【レア作品!香港・台湾映画】新・桃太郎3 聖魔大戦(鳳凰王子MAGIC WARRIORS)93分

投稿者: | 2024年3月26日

おすすめ度 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

(新・桃太郎)シリーズ第三弾、、、、として公開されながらも、実際はリン・シャオロウが別キャラクターを演じた忍者映画スター、アレク・サンダールー共演の特撮アクション活劇!!

作品紹介

1989年3月18日公開

今回ご紹介する作品は、リン・シャオロウが主演した特撮アクション活劇です。

それでは、まずはあらすじから、

仙界の武蔵と魔界の妖鬼姫は、禁断の恋に落ち、金色童子という子供も授かったが、そんな二人を仙界と魔界の住人が放っておくはずもなく、お互いを連れ戻しに襲来する。

そんな中、友人となっていた桃太郎が、家族の危機に現れ、両親は魔界に連れ去られてしまうものの、金色童子は救い出し、

武蔵の兄である修羅士の住む隠れ家まで連れていくように頼まれるのだった。

二人の旅は始まるが、魔界、仙界の住人達は、金色童子を連れ戻そうと狙っていた!?

監督は、台湾系作品(レディニンジャ セクシー武芸帳)(詳しくはこちら)や(カンフーシスター麗竜拳)(詳しくはこちら)等のリー・ツォーナム監督と

リー・ツォーナム

本作主演のリン・シャオロウ主演(ゴーストパワーを持つ少女)(詳しくはこちら)や(霊幻勇士VS黒魔術)(詳しくはこちら)等の

チョン・インギンのコンビ監督で、ファンタジックな世界観をアナログ特撮満載で描いています。

で、主演は、勿論(新・桃太郎1)(詳しくはこちら)や(新・桃太郎2)等シリーズの顔でもあるリン・シャオロウで、

ボーイッシュな魅力で主人公を好演しています。

リン・シャオロウ
リン・シャオロウ

で、リン・シャオロウが守る少年の父親役とその兄の二役で、(ザ・ニンジャシティ)(詳しくはこちら)や(ニンジャキッズ)(詳しくはこちら)等のアレクサンダー・ルーが登場し、

華麗なアクションで少年の父親と叔父役の一人二役をこなしていきます。

因みに、本作では武術指導も担当していますが、日本のVHSジャケット等では、漢字読みの羅銳と表記され、

VHS裏ジャケット表記

その横にカタカナでロー・ウェイと誤表記されてしまっていて、それを基に作成したと思われる日本のデータベースではカタカナ表記のみなので、

結果的に、日本のデータベース上では、まるで(ドラゴン怒りの鉄拳)や初期ジャッキー作品を製作したロー・ウェイが本作の武術指導を担当した様になっていますが、

羅銳をカタカナにすると、ロー・ウェイではなく、ロー・レイなので、ちょっとした混乱を招く誤表記となっています。

音の響きが似ているので100%間違いというわけではありませんが、でも、ややこしいですね、、、。

アレクサンダー・ルー
アレクサンダー・ルー

で、少年役で、(炎の大捜査線)や(ラストキョンシー)(詳しくはこちら)等のチャン・インユーが登場し、台湾映画らしい子役演技で作品世界を掘り下げていきます。

チャン・インユー
チャン・インユー

で、悪党側のリーダー役で、(少女戦士‘88)(詳しくはこちら)や(逆襲!少林寺必殺拳)(詳しくはこちら)等の

チャン・シャンが登場し、リン・シャオロウと激闘を演じています。

チャン・シャン
チャン・シャン

で、少年の母親役で、(魔情女)や(人鬼狐新傳)等のメイ・チャンフェンが登場し、息子を導いていきます。

メイ・チャンフェン
メイ・チャンフェン

そんなスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、仙界と魔界の間で争いがあった後、仙界の武蔵と魔界の妖鬼姫は、掟破りの愛を育み、

金色童子という子宝にも恵まれるものの、母親の術の失敗で、息子の心臓に病が残ってしまい、

その病を治療するのに人間の女性の精気を吸い取る必要があるため、妖怪に化けた妖鬼姫が、人間の女性を襲っているところを、

偶然、桃太郎に遭遇し、そのまま後を付けられて、秘密の隠れ家を知られる、という状況から始まります。

既に、かなり物語が進行した状況で、独特な世界観の設定もナレーション一発でササっと済まされてしまいますので、

何が何だか理解できない状態ですが、特に本作の前作が存在するわけでも無く、色々な騒動があった後のていで物語は始まります。

例えるなら、(スターウォーズ)旧三部作の(ジェダイの復讐)から観始める感じでしょうか。

さらに、日本では(新・桃太郎3)というタイトルが付けられ、人気シリーズの第三弾として公開されましたが、

原題は(鳳凰王子)という事で、完全に(新・桃太郎)シリーズとは無関係の作品で、

リン・シャオロウが演じているキャラクターも日本版では桃太郎となっていますが、実際の役名は、【小飛竜】という別人を演じていますので、

無関係の人物を桃太郎と勝手に命名した上に、物語が途中から始まる、

という、さらに混乱を招くような世界観となっています。

因みに、劇中で流れる主題歌の歌詞は、この主人公の名前シャオ・フェイロンという名前を連呼しています。

シャオ・フェイロン

で、シャオ・フェイロンも桃太郎と同じく悪い妖怪等をやっつける正義のヒーローですので、悪い妖怪を懲らしめるために、

妖鬼姫が化けた妖怪を追って家族の隠れ家へとやってきた一応桃太郎は、そこでアレクサンダー・ルーメイ・チャンフェイ夫婦と息子のチャン・インユーと出会い、

金色童子の心臓の病のために人間の女性の精気が必要だったという事情を知り、金色童子の病を一瞬で治してあげます。

なんとなく、この時点で、夫婦よりも、一応桃太郎の方が格上のような気もしますが、病が治って早々に、

隠れ家への入り口を見つけた仙界と魔界の住人達が乱入し、夫婦をお互いのテリトリーへと連れ戻そうとし、大乱闘に発展していまいます。

魔界チーム
仙界チーム
対峙する魔界チームと仙界チーム、、違いが分かりません、、、。
戦闘中の魔界チームと仙界リーム、、、、さらに違いが分かりません、、、。

で、一応桃太郎の実力を知ったアレクは、息子の事を託し、別れて修行中の兄の秘密の隠れ家の地図と手掛かりとなる手紙を渡します。

で、あえなく魔界側に夫婦は連れられて行き、なんとか逃げ延びた一応桃太郎と金色童子は、助けを求めるためにアレクの兄である修羅士の隠れ家を目指して旅に出る、というのが大筋となっています。

一応、本作メインとしては、この二人の旅の大冒険が見せ場であるはずなのですが、何故か非常にアンバランスな構成で、

突然始まる冒頭から、仙界・魔界の争い、そして旅の始まり、までで、しっかりと30分以上かかってしまいますので、

冒険というほどの冒険は描かれる事無く、スッと街に到着し、そこで金色童子が酒に酔っぱらって法術を使いまくる、

という今現在の倫理観では描けないような展開が、結構しっかり目に描かれていきます。

それも冒険と言えば冒険かもしれませんが、、、、。

酒に酔って暴れても、、、
子供だから許される、、、という台詞を子供が言うカオス

で、そんなこんなをしているうちに、仙界の追手や、魔界の追手等を懲らしめつつ、地図を解読するためのアイテムをゲットしてついに修羅士の修行する目的地へと到達します。

で、実際に会ってみるとかなりの変わり者ですが、深く知り合えば実は熱い人だと分かり、一緒に魔王退治に向かう、というのが後半までの流れとなっています。

が、魔王の巣窟に乗り込む、という一番の盛り上がりを見せるはずのクライマックスで、、、、

、、、、上映時間、、、、、、

アレク『お前、気に入ったぞ!!』からの展開も早いです、、。

残り10分!!!

ラストバトルが短い!!!!!

で、もうほとんど時間がないので、正面から潜入するのではなく、抜け道を通って、いきなり中心部に乗り込む、という

アレク『ここを通れば中心部に行けるんだ。』

色んな意味での本当の近道を使って、唐突にラストバトルに突入します。

で、散々魔王を倒すために色々修行したり、必殺武器を用意したり、と準備していたのに、まだ声しか登場していない本当のラスボス大魔王は、、、、、

、、、、まだ来ない、、、、、、

、、、戦闘が始まっても、まだ来ない、、、、、

、、、まだ来ない、、、、

、、、大魔王の息子との戦闘が始まっても、まだ来ない、、、、

、、、で、、、、

残り5分で登場!!!!

ラスボス『はい、お待たせっ。』

間に合った!!!!

ラストバトル開始!!!

残り2分、間に合うか!?

そこでアレクの必殺武器が唸る!!

パァァァァン!!!

倒した!!!!

間に合った、、、、!!

ハッピーエンド!!!!

最後はジャンプでTHE END

ギリギリ!!!!

という事で、

強敵に圧倒される危機感よりも、終幕残り5分を切っても、まだラスボスが登場していない危機感に揺さぶられる

恐怖劇場アンバランスな、冒険作品となっていますので、香港・台湾映画好きの方や、冒険映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

それにしても、日本語吹替声優のキャストが、凄まじく豪華ですね、、、。

作品情報

1988年製作 台湾製作 特撮ファンタジーアクション

監督 リー・ツォーナム、チョン・インギン 製作 リー・ツォーナム

出演 リン・シャオロウ、アレクサンダー・ルー、チャン・インユー、チャン・シャン、メイ・チャンフェン

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