おすすめ度 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
いつも通りのセガール主演作、、、、ではなく、華奢なちょいワルスキンヘッド、ルーク・ゴス主演のアクションにセガールの一人尋問シーンを加えた限定空間アクション!!
作品紹介
日本劇場未公開
今回ご紹介する作品は、セガール作品ながらも、ルーク・ゴスが主演として活躍するアクション作品です。
それでは、まずはあらすじから、
麻薬取締局は、長年の捜査の結果、ついに麻薬王と言われたサラザールを逮捕する事に成功する。
しかし、その護送中、サラザールの命を狙う暗殺者たちの襲撃に合い、護送チームは高級ホテルに立てこもる事になるのだった!?
セガール主演、、、と見せかけて、実はルーク・ゴス主演のセガールアクション作品です。
監督は例によってセガール作品と言えばこの人、ぐらいの勢いでコンビ作を監督しているキオニ・ワックスマンで、
本作が製作された2016年に、セガール作品を(エンド・オブ・ア・ガン/沈黙の銃弾)と(沈黙の激戦)と本作を含めて3本製作しています。
いつものように出演シーンをなるべく少なくすることを最優先に製作されている3作なので、1本分を3作に分けたような感じですが、
この3作を最後にセガールは、キオニ・ワックスマンとさえも一緒に製作する事がなくなってしまいますので、
また、コンビが復活してセガールにしか製作できない独特なアクション作品の制作が望まれます。
そんなセガール・ワックスマン最終章3部作の第一弾である本作は、例によってセガール主演作でありながら実質的な主演は、
(デスレース2)や(ブラッドリベンジ)(詳しくはこちら)、(ウォーピッグス)(詳しくはこちら)、(デッドヒート)(詳しくはこちら)等のルーク・ゴス、
という意外に豪華なキャストで、セガール作品には(沈黙の傭兵)以来の登場となります。
で、本作随一の重要人物サラザール役には、ルーマニア製作のテレビシリーズ(刑事コムラッド)の主演で知られるフローリン・ピエルジクJr.で、
ただの嫌味な悪党役かと思えば、後半準主役級に活躍していく、というタイトルを考えると、本来は主役?ぐらいの扱いの役柄を演じています。
因みに、このピエルジク、同年製作の(エンド・オブ・ア・ガン)にも出演していますので、少なくとも2作は同時撮影だと思われます。
で、サラザールのかつての仲間で、速攻で裏切って敵となる組織のボス役で、総合格闘技の元UFC世界ミドル級王者、ジョルジュ・サンピエールが、出演し、迫力のアクションを披露しています。
ジョルジュは他には(キャプテンアメリカ ウィンターソルジャー)や、(キックボクサー リジェネレーション)等、
映画作品にも出演していますが、(ファルコン&ウィンターソルジャー)で映画版と同じ役を演じている以外は映画作品には出演していないのが残念です。
何かに懲りたのでしょうか、、、。
この主要メンバーに、特殊部隊隊長役の(バース・オブ・ザ・ドラゴン)のダレン・E・スコットや、特殊部隊メンバーの紅一点役マルティーヌ・アルジャンを加えたメンバーがバトルを繰り広げます。
物語は、セガールの存在感が無いのにあるように見せるために少々ややこしく、まずは何かの事件が起こった後に、
ドスの効いたセガールが、その事件の関係者であるルーク・ゴスを取り調べている、というシーンから始まります。
で、ルーク・ゴスがその事件を振り返る、という形で、本題である、その事件が描かれていきます。
その事件とはセガールが隊長として指揮する巨大麻薬組織のボス、サラザール捕獲・護送大作戦の事で、
冒頭でセガールがあっという間にサラザールを捕らえてしまい、護送するために、あるホテルの一室で待機する、という謎の作戦行動から始まります。
セガール自身は捕獲までの作戦は指揮していますが、その後の護送任務はダレン・E・スコットが隊長を務めるチームに委ねられていますので、
要するに、セガールが関わっていないそのホテルで何が起こったか?という部分が作品のメインとなっています。
で、とりあえず部屋には無事チェックインできたものの、かつてのサラザールの仲間で、作戦後に速攻で裏切って、
サラザールを亡き者にしようとする格闘技王者ジョルジュ・サンピエールが、仲間を大勢率いてそのホテルごと占拠してしまいます。
で、隔離された状況下で、サラザールを護送している数名の特殊部隊(ルーク・ゴス、ダレン・E・スコット、マルティーヌ・アルジャン等々)が、
追い込まれた状況で、武装集団相手にバトルを繰り広げる、というのがメイン展開となっていきます。
簡単に言ってしまうと、メインの見せ場は(ダイハード)や(ザ・レイド)等のビル内で激闘を繰り広げるようなアクション展開となっていきます。
で、一応、そのバトルそのものは、今まさにルーク・ゴスがセガールに証言している内容、という描かれ方なので、
セガールはその戦闘に不参加なくせに、合間で、何度となくセガールのドスの効いた取り調べシーンに、
小動物のように華奢なルーク・ゴスがビビりながら受け答えしている、というシーンが挿入されます。
この辺の編集が流石のキオニ・ワックスマン、という感じで、メイン展開にセガールは全く関わっていないのに、
合間にセガールシーンをちょっとづつ挿入する事で、さも、セガールもその事件に参加していたかのような錯覚、、、まではいきませんが、
とりあえずセガールの存在を忘れたころにドス取り調べシーンが登場しますので、一応、その度にセガール作品である事を思い出せるようになっています。
ただ、一応、前半の作戦と、ホテルバトルのクライマックスだけには、セガールが現場に駆け付けた感じで戦闘にちょっとだけ参加して、
最初からずっとそこにいたような表情で、バトルが終了しますので、一応ドス取り調べシーン以外のセガールアクションも少しですが楽しめるようになっています。
一応、ジョルジュ・サンピエールとのラストバトルも少しだけありますが、噛み合っているようで、噛み合っていない、
セガールのようで、セガールでない、スタントダブルも多様してのアクションですので、本当に共演しているのかも、ちょっと怪しいバトルとなっています。
それで言うとルーク・ゴスの尋問シーンも、セガールと同時に映るシーンがほとんどなく、2人ともカメラに向かて一人で話しているシーンの繰り返しなので、
本当に共演しているのか?という感じですが、ほんの一瞬、同時にカメラに映るシーンが存在するので、一応は共演、、、、か、合成?は流石にちょっと考えにくいので、
ジョルジュ・サンピエールともルーク・ゴスともほんの少しだけは共演しているのではないでしょうか、、。
ただ、やっぱり独り言の連続は、ちょっとシュールなコントにも見える瞬間がありますね、、。
という事で、セガールはあんまり登場しませんが、一応、後半にどんでん返し等もあり、物語上少しは捻りのある作品ではありますが、
個人的には中盤以降活躍の場が広がるサラザール役のフローリン・ピエルジクJr.の不潔感とゆっくり横柄にわざと英語の訛りを強調したような喋り方で、謎の麻薬組織のボスを表現する、
という見せ方自体に、ずっと嫌悪感が高まり、後半、どんでん返しで、痛快なクライマックスを迎える、
という意図だと思われますが、痛快感よりも、不潔感と不快感しか感じれなかったのが残念です。
個人差はあるとは思いますが、、。
という事で、セガール登場シーンは少な目ですが、その分、華奢なルーク・ゴスが悪漢をパンパン倒していく姿が堪能できる作品となっていますので、
B級アクションファンの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
作品情報
2016年製作 アメリカ製作 アクション
監督・脚本 キオニ・ワックスマン 製作 ステーヴン・セガール
出演 ステーヴン・セガール、ルーク・ゴス、ジョルジュ・サンピエール、マッシモ・ドブロヴィッチ、ハワード・テル、ダレン・E・スコット、マルティーヌ・アルジャン、フローリン・ピエルジクJr.
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