【レア作品!香港映画】ゴーストキング(俾鬼捉THE GHOST SNATCHERS)93分

投稿者: | 2023年12月26日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

(孔雀王)シリーズのラン・ナイチョイが監督したアナログ特撮シーンが楽しいジョイ・ウォンとバリー・ウォン共演ゴーストコメディ!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介する作品は、ラン・ナイチョイが監督したゴーストコメディ作品です。

それでは、まずはあらすじから、

叔父の紹介によって、豪華な高層ビルの警備員としての職を得たアへイは、順調に職務をこなしていたが、巡回中に度々不可解な出来事に遭遇する。

その正体は、旧日本軍の怨念で、そのビルが建つ前にも多くの人が命を落としている、という事実が発覚するのだった。

その呪いは、ビルに務めるアへイと一緒に務める叔父にも降りかかり始め、2人は呪いを解くために、法師の力を借りて魔界へと乗り込んでいく!?

監督は後に(孔雀王)(詳しくはこちら)や(孔雀王 アシュラ伝説)(詳しくはこちら)を監督する事になるラン・ナイチョイで、

お馴染みのアナログ特撮とドタバタコメディを香港映画らしくブレンドした作品世界を作り上げています。

ラン・ナイチョイ

主演は、本作には脚本家としても参加している(ゴッドギャンブラー)や(バイオレンスコップ復讐計画)(詳しくはこちら)等のバリー・ウォンで、

本作でもお馴染みの明るいズッコケキャラで、騒動を巻き起こします。

バリー・ウォン
バリー・ウォン

で、そのバリー・ウォンの恋人役で、(チャイニーズゴーストストーリー)や(妖女伝説)(詳しくはこちら)等でブレイク直前のジョイ・ウォンが登場し、

バリー・ウォンと共にゴーストと激闘を繰り広げます。

ジョイ・ウォン
ジョイ・ウォン

で、バリー・ウォンの叔父で相棒でもある役柄を演じているのは、(五福星)シリーズや、(誘拐同盟スクランブル5)(詳しくはこちら)等のフォン・ツイファンが登場し、

いつものようなボケとツッコミを両方こなすコメディ演技で笑いを誘います。

フォン・ツイファン
(若い)フォン・ツイファン

で、ジョイ・ウォンの従妹のお姉さん且つ法術師役を演じているのは、本作でデビューを飾った(イースタンコンドル)、(セブンスカース)等のジョイス・コウで、

後にサモ・ハンの奥さんとなる美貌ぶりで、全然法師には見えませんが、目立っています。

ジョイス・コウ
ジョイス・コウ

で、冒頭で邪悪な存在に憑りつかれてその後悪魔のようになってしまう悲惨な役柄で、(ヤムチャガールズ)(詳しくはこちら)や

デビルキャット)(詳しくはこちら)等のツイ・シュウユエンが登場し、主人公達を追い詰めていきます。

ツイ・シウユエン
ツイ・シュウユエン

で、ジョイ・ウォンの兄で黒社会のボス役で、(ドラゴンロード)や(少林拳対五遁忍術)(詳しくはこちら)等のチャーリー・チャンが登場し、

迫力のあるキャラクターながらもゴーストに狙われます。

チャーリー・チャン
チャーリー・チャン

で、そんな主要メンバーに、お馴染みのイヤミ役で(妖獣大戦)(詳しくはこちら)等のチャーリー・チョーや、

チャーリー・チョー

チャーリー・チャンの部下役で、(少林サッカー)等のウォン・ヤッフェイ

ウォン・ヤッフェイ

ゴーストに襲われる警備員役で、(Mr.ノーボディー)(詳しくはこちら)等のユ・タウマン

ユ・タウマン

テレビを見すぎでテレビゴーストになった役柄で、(斗え!デブゴン)(詳しくはこちら)等のトー・シウミンと、香港映画お馴染みの顔ぶれが大勢出演しています。

トー・シウミン

そんなスタッフ・キャストが結集した本作の物語は、ある夜の香港、豪華なビルで開催されているパーティーで、

セクシーでモテモテのビルオーナーの秘書、ツイ・シュウユエンが、何か得体の知れない邪悪な存在に襲われるところから始まります。

で、そのビルの警備員のリーダーであるフォン・ツイファンは悲鳴のする場所に向かいますが、行ってみるとツイ・シュウユエン自体はケロっとしていて、

何事もなかったようにしているが、、、、、

という感じでこの、フォックスセンターというビルが本作の舞台となっていきます。

で、その後主人公であるバリー・ウォンが叔父のフォン・ツイファンの紹介で、新人警備員として雇用されて勤務を始めると、ビル内で、奇怪な出来事が続出し始めます。

で、バリー・ウォンが色々と騒動に巻き込まれていると、彼女であるジョイ・ウォンの従姉、ジョイス・コウが、

何やら邪悪な存在を感じ取り、色々とビルが建つ前のその土地に纏わる出来事を調べていると、元日本軍との因縁話が見つかり、

その日本軍の亡霊が、生きている人間の魂を99人分集めていて、あと7人分で揃う、という事で、その土地で多くの人が命を落としている事実が発覚します。

で、その呪いがビルの関係者にもかけられていて、警備員が次々と犠牲になり始めます。

このままいくとフォン・ツイファンバリー・ウォンの魂も取られてしまう、という事で、ジョイス法師の力を借りて

日本兵の霊の怨念を封じ込めに魔界へと乗り込んでいく、というのが大筋となっています。

ジャンル的にはホラー作品ですが、コメディ色がかなり強めのホラー作品なので、基本はお笑いシーンにホラー要素が少し入る、

という感じで、バリー・ウォンフォン・ツイファンコンビのドタバタ要素に、優しくフォローするジョイ・ウォンと、

冷静に対処するジョイス・コウ、という感じで主演の四人がメインで物語を引っ張っていきます。

そこにチャーリー・チャンの黒社会風味バリバリの高利貸しによるバリー・ウォン追い込みギャグや、フォン・ツイファンのいつものオトボケ&ちょっと意地悪なキャラクターが、

香港映画らしい笑い満載で描かれていく、という楽しい作品となっています。

アクション的な要素はほとんどありませんが、ユニークなゴーストや、ぬいぐるみっぽい麻雀鬼、そしてクライマックスで乗り込む魔界(まさかの阿修羅という呼び名の魔界)での、

冒険映画っぽい演出等、その後の(孔雀王)に繋がるような、特撮要素が既に見所となっています。

また、ジョイ・ウォンジョイス・コウという普通の作品では、同時にヒロインとしてキャスティングされないような超絶美女が、

同時に二人も登場し、しかも二人ともしっかりと物語のメインとして活躍する、というその後の二人のブレイクぶりを考えると、物凄く貴重な作品となっています。

という事で、キョンシー映画が主流だった時代に、キョンシーの登場しない特撮ホラー路線で、もう一つの大きな流れを生み出していたラン・ナイチョイの非常に香港映画らしい作品となていますので、

香港映画好きの方や特撮好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1986年製作 香港製作 ゴーストコメディ

監督 ラン・ナイチョイ 脚本 バリー・ウォン

出演 バリー・ウォン、ジョイ・ウォン、フォン・ツイファン、ジョイス・コウ、ツイ・シュウユエン、チャーリー・チャン、チャーリー・チョー、ユ・タウマン、トー・シウミン

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