【レア作品!香港映画】三頭魔王(三头魔王THEREE HEAD MONSTER)86分

投稿者: | 2022年7月28日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

母の命を救うため、中国の山奥で、伝説の千年人参王求めて大冒険を繰り広げる特撮冒険アドベンチャー!!レディ・ドラゴン、シンシア・カーンも出てます!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、アナログチープ系の特撮シーンが楽しい冒険アドベンチャー作品です。

それでは、まずはあらすじから、

中国の山奥で母と暮らす少年、小明は、心優しい少年だったが、ある日突然墓場から蘇ったナチスゾンビによって母親が命を奪われてしまう。

そこで、小明は、命を蘇る力があるという千年人参王の下を訪れようとするが、寸前で以前から千年人参王を追い回していた三頭魔王の部下によって連れ去られてしまうのだった。

それを知った小明は、親切な案内人の老人と共に千年人参王を探す旅に出るのだった!?

台湾製作のファンタジックな特撮アドベンチャー作品です。

監督は、日本でもVHSがリリースされた(霊幻怪談)や未公開の(地獄天堂)等のホラーやファンタジー系作品の多いジョジョ・ワンで、本作でもお得意のどことなく異世界感の漂うファンタジックな作品世界観が魅力となっています。

ただ、引退してしまったのか、本作以降は監督作がないようですので、そういう意味でも貴重な作品となっています。

主演の少年役のチャン・インキッは、こちらも他の出演作品が見当たりませんので、もしかするともう引退してしまったのかもしれません。

チャン・インキッ

ただ、本作のキャスト陣にはその後大スターとなったキャストが、初々しい姿で登場します。

アマゾネス風の健康的なセクシー路線でアクションを担当しているシンシア・カーンです。

シンシア・カーン

シンシア・カーンは美貌とアクションどちらも兼ね備えたレディ・ドラゴンで、その後ドニー・イェン主演の(クライムキーパー香港捜査官)や、(復活!ドラゴン怒りの鉄拳)等の

娯楽要素満載のアクション作品を中心に、そのアクションのキレの良さで大ブレイクしました。

最近ではハリウッド系作品の(poseidon code)というピーター・ストーメア主演のアクション作品に出演しているようですので、そちらの公開に期待したいですね。

そんなシンシア・カーンがまだまだ初々しい時期に中盤以降は主演級の活躍を見せてくれる作品となっています。

シンシア・カーン以外はアクション派のキャストがいませんので、ヒロインでありながらもアクション担当、というちょっと貴重な位置でのキャスティングとなっています。

後半は、ほとんど主役

ただ、本作はアクション自体はそんなに超絶カンフーが炸裂するような作品ではありませんので、

アクション自体が魅力というわけではなく、本当の見どころは、その独特の感性から描き出される作品世界にあります。

前半だけの登場が残念なニンジン君

はっきり言ってしまうと、ちょっとトンデモ系です。

何人かで集まって、それぞれのアイデアを一人一個ずつ出し合って、出てきた冒険エピソードをランダムに並べてみた、ような物語となっています。

千年人参王

まず登場する千年人参王のビジュアルは置いておくとして、母親が命を奪われる相手が、まさかのナチスゾンビです。

復活の瞬間はキョンシーっぽい動作ですが、、、

何故、ナチスゾンビと分かるのか、というと、墓場から飛び出して、ボロボロの軍服を着用して、主人公達に襲い掛かりながら、

その合間で『ハイル、ヒットラー!』と号令を上げるからです。

ハイル、ヒットラー!

何故、中国の山奥の墓場から、何の理由もなく、急にナチスゾンビが復活して主人公に襲い掛かるのか?

については、勿論説明がありませんので、このゾンビが三頭魔王に関係があるのかどうかさえ分からない、というトンデモぶりとなっています。

ウガァァァ!!
ハイル、ヒットラー!

さらに、このナチゾンビを倒すために近くのお寺の和尚さんを呼びに行くのですが、この和尚さんが意外に若手で、

何をやっても全然効果がない、という頼り無さで、色々と呪文などを唱えますが、一行に効き目がありません。

意外に若い

で、道具を入れるために持ってきた(袈裟のような)肩掛けエコバッグのマークが入っているので、

それを見たナチスゾンビが、目線に入るたびに、『ハイル、ヒットラー!!』と号令をかける、

という、微妙な熱量のギャグが結構繰り返し入ります。

か、、敵わない、、
お、、、お助けー--!
ゾンビ『ハイルヒットラー!』  和尚『えっ!?』

報復絶倒コメディやブラックコメディが売りではないファミリー向けの冒険アドベンチャーではなかなか見られないようなシーンではないでしょうか。

しかも、このナチスゾンビ、若手和尚が色々とやってみましたが、倒せず、何気に歩いている所を偶然地雷地帯に入ってしまい、自爆する、

という勝手にで出てきて、勝手に退場する、という何だったんだ?という具合に跡形もなくなります。

ドォォォォン!!

ただ、このナチスゾンビの襲来で、主人公、小明の母親が瀕死の重傷を負ってしまいます。

悲しみに暮れる小明ですが、森で以前、自身の命を救ってくれた千年人参王の事を思い出し、その力を借りることを思いつきます。

で、千年人参王と再会し、いざ、母親の命を助けてもらう、という段階で、前半少しだけ登場して、か弱い乙女と思いきや、実は三頭魔王の部下だったという立場を変えたシンシア・カーンが、

急に再登場し、千年人参王をさらってしまいます。

千年人参王がさらわれた!!

少年は少しだけ迷って、、、、、

母親の遺体をベッドの下に隠したまま、大冒険に旅立ちます。

『待てーっ!』

で、千年人参王の行方を捜すためには、まず土地神様に会いに行け、という事で(酔拳)の師匠蘇化子のようなカッコウをしたお爺さんに行方を聞きに行きます。

で、この蘇化子の家で、何故か少年がお風呂に入れてもらいながら、目巨人耳巨人に会えば、千年人参王の行方が分かる、と教えてもらいます。

突然の、風呂、、、大丈夫?

で、小明は、何故から上から目線で、蘇化子に旅についてきてくれ、と言いますが、勿論、蘇化子には関係のない旅なので断ります。

そんな態度に、少年がふてくされてしまうので、ご機嫌を取るために、蘇化子は考えを改めて、しょうがなしに旅について行く事になります。

スネる、主人公

賢者が仲間に加わった!

でパーティは、途中川辺をジャブジャブと進みながら、ビーチに着きます。

ジャブ、ジャブ

ビーチには人が一人乗れるサイズの石が7つほど設置されているので、その上をぴょんぴょんと飛んでいると、、、

ぴょん、ぴょん

バガン!!!

という音と共にビーチの地面が割れて、そのまま二人は落下、地下の巨大洞窟に入り込みます。

バガン!!

で、ちょっとだけ歩くと、、、、

そこには、さっき蘇化子が言っていた目巨人耳巨人が座っています。

巨人なので、ウルトラマンよりは少し小さいぐらいのサイズです。

地下ですよ

で、目巨人が、何でも見つけてしまうその目で、千年人参王を探してくれます。

目巨人 『じぃー-----』

目巨人『兄貴!凄いぜ、体がライオンで顔が人間だぜ!

身体がライオンで顔が人間、、、

耳巨人 バシっ!(叩く音)

目巨人 『バカヤロウ!それはエジプトだ!

バシッ!!

目巨人 『じぃーーーーー』

目巨人『兄貴!凄いぜ、ゾウがいるぜ!

ぱぉぉぉぉん

耳巨人 バシっ!(叩く音)

耳巨人 『バカヤロウ!それはアフリカだ!

バシッ!

目巨人 『じぃー----』

目巨人 『兄貴!凄いぜ!昼間っから若い女性が裸で泳いでるぜ!

ヌーディストビーチ?

耳巨人 バシっ!(叩く音)

耳巨人 『バカヤロウ!それはアメリカだ!

バシッ!

そんなカミナリの漫才の原点のようなやり取りを繰り返しながら、

やっと、千年人参王が連れ去られたのは三頭魔王の棲む山だという事が判明します。

でも、遠い。

という事で、足巨人の登場です。

足巨人登場

足だけが異常に長い足巨人は山を一跨ぎできるようで、数時間で三頭魔王の山まで行けるようです。

流石に旅がショートカットされ過ぎな気がしますが、とりあえず急ぎますので、早速出発します。

ポーチのような袋に二人が乗り込んで、足巨人が動き出します。

足巨人は、仲間というより乗り物感覚でしょうか。

逆光で、ビーチを竹馬に乗って歩く人、、ではなく足巨人です

そこは洞窟内だったはずなのに、歩き出すと外(ビーチ)を歩いている、という瞬間移動についての説明は勿論なく(というより瞬間移動できるなら三頭魔王の山まで直接行った方が早いです)、

あっという間に三頭魔王の山に到着します。

バイバイ

で、着いて早々に、数歩歩いているといつのまにか洞窟内に入っています。(ワープが多いですね)

着いた!あった!入ろう!

で、また数歩歩くと牢に閉じ込められた魔女を発見します。

でも、危なそうなので、その魔女は放っておいて、先に進みます。

魔女(外見で判断)

で、結構順調に進み、あっさりと千年人参王がいる部屋を発見し、あっさりと縄をほどき、あっさりと、、、、

いた!!

捕まってしまいます。

捕まった!!

で、いよいよお待ちかねの三頭魔王の登場です。

VHSジャケットのような凄いビジュアルの怪獣、本作のタイトルロール、いわば事実上の主人公のような存在です、どれだけの迫力なのか期待が高まります、、、

!!!!!!!

意外と小さい!

というか、た、、、倒せる!

そのビジュアル自体のインパクトよりも、想像をはるかに下回るサイズ感のインパクトの方が凄いですが、とりあえずバトルは後にして、

なんとか牢から脱出する方法を見つけなければいけません。

大事なアイテムも、ぼんやりして落としてしまったようなので、困っていると、

突然牢の扉が開きます。

現れたのは、、、、

シンシア・カーン!!

シンシア・カーン再々登場!!

シンシア・カーンが仲間に加わった!

実は牢に繋がれていた魔女は、この国の元王妃で、三頭魔王の裏切りによって囚われていたのでした。

で、その母親を助けるために、シンシア・カーンは、三頭魔王の言いなりになって千年人参王を捕まえたようです。

もう、後半はほとんどシンシア・カーンが主演となって大暴れ、狭い洞窟セット内でのアクションは非常に動きにくそうですが、

それでもなんとかこなして、とんとん拍子に母親を助け、三頭魔王を倒すためには寒氷剣が必要なので、魔女と一緒に剣を取りに行く事になります。

魔女が仲間に加わった!

悪人にしか見えない仲間の魔女

で、向かっていると三頭魔王の部下に襲われますが、ここで、まさかの母親が超絶カンフー使いという事が判明し、

悪党をバッタバッタとやっつけていきます。

魔女改め、武闘家が仲間に加わった!

ジェダイマスターのような魔女改め格闘家(もう何でも良いです、、)

目まぐるしく展開する物語ですが、ずっと長い間、主人公は他人のアクションを後ろで立って見ているだけの状態が続いています。

大丈夫でしょうか、、、。

大活躍のシンシア・カーンの後ろで隠れている主人公

その後、魔女改め武闘家は大活躍するも、ちょっとした隙に三頭魔王に返り討ちにあってしまいますので、娘、シンシア・カーンが剣を手に後を引き継いで立ち向かっていきます。

激闘につぐ激闘、でもシンシア・カーンは強いので、三頭魔王を圧倒していきます。

そして、一頭撃破!

スパンっ!

二頭撃破!

スパンっ!

そして三頭撃破!でもシンシア・カーンも重傷を負います。

ぐぉおおおお!!

捨て身の攻撃でついに三頭魔王を撃破、いや、爆破します!

ドォォォォォン!!

ドォォォォォン!!!

ついに勇者たちは、三頭魔王を倒した!!

最後に、千年人参王は言います。

人参『わしの存在自体が間違いの元だった。わしの存在が人間の欲望を掻き立ててしまった

人参『しかし、心優しいお前にはわしの身体の髭の部分をやろう

、、、、、、、、、

終わり。

いや、母親!!

作品情報

1987年製作 台湾製作 冒険アドベンチャー

監督 ジョジョ・ワン 武術指導 ワン・シュウクワン

出演 シンシア・カーン、チャン・インキッ、ワン・シュウクワン

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