【レア作品!香港・台湾映画】新・桃太郎2(桃太郎大顕神威MAGIC OF SPELL/CHILD OF PEACH2)90分

投稿者: | 2024年3月19日

おすすめ度 ★★★★☆☆☆☆☆☆

日本のおとぎ話を原作に、大胆にアレンジして大ヒットした特撮ファンタジーアクションの第二弾となる、ちょっとシビアな展開も含んだリン・シャオロウ主演の娯楽活劇!!

作品紹介

1988年7月23日公開

今回ご紹介する作品は、日本のおとぎ話を基に、リン・シャオロウ主演で台湾で映像化した(新・桃太郎1)の続編作品です。

それでは、まずはあらすじから、

悪魔城の鬼を退治し、お婆さんと幸せに暮らしていた桃太郎だったが、暴れ始めた悪霊が勢力を増し、人々を苦しめていた。

多くの人々に悪霊退治を依頼された桃太郎は、新しく転がり込んできた弟子のショウ、キジ丸、サル丸、イヌ丸と共に、悪霊退治の旅に出発する!?

監督は、前作の(新・桃太郎1)(詳しくはこちら)からの続投で、(幽幻道士キョンシーズ)等も監督しているチウ・チュンヒンで、

本作でも、得意のワイワイと楽しい雰囲気の娯楽活劇を演出しています。

チウ・チュンヒン

主役の桃太郎役は勿論、前作から引き続き、(妖魔伝)(詳しくはこちら)や(少女戦士‘88)(詳しくはこちら)等の

リン・シャオロウで、本作でもボーイッシュな魅力で、男子役を颯爽とこなしています。

リン・シャオロウ
リン・シャオロウ

結構な活躍を見せる桃太郎の弟子役で、(カンフーキッズ恋する少林寺)(詳しくはこちら)やアンディ・オン主演のゾンビ映画(ゾンビファイトクラブ)等の

クー・パオミンが登場し、コメディシーンを引っ張っていきます。

クー・パオミン
クー・パオミン

で、前作から引き続きお婆さん役で、(幽幻道士3)や(電影秀)等のヤウ・メイフォンが登場し、前半のみですが活躍しています。

ヤウ・メイフォン
ヤウ・メイフォン

で、こちらも前作からの続投で、キジ丸役で、(リトルキョンシー)(詳しくはこちら)のヤン・ユーチウが登場し、華麗なアクションを披露しています。

ヤン・ユーチウ

さらに、サル丸役も前作からの続投で、(7小福)や(新十二生肖)等のシュー・ユータが登場し、華麗なアクションを披露しています。

シュー・ユータ

で、イヌ丸役の俳優なのですが、前作は(幽幻道士キョンシーズ)シリーズのチビクロ役チェン・チーチャンだったのですが、

本作の本編映像を見ると、どう考えても別人に身えるのに、香港のデータベースだと演じているのはチェン・チーチャンのままとなっています。

これはいったいどういう事なのでしょうか、、。

本編にはスタッフロールは出ませんし、台湾映画のデータベースを確認しても、イヌ丸のキャストについての表記はありませんので、

誰か知らない人が、チェン・チーチャンとして活躍した事になっています。

それとも、私の見間違いでしょうか、、、別人に見えるのですが、、、。

チビクロことチェン・チーチャン
誰?

で、分かり易い(見かけはメイクで分かりにくいですが)ラスボス役で、(キョンシーグーニーズ)(詳しくはこちら)や(リン・シャオロウのゴーストパワーを持つ少女)(詳しくはこちら)等、

多くの台湾製アクション作品に出演しているチャン・シャンが登場し、素晴らしいアクションを披露しています。

チャン・シャン
チャン・シャン

というスタッフ・キャストで製作された本作の物語は、前作で鬼を退治した桃太郎が、その後、故郷である桃の国ではなく、

そのままお爺さんとお婆さんと一緒に暮らし暫くが経ち、お爺さんは亡くなり、お婆さんと二人で平和に暮らしている日々から描かれます。

で、鬼退治の功績によって、多くの人に英雄としてその存在が知れ渡った桃太郎は、それでも、河で溺れる子供を、空を飛んで、投げた桶を足場にして助けたり、等の

善行を重ねていましたが、その頃、世間では、生き残った悪霊達が、段々と勢力を伸ばし始め、村人を襲う事件が、再び多発し始めます。

桃太郎は据え置きで、背景だけが動く、という懐かしい合成もあります

で、村人もどうしようも無くなって、また桃太郎に悪霊退治をお願いしようと、多くの人が桃太郎の下を訪れ始めます。

そんな中、孤独なズッコケ風来坊ショウが、桃太郎の弟子になるためにお婆さんと桃太郎の家を訪れます。

でも、ショウが桃太郎に言った台詞は、

ショウ『お師匠さま!!家来にしてください!!』

『家来にしてください!!』

どうなりたいのか、曖昧ですが、なんとなく、気の合うショウは、弟子(家来)入りを認められ、悪霊退治を決意した桃太郎と一緒に旅の準備を進めていると、、、、、、

※↓ここから先は、物語の重要な展開に触れていますのでご注意下さい↓※

悪霊の一人が、桃太郎の命を狙って闇討ちするために姿を現し、その後大勢の悪霊が桃太郎に襲い掛かるのですが、

その戦闘中に、

さっきまでふざけてはしゃいでいたお婆さんが、悪霊に背中から剣で貫かれる、

という大変ショッキングな出来事が起こります。

で、既に悪霊退治は決意していましたが、そういうタイミングでお婆さんも犠牲になってしまったので、

お婆さんの仇討も兼ねて、弟子のショウと、いつの間にか弟子になっているキジ丸、イヌ丸、サル丸の三人を合わせた合計五人のパーティーで、

悪霊退治の旅に出発する、というのが大筋となっています。

そこに旅の途中で出会う千年人参の精(妖怪?)が登場し、悪霊に食べられそうになりながらも、桃太郎一向に助けてもらい、

その恩を返すためにクライマックスで、、、、、、。

という感じで、楽しいだけだった前作とは、うってかわって子供心にはちょっとしたトラウマになりそうな悲しい展開がわざわざ用意されている、

という感じで、バランスをとるためにキャスティングされたと思われる弟子役のクー・パオミンのズッコケ要素を前面に出しても、

吊り合いが取れないレベルにシビアな展開が目立つ作品となっています。

幽幻道士キョンシーズ)からの参加キャストも多かった前作ともキャスティング面でもかなり違いますので、

どうせなら、全く違うオリジナリティを、、、という感じで、シビアな要素を入れたのかもしれませんが、

桃太郎は既に悪霊退治を決意して、お婆さんは桃太郎を心配しながらおにぎりを作って、既に準備が完了している状態で、

悪霊に後ろから剣で貫かれる必要は無いと思うのですが、、、、。

もう少し、物語上必要な設定で、シビアな要素が入っていれば、まだグッとくる展開にもなったと思うのですが、どうでしょうか。

他にも千年人参の悲惨過ぎるエピソードや、弱っている時の外見的な描写、ラスボスは若返るために各地の人間の子供を、、、、、

という、当時の倫理観でも危うい設定を、家族向けファンタジー作品で全面的に入れてしまうのは、時代性というよりもお国柄でしょうか、、、。

ただ、アクションに関しては、やはりリン・シャオロウとお馴染みの三人組のアクションは素晴らしく、

本作は、さらにラスボス役で、アクションスターであるチャン・シャンが参加していますので、結構長め(始まりは唐突ですが)のラストバトルも、

非常に盛り上がり、残酷要素をスルーすれば、娯楽要素溢れるアクションシーンとなっています。

という事で、色々とある、ちょっとした異色作品ではありますが、楽しい桃太郎シリーズの第二弾というよりも、

別物のダーク冒険ファンタジー映画と考えると、違和感なく楽しめる作品となっていますので、香港・台湾映画好きの方や、ファンタジー映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1988年製作 台湾製作 特撮ファンタジーアクション

監督・脚本・武術指導 チウ・チュンヒン

出演 リン・シャオロウ、クー・パオミン、ヤウ・メイフォン、ヤン・ユーチウ、シュー・ユータ、チャン・シャン

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