【カンフー映画】アンジェラ・マオ 女活殺拳(合気道HAP KI DO)91分

投稿者: | 2025年1月4日

カンフー映画としてのおすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆

非道な日本人武道家の横暴に耐えかねたアンジェラ・マオの怒りが爆発する、カーター・ワン、サモ・ハンキンポー、ウォン・インシク共演の、日本でも劇場公開されたカンフーアクション!!

作品紹介

1974年6月29日公開

今回ご紹介する作品は、アンジェラ・マオ主演のカンフーアクション作品です。

それでは、まずはあらすじから、

韓国で合気道を学んだユーインとカオとファンの三人の若者は、母国中国で道場を開くために帰国するが、

そこで、血気盛んなファンが、悪名高き黒熊道場の門弟を叩きのめしてしまったことで、ユーイン達の道場は目を付けられてしまう。

師匠の教えに従い、耐え忍んで黒熊道場に謝罪に行くカオだったが、聞き入れてはもらえず、逆に暴行を受けてしまうのだった。

そして、全てを失ったユーインは、決着をつけるため、駆け付けた兄弟子と共に黒熊道場に向かうのだった!?

監督は、(疾風レディ!鉄掌拳)や(ザ・トーナメント)等、アンジェラ・マオ作品を多く監督しているファン・フェンで、勧善懲悪な熱いドラマを演出しています。

主人公の女性拳士役で、(燃えよドラゴン)や(暗黒街のドラゴン電撃ストーナー)等のアンジェラ・マオが登場し、華麗なアクションを披露しています。

アンジェラ・マオ

で、その兄弟子役で、本作がデビュー作となる(少林寺への道)(詳しくはこちら)や(マッドリベンジャー)(詳しくはこちら)等の

カーター・ワンが登場し、真面目で温厚な拳士を演じています。

カーター・ワン

で、弟弟子役で、(スカイホーク鷹拳)(詳しくはこちら)や(電光!飛竜拳)(詳しくはこちら)等、

ゴールデンハーベスト作品で、俳優、武術指導家として活躍の場を広げていたサモ・ハンキンポーが登場し、華麗なアクションを披露しています。

サモ・ハンキンポー

で、悪の日本人武道家役で、(空飛ぶ十字剣)(詳しくはこちら)や(少林寺疾風黄金拳)(詳しくはこちら)等の

パイ・インが登場し、主人公達を追い詰めていきます。

パイ・イン

で、主人公達の一番上の兄弟子役で、(ドラゴンロード)や(カンフー風林火山)(詳しくはこちら)等の

ウォン・インシクが登場し、華麗なアクションを披露しています。

ウォン・インシク

そんなスタッフ・キャストが製作した本作の物語は、中国で少林拳を学び、韓国で合気道を学んだユーイン(アンジェラ・マオ)、カオ(カーター・ワン)、ファン(サモ・ハンキンポー)の三人の若者が、

師匠の教えを守りつつ、中国へ帰国し、合気道を広めるための道場を新しく開くシーンから始まります。

で、礼儀を重んじる師匠の教えに従って、その地域に道場を構える武道界の先輩たちに挨拶に向かうアンジェラたちですが、

血気盛んな若者サモ・ハンだけは、その道中で、日本人が経営する道場、黒熊武館の門弟たちと揉め事を起こしてしまいます。

師匠の教えを守ろうとしますが、、、
結局争い事に
しかも、相手はまさかのブルース・リャン

で、これをきっかけに日本人道場から目を付けられたアンジェラたちは、日本人武道家たちの道場破りを受けますが、

ちょっと本気を出したカーター・ワンは、相手を完全に圧倒してしまい、さらに溝は深まって行きます。

そこに加えて、市場で横暴を極めていた日本人道場の門弟(ブルース・リャン)の、あまりの非道ぶりに、怒りが頂点に達したサモ・ハンは、

怒りに任せて悪党たちを叩きのめして死者まで出してしまう事で、もう、後戻りできなくなってしまいます。

これは、マズイという事で、一番兄弟子であるカーターが、日本人道場に謝罪に行きますが、そんな謝罪を聞き入れる気など無い日本人武道家(パイ・イン)は、

カーターに襲い掛かり、右腕の骨を折り、再起不能にまで追い込んでいきます。

怒りに震える三人ですが、困ったときに開封するように言われていた秘伝書を開封すると、、、、、

、、、そこには、ある意味、合気道の極意が書かれていて、なんとか怒りを抑えます。

しかし、日本人の嫌がらせは続き、ついには、最初に揉め事を起こしたサモ・ハンの身柄引き渡しを要求してきます。

危険が迫っているサモ・ハンの身を隠させ、なんとか揉め事を回避しようとするアンジェラたちですが、

ついには、隠れていたサモ・ハンも見つかってしまい、大勢に襲われ、孤立無援となったアンジェラのもとに、韓国から兄弟子ウォン・インシクが助っ人に現れ、

ついに、全てを奪われたアンジェラは、兄弟子と共に日本人道場に、決死の殴り込みをかける、、、、、、、というのが、大体の大筋となっています。

仲間として登場するウォン・インシクの安心感はハンパないです。

物語展開としては、絶対的な悪党日本人武道家の横暴ぶりと、礼儀を重んじる中国人武道家の善人ぶりを際立たせた

ブルース・リーの(ドラゴン怒りの鉄拳)や本作と同じアンジェラ・マオ主演の(テコンドーが炸裂する時)等の

抗日映画と同じ流れを汲む作品で、善と悪が分かり易く描かれた、ある意味シンプルな作品となっています。

見所としては、やはり小柄で可憐な女性アンジェラが、ひとたび本気を出すと、屈強な男性拳士が、バッタバッタと吹っ飛ばされてしまう痛快な展開で、

その耐えに耐えた後に訪れる爆発的なアクションが、アンジェラ・マオの凛々しい表情や容姿を伴って、非常に爽快感を感じるカンフーアクションが一番の魅力となっています。

さらに、本作でデビュを飾った若々しいカーター・ワンの清潔感漂う温和な兄弟子ぶりや、同じく若きサモ・ハンの血気盛んな、危なっかしい弟弟子ぶり、

序盤と後半で大活躍するウォン・インシクの素晴らしい身軽で破壊力のあるテコンドーアクション、

という感じで、登場人物それぞれの魅力が、上手く溶け合って完成度の高い見所満載の作品となっています。

また、ジャッキー・チェンブルース・リャン、ラム・チェンイン、ユン・ピョウ、コーリー・ユエン、ユン・ワー、チン・シュウトンと、

エキストラやスタントマンも、後のスターが大勢参加していますので、それぞれのカンフーアクションシーンのレベルも高く、

大勢を相手に戦うシーンは、そのほとんどが名シーンとなっています。

後ろにジャッキーもいます
アンジェラのひじ鉄が決まるジャッキー
後ろにジャッキーとユン・ワーがいます。
ブルース・リャンは結構目立つ役柄
ブルース・リャンとラム・チェンインの貴重なツーショット

ウォン・インシクの活躍と共に、カーター・ワンがお役御免的に離脱してしまうのは残念ですが、その分、

物語の本筋とはそれほど関係の無いウォン・インシクの本物アクションが、クライマックスでしっかりと鑑賞できるのも、また見逃せないポイントとなっています。

という事で、主演のアンジェラ・マオだけではなく、カーター・ワン、サモ・ハン、ウォン・インシク等、

豪華なキャストの魅力が詰まった作品となっていますので、香港映画好き、カンフー映画好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

作品情報

1972年製作 香港製作 カンフーアクション

監督 ファン・フェン 製作 レイモンド・チョウ 武術指導 サモ・ハンキンポー

出演 アンジェラ・マオ、カーター・ワン、サモ・ハンキンポー、パイ・イン、ウォン・インシク、ウェイ・ピンアオ、ラム・チェンイン、ジー・ハンチェ、チン・ティー、ブルース・リャン、アラン・ツイ、ユン・ワー、コーリー・ユエン、ユン・ピョウ、ジャッキー・チェン

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