(霊幻道士)の一作目の監督、出演者たちが再結集した正統続編で、現在も続くチン・シュホウ主演続編シリーズの1作目に当たるキョンシーアクション作!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介するのは、(霊幻道士)の正統続編にして、現在も続く新シリーズの第一回作品です。
それでは、まずはあらすじから、
2人の弟子を持つラム道士は数々のキョンシー退治などで活躍していたが、ある日、初恋の人でもあるかつての妹弟子から、
夫の病についての相談が舞い込む。
調べてみると、キョンシーに噛まれたことによる副作用が見受けられるが、それはこの家族を標的にしたもっと邪悪な存在の企みによるものだった!?
日本で紹介された(霊幻道士)シリーズの7作目にあたる作品です。
本国でいうと、一応5作目という事になるのでしょうか。(1,2,3,4が同じ製作者と出演者ですので)
ただ、本作に登場するキャラクターは、1作目とは名前も違っていたりしますので、続編というよりは、
同じ監督、出演者で同じような設定で製作したリメイク作品、という感じかと思われます。
そこは、香港映画ですので、役名などは気にせず、アバウトに『同じシリーズ』という事で良いかと思われます。
で、本作は弟子役だったチン・シュウホウを主役に迎えて蘇った(霊幻道士Q大蛇道士の出現)(霊幻道士X最強妖怪キョンシー現る)、(霊幻道士XI燃えよ!九叔道士の桃剣)へと続く新シリーズへの橋渡しとなる作品となっています。
ただ、新しい作品へ続く1作目とはいえ、新シリーズで主役の道士を演じているチン・シュウホウは、この1作目に登場する人物とは別人物ですので、
しっかりした続編ではなく、キャラクター設定をそれなりに引き継いだ、リメイク作という捉え方で良いのかと思われます。
ですので、新シリーズを鑑賞するのにこの(霊幻道士7ラストアクションキョンシー)を鑑賞していないと人物関係が分からない、といった事はありませんので、
9作目から始まる新シリーズからの鑑賞でも問題ないシリーズとなっています。
という流れの中での本作ですが、本作は1985年に製作された1作目から7年後に製作されたリメイク作という事で、
その間に沢山のキョンシー映画が製作され、完全な飽和状態を経て、ブームも下火になってきていた時期に製作された作品でした。
日本ではキョンシーブームに乗って物凄い数の作品がリリースされましたが、流石に本作がリリースされた時期には日本でも人気が下火になっていた時期でしたので、
オリジナルと同じスタッフ・キャストによるリメイクという話題性はあったものの、劇場公開もされずにビデオスルーでのリリースという扱いで、
さらに今現在でもDVD化はなく、VHSでしか鑑賞できない、ちょっとしたレア作品となっています。
DVD化すれば結構売れそうなのですが、どうでしょうか。
という事で、1作目のリメイクですので、物語展開もオリジナルを踏襲しています。
二人の弟子を持つラム・チェンイン道士(ラム・チェンインが演じています)が、かつての妹弟子の依頼で、
夫の病を診て欲しいという事で、訪れてみると、首筋にどうもキョンシーに噛まれたような跡が、、、
という事で、この夫を1作目でも嫌みなズッコケキャラを演じていたビリー・ローが演じていて、本作でも同じような嫌みキャラを楽しそうに演じています。
で、ラム・チェンイン、チン・シュウホウ、リッキー・ホイ、ビリー・ローとオリジナルのメインメンバーが勢ぞろいして、
ドタバタキョンシーバトルを繰り広げていきます。
そこへ、本作ではコメディ路線を強く意識したのか、名コメディエンヌであるサンドラ・ン演じる女性道士が登場します。
相変わらずのドタバタぶりで、サンドラ・ンが登場するおかげで一挙に作品全体が明るい雰囲気になるのは流石なのですが、
その代わりにホラー色は極めて薄く、さらにコメディシーンが多いので、その分オリジナルにあった超絶アクションも少な目となっています。
この辺の展開は好みによって違うとは思われますが、個人的にはもうちょっとキョンシーバトル的なアクションが観たかった、という感じでした。
それでも、やはりこの主要メンバーがキョンシー相手にドタバタやっているアクションは、それだけで観ていて楽しくなってきますので、
もうラム・チェンインもリッキー・ホイも一緒にドタバタやっているアクションが観れないのは寂しいですね、、、。
という事で、武術アクションとしては少し消化不良ですが、ドタバタキョンシーアクションとしては十分楽しめる作品となっていますので、
香港映画好きの方や、キョンシーアクション好きの方等、機会がありましたらご鑑賞ください。
やっぱりキョンシーアクションは楽しいですね。
作品情報
1992年製作 香港製作 キョンシーアクション
監督 リッキー・リュウ
出演 ラム・チェンイン、チン・シュウホウ、リッキー・ホイ、サンドラ・ン、ビリー・ロー、クワン・サウメイ
その他のキョンシー作品
もはや伝説ともいえる本作の基になったシリーズ第1作(霊幻道士)はこちら
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