おすすめ度 ★★★★★☆☆☆☆☆
(ドラゴン特攻隊)のジュ・イェンピン監督、ブリジット・リン、サリー・イップ、ヤン・ホイサン、ペン・シュエフェン豪華出演による台湾製女性版荒野の七人とも言える、荒唐無稽なレディースアクション!!(女少林寺)のリュウ・ハオイも出てます!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、ブリジット・リン、サリー・イップ、ヤン・ホイサンと豪華共演が実現したレディースアクション作品です。
それでは、あまずはあらすじから、
第二次大戦下の中国で、ある刑務所に早撃ちで有名なブラック・フォックスをはじめとした七人の極悪女囚が集まった。
ブラック・フォックスの導きで、政府が極秘に研究を進めている化学兵器施設の壊滅を計画した七人は、脱出不可能と言われた刑務所の脱獄計画を実行に移す!?
(ドラゴン特攻隊)(悪漢列伝)(詳しくはこちら)のジュ・イェンピン監督の下、台湾の人気女優が豪華共演を果たしたアクション作品です。
キャストの豪華さが、ほぼ作品の魅力と言っても良いぐらいの豪華さで、まずは主人公のブラック・フォックス役での後に(ポリスストーリー)や、(スウォーズマン)シリーズ等で
大ブレイクしていく事になる男装の麗人ブリジット・リン。
今回はアイパッチ装着、毛の帽子着用で、個性的なチームのリーダー役を颯爽と演じています。
チームの二番手的な位置で、常にブリジット・リンと反目し合いながら共闘していく事になる物凄く目立つパンキッシュな出で立ちの早打ち名人ブラック・キャット役で、
(レディニンジャ セクシー武芸帳)(詳しくはこちら)や(レディニンジャ2夜霧の忍び凧)(詳しくはこちら)、
そして本作のジュ・イェンピン監督の(悪漢列伝)で人気のヤン・ホイサン、
どこから持ち出したのか謎なダイナマイトを常に爆破させている、実は一番破壊力が強そうな役柄もそのままダイナマイトという分かりやすいキャラクターで、
さらにホットパンツに赤いハチマキでくわえタバコ、という個性的すぎる出で立ちで登場するのは、(スペクターX)や(プロテクター)等の映画作品にも出演しつつ、
その後伝説の歌姫として今なお衰えない人気を誇るサリー・イップ、
日本でも初ブルーレイが発売される名作武侠ドラマ映画(大輪迴)や本作のシリーズ作(ピンクフォース)にもブリジット・リン、サリー・イップ、ヤン・ホイサンと共に出演し、
本作では一番年齢が低く、妹的なキャラクターで、時に涙しながらも、自身を奮い立たせて持ち前の卓越した金庫破りの能力を発揮するクィックシルバー役で、シルビア・パン(ペン・シュエフェン)、
(女少林寺)(詳しくはこちら)や、(カンフー風林火山)(詳しくはこちら)等、実際に動ける女性カンフースターで、
本作では、アル中を通り越して完全に精神的な病にまで陥っていそうな武術(忍術?)の達人ブランディ・サヨ役でリュウ・ハオイ、
いかなる時にも化粧道具を肌身離さず持ち歩き、就寝中も一人で化粧を施しているという特技が良く分からないキャラクター、シュガー・プラム役で、
ヤン・ホイサンと共演している(アマゾネス・ウォリアー)や、監督作品などでも活躍している才人ジョイス・チェン、
そして、結構活躍しているはずなのに、他の有名スターに隠れてそんなに目立たない、ながらもクラウマックスでは物凄い見せ場がある、
野性味あふれるキャラクターで、(アマゾネスウォリアーズ)や(ピンクウォリアーズ)にも出演していている、役名もそのままアマゾンという分かりやすいワイルドキャラクターにテレサ・ツイ、
という、豪華すぎるメンバーが集結した楽しい作品となっています。
監督がジュ・イェンピンですので、娯楽要素、楽しい要素を最優先するあまりに、細かい設定などは、ほとんど度外視されていますが、
とにかく面白ければなんでもあり的な、(荒野の7人)でも何でも、あやかってしまう、という勢いで最後まで押し切る作品となっています。
物語は、シンプルで、ブリジット・リンがリーダーとなって、一癖も二癖もある女性たちをスカウトしてチームを結成し、
怪しい化学兵器を研究している軍の施設を壊滅させる、というストーリーで、基本は一本道を突き進む展開となっています。
そこにいつものように、シウ・プリャオ扮するどこかのコミュニティ(国?)のリーダーが取り仕切る山岳地帯でのドタバタや、
それぞれのちょっとしたストーリー、そして、リーダーであるブリジット・リンと二番手であるヤン・ホイサンとのいがみ合い等、
寄り道をしながら、研究施設の悪党をやっつける、という勧善懲悪ストーリーとなっています。
ストーリーも他の作品からの頂きなら、BGMも他作品の無断引用、という豪快な構成の作品ではありますが、
あまりの豪華なキャストとジュ・イェンピン監督の無茶苦茶ながらも、一応ツボを押さえた演出によって、
それぞれのキャラクターもしっかりと描き分けがされていて、さらにそれぞれにちゃんとした見せ場もあったり、
という感じで、登場人物に感情移入するのに必要なドラマが描かれていきますので、荒唐無稽で無国籍な世界観ながらも、
意外にしかりと物語を楽しむ事ができる作品となっています。
この辺が、キャラクターや設定などの感情移入に必要な要素を全て省いてしまう近年の配信専用の中国作品とは大きく異なる点で、
本作では、無茶苦茶なイメージの作品なのに、しっかりと娯楽作品として楽しめるようになっています。
キャラクターのドラマが描かれていますので、本作の売りの一つでもある、それぞれのキャラクターの散り際もカッコ良く、
少々ベタで、漫画的な描き方ではありますが、それぞれグッとくるような泣かせるクライマックスとなっています。
アクション自体は、武術アクション系なのは、リュウ・ハオイぐらいで、他はアクロバティックなアクションと銃撃アクションの組み合わせ、
という感じですが、十分に危険で難易度の高いアクションも連続で登場しますので、アクションシーンだけを鑑賞していても十分楽しめる作品となっています。
という事で、結局決死の覚悟で乗り込んでいった化学兵器の研究施設は、広めの台所テーブルに、無造作に試験管やビーカー等が置かれているだけ、というコントのような最終決戦場ではありましたが、
これだけのキャストが集結して、個性的なキャラクターを演じている貴重な作品となっていますので、
香港・台湾映画好き、アクション映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
結構楽しめますよ!
作品情報
1982年製作 台湾製作 アクション
監督 ジュ・イェンピン
出演 ブリジット・リン、ヤン・ホイサン、サリー・イップ、シルビア・パン、リュウ・ハオイ、ジョイス・チェン、テレサ・ツイ、シウ・プリャオ、
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