レミニセンス (REMINISCENCE)116分

投稿者: | 2022年1月11日

おすすめ度 ★★★★★★☆☆☆☆

記憶の中の手がかりを使って行方不明の愛する女性を追う記憶潜入の専門家をヒュー・ジャックマンが演じた独創的なSFサスペンス!!

作品紹介

2021年9月17日公開

今回ご紹介するのは、ヒュー・ジャックマンが記憶潜入の専門家を演じたSFサスペンス作品です。

それでは、まずはあらすじから、

気候変動によって水位が上がってしまった近未来、記憶潜入の専門家として生計を立てているニック(ヒュー・ジャックマン)は、

ある日謎の美女(レベッカ・ファーガソン)の依頼で、無くした鍵を捜索するために記憶に潜入するが、実はその女性にはある秘密があり、

そのことが原因で、予測できない陰謀へと巻き込まれていく!?

ハードボイルドSFな世界観が魅力

ヒュー・ジャックマン主演、レベッカ・ファーガソン共演のSFサスペンス作品です。

気候変動によって、水位が上がってしまった近未来、記憶潜入の専門家であるヒュー・ジャックマンが、突然現れた謎の美女と恋に落ち、

幸せなひと時を過ごすが、ある日突然失踪してしまい、記憶を頼りに捜索を開始する、というミステリー作品です。

一応ジャンルとしては、謎多き美女の登場、それぞれの個人からの依頼、警察との微妙な距離感、そしてどことなくアンダーグラウンドな世界でトラブルに巻き込まれる展開は、

しがない探偵が活躍するようなハードボイルドミステリーの世界観に近く、途中銃撃戦など(二丁拳銃で予想外にカッコ良いです)も存在するものの、

基本的に主人公はそんなに腕力が強いわけではなく、結構敵に打ちのめされてしまう、ところなど、典型的な探偵キャラの主人公となっています。

SF設定ですが、基本は探偵ミステリー

その探偵物語に、気候変動で水に囲まれている近未来というSF要素を盛り込み、記憶装置で過去の映像を追体験する

という物凄くSFマインドに溢れた世界観に説得力を与えています。

ただ、この水位が増している近未来、という舞台設定が物語自体にはそれほど活きていないのでが、少しもったいないのですが、、、。

周りは水没しています

という事で、探偵物語ですので、お約束のファムファタールである美女レベッカ・ファーガソンと出会います。

そこで、鍵を無くしてので、探すために記憶装置で忘れた場所を思い出したい、という依頼を申し出ます。

勿論、簡単なのですぐに場所は見つかりますが、ヒュー・ジャックマンは速攻で一目ぼれしてしまいましたので、レベッカ・ファーガソンに興味津々です。

ファムファタールとして登場のレベッカ・ファーガソン

個人情報の漏洩が凄いですが、務めているバーも探し出して、会いに行きます。

で、そんなこんなで良い中になり、恋人同士になっていきます。

恋人との幸せなひと時、、、、、

幸せなひと時を過ごす二人、、、

と思ったら、その映像は恋人と幸せな時間を過ごしていた時のヒュー・ジャックマンの記憶でした、という事でその後突然失踪してしまった美女を探す探偵の物語が始まります。

で、そこから美女の手がかりを探しつつ、同時に警察からの依頼で、記憶に潜入したギャング組織の男の記憶の中にレベッカ・ファーガソンを見つけて、

二つの事件を探るうちに、驚愕の真実に行き当たる、というのが大筋となっています。

ミステリアスすぎる美女にやっぱり惑わされてしまうのが探偵です

ミステリーとして始まりますが、途中ギャング組織のボスと対決するシーンでは、まさかの二丁拳銃で若干スロー気味でアクションが展開される

というサプライズも登場し、さらにそのギャングを演じているのがまさかの活躍目覚ましい(スカイ・オン・ファイア)(詳しくはこちら)などの香港俳優ダニエル・ウーで、

年齢を重ねて渋さを増したその存在感で、ギャングのボスというあまり見たことのない役柄を好演しています。

ダニエル・ウー登場!!

非常に目立っていたので、出演シーンはそれほど長くないですが、少しだけ二丁拳銃アクションもあり、今後のステップアップにもなるような目立ち方をしています。

ダニエルの二丁拳銃アクション。状況が一目でわかる凄いカットですね。

で、そんなアクションも入れつつ、後半は完全にロマンス色が強くなり、驚愕の真実と共に、物語は非常に切ない展開へと様変わりしていきます。

そのラストは人によっては、アンハッピーエンドと観ることもあったり、ある意味切ないながらもハッピーエンドと観る事もできるような、

見る人によって見方の異なりそうなラストとなっていて、とても切ない余韻を残す終幕となっています。

切ないロマンス物語に

個人的には、こういう余韻を残すラストは好みですので、鑑賞後にまたストーリーを全て把握したうえで、ラストシーンの余韻までをもう一度楽しみ直したい、

と思えるような内容となっていました。

壮大そうに見えて、やっていることは狭い範囲、という感じですので、思っていた内容と違うと感じる方もいるかもしれませんが、

こじんまりとしたSFミステリーとしては、設定を活かした十分楽しめる物語となっていますので、SF好きの方や、ミステリー好きの方等、ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

設定が秀逸です

あと、本作の宣伝で、やたらとクリストファー・ノーランの弟で、兄の多くの作品で脚本を担当しているジョナサン・ノーランが本作に関わっている、という事がアピールされていますが、

それは製作者としてであって脚本家としてではありませんので、そちらに注目するよりも、

テレビシリーズ(ウェストワールド)も好評で本作の監督・脚本として参加しているリサ・ジョイの今後の活躍に注目したいところですね。

ありきたりになりそうな探偵物語を、しっかりとしたSFマインド溢れる世界観で達者なアクションとラブロマンスを交えて切ない余韻を残すラストで締めくくる

という今後色んなジャンルで活躍が期待できそうな手腕の光る作品となっていました。

という事で、SFとミステリーを融合させた独特の世界観を持つ作品となっていますので、SF好き、ミステリー好きの方等ご鑑賞されてみてはいかがでしょうか。

切ない余韻が心に残りますよ。

やっぱり惚れてしまいます、、。
カッコ良いぞ、ダニエル・ウー!

作品情報

2021年製作 アメリカ製作 SFサスペンス

監督・製作・脚本 リサ・ジョイ 製作 ジョナサン・ノーラン

出演 ヒュー・ジャックマン、レベッカ・ファーガソン、タンディ・ニュートン、クリフ・カーティス、ダニエル・ウー

ギャングのボス役のダニエルさん
ずっと寄り添う相棒。もっとこちら側のドラマも見たかった

その他のSFサスペンス作品

10分間だけ時間を戻す装置を開発した主人公の辿る未来を描いた秀作SFアクション(10ミニッツアフター)はこちら

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