おすすめ度 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
セガールが、名コンビキオニ・ワックスマン監督演出で、珍しくほとんどのシーンを自分自身で演じたアクションシーンも結構存在するセガール版ボディガード!!
作品紹介
2009年10月3日公開
今回ご紹介する作品は、スティーヴン・セガールが無敵のボディガードを演じた主演作品です。
それでは、まずはあらすじから
刑事の職を辞職したローランドは、かつての相棒であるコナーから、誘拐未遂事件が発生した娘ニキータの警護の仕事を請け負う。
しかし、身内の裏切りによってマフィア一味にニキータを誘拐されたローランドは、元特殊部隊で刑事という経験で得た戦闘能力で、組織を相手に戦いを挑むのだった!?
監督は、勿論、(沈黙の鉄拳)(詳しくはこちら)や(沈黙の監獄)(詳しくはこちら)等、ほとんどセガール専門監督のような存在になっていた
キオニ・ワックスマンで、この時期の作品としては珍しくスタントダブル少な目の撮影法で本当の意味でのセガール主演作品を演出しています。
で、勿論主演も(斬撃ZANGEKI)(詳しくはこちら)や(雷神RAIJIN)(詳しくはこちら)と同時期のスティーヴン・セガールで、
珍しくしっかりと主演俳優として物語に関わって行きます。
当たり前ですが、、、。
で、かつての同僚刑事で、現在は富豪の親友役で、ポール・ホーガン主演の(Mr.ダンディ)や(スキャナーズ)シリーズ新章(ザカリアス)等の
ステフ・デュバルが登場し、セガールに仕事を依頼します。
で、セガールが警護する事になる親友の娘役で、(沈黙の報復)や(WILD HOGS団塊ボーイズ)等のリーズル・カーステンスが登場し、
奔放からのセガールへの憧れ、という分かり易いヒロインを演じています。
で、ヒロインを堕落させている張本人のボクサー役で、(3時10分、決断のとき)や(スタンドアップ)等の
アロン・シヴァーが登場し、ヒロインを窮地に追いやっていきます。
そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、ロサンゼルス警察のあぶない刑事セガールが、相棒と共に、
悪党の取引現場に殴り込みをかけ、容疑者は勿論冥途送りにし事件解決という事で、セガールが本署に連絡を入れようとしたところ、
まさかの相棒が、机の上にある悪党の裏金をネコババしようと持ち掛け、正義漢セガールがキッパリ断ると、
金に目がくらんだ相棒に至近距離で正面から確実に撃ち抜かれる、
というショッキングなシーンから始まります。
セガール冒頭で即死!?、、、、、、、
、、、、、、、の、はずはなく、ダイハードなセガールは、命はなんとか取り留め、病院に意識不明の重体患者として入院する事になります。
で、姪っ子も刑事のようで、無茶なあぶない叔父刑事セガールの身を心配して病院へと駆け付けます。
で、勿論意識不明なので、会話はできませんが、叔父に暫く語り掛け、病室を後にします。
しかし、この時、姪っ子デカは気付いていませんが、なんとなくセガールがちょっとだけ起きたような気が、、、、。
で、このタイミングで、悪徳バディ刑事は、自身のネコババからの銃撃というトンデモナイ犯罪の需要証人である昏睡セガールにトドメをさすために、
病室(個室)で一人で眠るセガールの枕元に忍び寄り、、、、、、、、
という所で、帰宅しようと病院の出口を出たばかりの姪っ子デカが、バッグの中をガサゴソして、絶対に無くしてはいけない物が無い事に気づきます。
姪っ子デカ『あっ!!しまった!!病室に銃を忘れてきたわっ!!』
いや、でも、鞄から出してないっ!!
という事で、とっくの昔に意識を取り戻して、狸寝入りを決め込んでいた覚醒セガールが、姪っ子の鞄に無造作に放り込んでいた銃を拝借して、
悪党の襲来に備えて、逆にあっけなく撃ち抜く、という沈黙の逆襲で、サスペンスフルなアクションからオープニングを飾ります、、、、、、
、、、、、、、、が、、、、
そんな、事は物語のメイン展開とは一切関係なく、結局リハビリは成功するものの、警察組織に煙たがられたセガールは、あっけなく警察を解雇されてしまい、
無職のセガールを、昔の刑事仲間で現在富豪である親友が、ライバル組織に娘を誘拐されそうになったので、昔のよしみでボディガードとして雇う、
という冒頭の刑事アクションや汚職、からの大怪我、解雇等は、全てリセットされて新しい物語が始まり、姪っ子デカでさえ登場しなくなります。
着任早々、防犯カメラの種類や、撮影角度を細かく変更して行ったり、安全重視のために強引で、沈黙だったり、という感じで、
完全にケビン・コスナーの(ボディガード)と同じことを真似ていくのですが、セガール独自の魅力としては、
やはり敵に対する過剰防衛で、ボディガードという役柄上、攻める展開よりも防御する展開の方が多いのですが、
いざ、敵を捕まえると、勿論フルボッコの上に、敵の片腕を持って、稼働領域以上の領域まで捩じ上げキル、
というアメリカの良心を演じていたケビン・コスナーでは絶対にできないような表現が魅力となっています。
で、今回の敵は、はっきりしていますので、待っていても、向かってきますが、ある男の裏切りによって、
ヒロインが敵組織に完全に誘拐されてしまう、というセガール作品としては珍しい失敗が描かれます。
ただ、一旦誘拐されてしまう事で、今度は、救出するために敵組織を壊滅しに行く、というきっかけができますので、
結局後半は、守るというボディガード展開さえ無くなり、いつものような悪党相手に大量殺戮を繰り広げる展開へと突入していきます。
因みに戦闘前には、
セ『皆殺しにするぞ。』
という、
ボディガードものでは、絶対に聞く事がない台詞で戦闘の幕が上がります。
で、このアクションシーン、、、というか、作品全体を通して、セガールの機嫌が良かったのか、珍しくドラマ部分もアクション部分もセガール本人が、ほとんど演じている(ように見える)ため、
キオニ・ワックスマンお得意の誤魔化し編集等も少なく、
ゴツイ腕の振り回しと、たまに入る十六文キックが中心のセガール拳も、
いつもより多めで、しかもずっとセガールが正面を向いていますので、下手すると誤魔化し系作品の2本分ぐらいは出演シーンの多い作品となっています。
ですので、本作は、この時期必ず存在していた実際の物語を進めていく相棒役が存在せずに、ほとんどのドラマやアクションを(多分)セガール本人が引っ張っていく貴重な作品となっています。
ただ、その分キャストはいつも以上に大人し目で、相棒(冒頭の刑事は相棒というより悪役ですので)も存在しなければ、ラストバトルを戦う役柄の強敵も不在となっています。
一応ラスボスの腹心の部下的な位置のキャラクターは存在しますが、いよいよセガールと一対一のシチュエーションになった時に、
敵『待て!!ギブアップ!!ギブアップだ!!』
と、命乞い同様の台詞を言ったその敵に、
セ『それは、死んでからにしろ!!』
と、痛快に昇天させられる、というアクションよりも、セガールの物凄さのみが強調されていきます。
勿論、セガール作品の醍醐味でもあるのですが、、。
という事で、いつもより出演シーンが多めで、守る要素も見せながら、最終的にはやっぱり痛快に攻め抜く、この時期のセガール作品としては、本気度の高い作品となっていますので、
セガールファンの方や、B級アクション好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
ただ、セガールが出演しているシーンが増えたところで、作品自体の面白さに関しては、そんなに変わらない、
という部分に、逆に普段のセガールのスタントダブル過多作品を多く監督しているキオニ・ワックスマン監督の凄さが光ります、、、。
作品情報
2009年製作 アメリカ製作 アクション
監督 キオニ・ワックスマン 製作 スティーヴン・セガール 製作総指揮 キオニ・ワックスマン、ジョー・ハルピン
出演 スティーヴン・セガール、リーズル・カーステンス、ステフ・デュヴァル、アロン・シヴァー、ルース・レインズ、キーシャ・シエラ
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