中国で人気のチェン・ドン原作の小説を映像化した、どこかの作品で観たことがあるような展開満載の、いつもの武侠ファンタジー作品!!
おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、人気の武侠小説を映像化したファンタジーアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
その墓から目覚めた青年辰南は、記憶が無い状態で、楚国の姫、楚ギョクに盗賊だと思われ捕まってしまう。
しかし、辰南の霊力が楚国の王の病気を治せる可能性があることが判明し王は辰南の不安定な霊力を回復させるよう命じる
そこで、世話を命じられた女性こそ、辰南のかすかな記憶の片隅に残る納蘭若水だった!?
日本ではあまり馴染みはありませんが、中国の人気武侠小説の実写映画化作品です。
物語は、かつて天空で行われた大戦で命を落とした戦士であるはずの主人公が、一万年後(凄い年数ですね、、)にどういうわけか人間の青年の姿で復活、
で、かすかな記憶(一万年前の出来事を覚えているのがまた凄いですね)は残るものの、自身の本当の正体を把握することはできずに、
その土地の有力者によって盗賊扱いされた挙句に投獄されてしまうところから始まります。
で、自分自身の記憶が薄いながらも、善人として行動するのですが、どうも、自身には物凄い霊力が秘められているという事が分かってきます。
自分が触れれば、誰も射ることのできなかった神の弓とされる神具も黄金の輝きを放ち、使用する事ができますし、
病に伏せている王も、主人公が近くにいれば元気になる、というまさに神様のような霊力を放ち始まます。
で、あまりの霊力の凄さに、盗賊扱いを受けて半分捕らわれの身だった状態から一変して保護対象となっていくのですが、その主人公の世話を担当されるのが、
何故か主人公の記憶の片隅にある女性という事で、どうも天界での元カノのような存在だった、という事が断片的に分かってきます。
姿を変えているのか、生まれ変わりなのかは説明がないので良く分かりませんが、運命的な再会を果たしたようなので、
急遽ラブラブモードに入っていきます。
運命的な男女のロマンス、中国武侠作品にありがちな展開です。
で、どうもその国の王の座を狙う、家臣の陰謀が囁かれだします。
家臣の陰謀、中国武侠作品にありがちな展開です。
その陰謀話がでてくる中盤あたりからは、ドロドロの陰謀を暴く、というこれも中国宮廷系の物語に良くありがちな展開になっていくのですが、
その過程で、邪悪な黒幕の存在や、かつて大戦で一緒に戦っていた龍族の生き残り、など仲間も加えてラストの大決戦へと雪崩れ込んでいきます。
本作の世界観は、1万年前から始まっている物語で、神や竜が登場するような壮大なストーリーですので、通常ですと超大作スケールの物語ではありますが、
本作も例によって74分という映画作品として極めて短い作品となっていますので、
かなり端折りながら、あまりキャラクターのひととなり等を深堀りするとなく、サッサと展開していきます。
勿論アクションシーンもいつもの吊られワイヤーのパペットアクションなので、武術シーンというよりワイヤーシーンという感じのアクションに、
浮き上がったCGの合成シーンが重なります。
基本武術シーンを描いたり、キャストが頑張って少しでも強い戦士に見せようとする、という感じの作品でもありませんので、
あっという間にアクションシーンは終了してしまいます。
そんな登場人物を演じているのは、中国ドラマ(一生一世)が好評なスー・サーと、ヒロインに売り出し中のジャン・ディーというフレッシュな顔ぶれとなっています。
一応、スペシャルゲスト的な登場で、(中華道士)(ゴールデン・スワロー魔翔伝説)や、
近年では(ジェイドダイナスティ)(詳しくはこちら)や、(白髪魔女記)(詳しくはこちら)等で何故か武侠作品で人気となっているチョイ・シウキョンが冒頭に少しだけ登場します。
という感じで、しっかりとした原作小説が存在するわりには、いつものように既視感満載の武侠作品となっていますので、
武侠作品鑑賞制覇に挑戦中の方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
どこかで観たことのあるような物語を1時間ちょっとで観返す、という感覚でしょうか。
作品情報
2021年製作 中国製作 武侠ファンタジー
監督 トン・フイ 原作 チェン・ドン
出演 スー・サー、ジャン・ディー、リー・ミンシェン
その他の武侠ファンタジー作品
伝説の香港映画の秀作リメイク作(チャイニーズゴーストストーリー)はこちら
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