社の元社員で、非道な研究を止めるための裁判の証言を、エミールに求めるために追っていた、という事が分かります。
ただ、エミールは、そんな責任を負いたくないので、逃げ回りますが、そこへヒロイン、リー・ジャーイー演じる記者との遭遇があり、
リーもその会社のあくどさを暴こうと島へ向かおうとしている、という事で、研究施設を中心に関係者が集い始めます。
で、そんなこんなでドタバタやっていると、突然船が揺れ始め、あの無人島から放たれた巨大な蛇と無数の蛇が、
獲物を求めて海に飛び出し、乗客たちを襲い始めます。
で、そんな中、元救助隊の隊員だったザオは、元部下であるジャン・シャオリンと偶然再会し、乗客を導いて行きます。
で、なんとか生き残った十名ほどの乗客は、脱出用のボートに乗り込み、暫く漂流すると、、、、
という事で、他のモンスターパニック作品のほとんどの作品で舞台となる無人島へと上陸し、島の奥地を目指す、というのが本筋となっていきます。
物語の大筋としては、他のアニマル(モンスター)パニック作品とほとんど変わりませんが、本作独自の特徴としては、
前半の客船内、という限定された空間でのスネークパニック展開と、中盤以降の無人島に上陸してからのスネーク、クモ、フジツボ等の多様なモンスターパニック、
という二部構成になっているのが見所で、80分という、相変わらずの短さですが、他の作品との差別化を図るような構成となっています。
ただ、結局、舞台は変わりますが、勿論登場人物は同じで、しかも非常に分かりやすい、説明書に書いているようなキャラクター配置で、
ヒーロー主人公、その主人公を慕う元同僚、事件を暴こうとするヒロイン、お調子者の太め、優しいお爺ちゃんと孫娘、怪しいロン毛、派手ながらも優しい女子、
という感じで、パッと見ただけでどのキャラクターにフラグが立っているのか、判断できてしまうぐらいに枠組みにぴったりとハマったキャラクター配置となっています。
ですので、舞台は前半と後半で変化がありますが、結局物語展開等は予測出来てしまいますので、パニック作品で一番重要なハラハラドキドキ感は、
他の作品同様に薄めな作品となっています。
という事で、観終わった後の感想は、他の作品と大差ありませんが、限定された空間でのパニックと、いつもの無人島でのパニック、という一粒で二度美味しい、
と思えば思えなくもない作品となっていますので、モンスターパニック好きの方や、中国映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
それにしても、中国作品のリリース減ってしまいましたね、、、。
作品情報
2022年製作 中国製作 モンスターパニック
監督 ウー・ヤン
出演 レイ・チーホン、ザオ・イーシン、リー・ジャーイー、ジャン・シャオリン、エミール、ジャン・イェンシー
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