【レア作品!カンフー映画】奇門遁甲 吸血拳(茅山道人DEMON STRIKE)90分

投稿者: | 2022年8月20日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆

怪しい妖術が記された秘伝書を巡り激闘が展開されるリョン・カーヤンとパイ・ピョウVSウォン・チェンリーのラストバトルが熱い、武侠カンフーアクション!!

作品紹介

日本劇場未公開

今回ご紹介するのは、怪しい妖術の秘伝書をめぐる戦いを描いた武侠アクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

宮廷から盗まれた危険な妖術、吸血拳の秘伝書を足り戻すため、九門提督府の隠密隊長、包正義(パイ・ピョウ)が招集される。

容疑者とされる強盗団を追い、秘伝書を取り戻した上で、犯人を抹殺する事が任務だった。

容疑者を訪ね、その都度命を奪っていく包正義だったが、犯人の中には悪人ではなく、やむを得ず犯罪を犯しているものも存在し、

己の中の正義との葛藤に悩まされていた。

そんな時、同じく秘伝書を追うカンフーの達人、周航主(リョン・カーヤン)と出会う事になる。

リョン・カーヤン
パイ・ピョウ。実際の主役はこちら
ウォン・チェンリー

リョン・カーヤン、パイ・ピョウ、ウォン・チェンリーという3大カンフーアクションスターが豪華共演を果たした武侠アクション作品です。

監督はチン・シュウホウアレックス・マン主演の(復讐のノクターン)に俳優として出演しているムン・インホワで、

3本しか存在しない監督作品のうちの1作となっています。

ムン・インホワ監督

物語は、盗まれた茅山術という怪しい妖術の秘伝書を取り戻すための政府の精鋭チームと、盗んだとされる強盗団一味との戦いの物語となっています。

旅の一行(リョン・カーヤンは別一派)

この茅山術(吸血拳)が、なかなか独特の表現になっていて、女性の血を吸い取って、そのまま妖術パワーにする、

という感じで、パワーが全開になると手のひらからビームが出ます。

ビーム発射!!
基本的には当たりません。

身体的にも結構無敵状態になりますので、無敵プラスビーム攻撃、という最早敵なしぐらいの戦闘能力を身に付ける事ができます。(勿論、弱点もあるのですが)

ちょっと異世界感が漂います

で、この吸血拳を身に付けるのが勿論、(ドランクモンキー酔拳)や(スネーキーモンキー蛇拳)でジャッキーと激闘を繰り広げたウォン・チェンリーで、

超絶足技地獄プラス無敵プラス手からビーム、という過去最高ぐらいの強敵として主人公に立ちはだかります。

ハイキック炸裂!!
剣で斬られても大丈夫!!

で、迎え撃つのは主人公である(燃えよデブゴンカエル拳対カニ拳)(詳しくはこちら)等のパイ・ピョウで、

政府の隠密として抹殺命令が出ている強盗団を追い、命を奪うが、その中には完全な悪人ではなく、貧しさゆえに犯行に手を染めてしまった人物もいて、

その都度、任務への責任と自身の中の正義とのせめぎ合いに苦闘する、という悩めるヒーローを好演しています。

主役なのにジャケットにも描かれない、という不遇ぶり

そんな主人公に、元々は吸血拳を先祖から伝授されながらも、あまりに危険すぎるその秘術を封印し、

そのまま政府に差し出してしまった事で、責任からは逃れていたものの、その秘伝書が盗まれてしまった事で、

世の中への悪影響を防ぐために、秘伝書を盗み出した犯人を追う茅山派のリーダー役で多くのカンフー作品で大活躍し、

現在も(イップマン)(詳しくはこちら)シリーズ等で元気に活躍しているリョン・カーヤンが登場し、

準主役としてパイ・ピョウをサポートしていきます。

この数々主演、助演作を持つ3大カンフースターが夢の競演を果たした作品となっています。

そんなに本筋には絡まないのに主役っぽいリョン・カーヤン。ゲストです。

本作が特徴的なのは、武侠作品で、妖術等が登場する作品ながらも、剣劇アクション専門にはならずに、

結構な割合で素手で戦うカンフーファイトがメインとなっている、という事になるかと思われます。

素手で戦うアクションが多いです
一応道士風の敵も登場
(霊幻道士)以前の作品なので、道士=怪しい存在→顔面白塗り

これは、ウォン・チェンリーリョン・カーヤンという、剣劇アクションよりも実際に身体を使ったアクションでの見栄えが素晴らしいキャストが重要な役柄を演じているためかと思われます。

恐らく、パイ・ピョウの出演だけですと、また違った雰囲気の作品になっていたかもしれません。

実際、パイ・ピョウパートのアクションシーンは剣劇アクション中心となっています。

勿論、本作の一番の見せ場は、この3大カンフースターが大激突を見せるラストバトルで、吸血拳が全開となり、

無敵な上に手からビームを放つような人間離れしたウォン・チェンリーに対して、普通に強いだけの二人の英雄がどのようにして打ち勝つのか?

という名勝負が、見所のクライマックスとなっています。

散々3人の激闘を描きながらも、それまでちょこまかと主人公を付け狙っていたヒロインのエヴァ・リンが急に重要な役割を担って、

主人公二人そっちのけで一番目立つクライマックスとなりますので、唖然としてしまいますが、この時期のカンフー作品には良くある事でもありましたので、

唐突な展開で、後に何も残さないような感じで、ピタっと終幕となります。

エヴァ・リン
エヴァ・リン

という事で、暗めの印象の作品ですが、リョン・カーヤンウォン・チェンリーという意外に無かった夢の対決に、

パイ・ピョウも加わる、というカンフー作品としては非常に貴重なアクションが観れる作品となっていますので、

カンフー映画好きの方や、香港映画好きの方など、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

ラストバトルは、なかなかの迫力ですよ。

アラン・ツイは武術指導と後半少しだけ出演

作品情報

1979年製作 香港製作 カンフーアクション

監督 ムン・インホワ 武術指導 アラン・ツイ

出演 リョン・カーヤン、パイ・ピョウ、ウォン・チェンリー、エヴァ・リン、アラン・ツイ、シュエ・ハン

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